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週刊誌スクープ大賞

小室圭さん・眞子さまの“セレブ”な近況と「食事はUber Eats」ほか週刊誌スクープ13本

広告宣伝が“うまいだけ”の小林製薬

 さて、小林製薬の製品は、キャッチフレーズにあるように「あったらいいな」というものが多い。

 私も、頻尿にいいという小林製薬のノコギリヤシなどを愛用していた時期があった。

「ブルーレット」や「サワデー」も使っていたことがあった。

 すき間産業的な製薬会社だと思っていた。

 だが文春で、ライバルの大手製薬会社の幹部社員はこういっている。

「会社の名前は“製薬”と謳い業種は医薬品に分類されています。しかし処方箋が必要な薬は作っていない。主力は市販薬と生活雑貨で、ゼロから新しい薬を作る能力はなく、広告宣伝が巧いだけの会社です。例えば内臓脂肪を燃やすことを売りにしている『ナイシトール』は、防風通聖散という昔からの漢方薬に新しい名前を付けて売っているだけ」

 水に落ちた小林製薬はさらに叩けとばかりのいい方だが、たしかにアイディアとネーミングの良さで稼いできた会社で、効き目で売れてきたとはいい難いだろう。

 今回の紅麹サプリメント事件は、これを使用していた人に腎疾患が出ているなど、腎臓の病気を引き起こすカビ毒のシトリニンが含まれているのではないかという疑惑があり、すでに死者5人(4月8日時点)、入院は100名を超えている。

 週刊誌は「猛毒会長」(文春)「強欲会長」(新潮)と口を極めて罵っているが、それは、この問題の対応の遅さにあるようだ。

 小林製薬が2月5日に社内協議を始めたというが、公表したのは事例発覚後から2カ月近くも過ぎた3月22日だった。

 文春で山室裕幸弁護士がこう指摘している。

「対応がお粗末という他ありません。事実確認と原因究明という課題に固執しすぎて公表の時期を完全に見誤った。最悪の事態を想定して柔軟に対応していれば、ここまで被害は拡大しなかったでしょう」

 だが、青カビから発生することのあるプベルル酸は、いまのところ人体にどのような影響があるのか分かっていないようだから、公表時期が難しかったのは頷けないでもない。

 この会社、どこにでもあるように、創業家の力が圧倒的に強く、今の四代目会長、小林一雅の超ワンマン体制だという。

「アンメルツ」「ブルーレット」「熱さまシート」などは、小林のアイディアで次々にヒットを出してきた。

 今でも社員は毎月1本はアイディアを出さなければならず、ヒット作の発案者には50万円か100万円が出るというが、随分安いと感じるのは私だけではないはずだ。

 ところで、今回のサプリメント「紅麹コレステヘルプ」は機能性表示食品というものだが、これは2015年、安倍晋三首相が導入したもので、「事業者が、安全性や科学的な根拠とするものを国に届けさえすれば登録でき、国による安全性の審査はありません。すべて企業任せです。(中略)機能性表示食品は安倍晋三首相(当時)の号令で導入された制度。安倍氏が『規制改革こそ成長戦略の一丁目一番地』とのふれこみで打ち出した『成長戦略第3弾』(13年6月)の一環です」(赤旗日曜版4月7日付)。ここにも安倍の「悪政」の名残があったのだ。

 小林一雅会長は潤沢な資産で競馬馬を所有しているそうで、全ての馬に一(カズ)を付けているという。「ジャンカズマ」という名は聞いたことがある。

 これまでもこの会社、1993年以降31年の間に17回の製品回収を行っているそうで、「まるで自主回収の“常習犯”」(文春)のようである。

 今回の事件で、「なかったらいいな」という会社に堕ちかねないが、可哀そうなのは内定を受けていた新人たちである。小林製薬はこの事件後、内定取り消しをしたそうだが、彼らが受けた心の痛みは、同社の薬では治りそうもない。

 ところで、人間落ち目にはなりたくないものだ。

 大谷翔平の盟友として、優秀な通訳として、憧れの存在にもなっていた水原一平だったが、今やギャンブル依存症の“ワル”扱いになってしまった。

 新潮は、水原のじいじ、父方の祖父が「博徒」だったと報じている。

 北海道苫小牧市で、水原一家をよく知る人物がこう語っている。

「一平ちゃんのじいじは、いわゆる“その筋の人”で、よく博打もしていた。祭りとかで露店を出すテキ家を仕切る組に属していたとかで、その親分が旭川にいて、月に1回とか御開帳がある度にカネを握りしめて、面白い遊びに行くんだと。花札を使う『おいっちょかぶ』や、サイコロを使う『チンチロ』といった博打を楽しみにしていた」

 水原のおかっぱのような髪型からは想像もできないが、彼には祖父の血が濃く流れているのか。

 大谷翔平の周囲のもう一人の“困ったちゃん”は、文春によれば、水原に代わって大谷翔平を全面的にサポートする、大谷の代理人、ネズ・バレロ(61)だというのだ。

 彼はポルトガル移民で、大学卒業後にシアトル・マリナーズに入団したが、事故に遭いわずか3年で退団したという。

 引退後は野球学校の経営を経てエージェントに転身し、2006年にアメリカ最大のエージェント事務所CAA内に「CAASports」を共同設立し、数多くのメジャーリーグの代理人を務めてきたという。

 2017年オフのエンジェルス移籍時から大谷の代理人を務めている。

「移籍交渉では『大谷の二刀流挑戦が確約されるか』を重視し、日本ハム時代から気心の知れた水原氏と一緒にエンゼルス入りさせるなどの豪腕を発揮した」(現地記者)

 バレロの凄いのは徹底した秘密主義だという。

 USAトゥデー紙の名物MLB記者、ボブ・ナイチンゲールはこう話している。

「徹底した情報管理がバレロ流。驚いたのは、大谷がエンジェルス入団一年目の時、球団に取材依頼したら『ネズに任せている』と言われたこと。選手がそこまで代理人の管理下に置かれるのは珍しいことです。
 彼が大谷を守り、大谷本人も水原氏以外と積極的に交流せず、チーム内で浮いた存在でした。昨年の移籍交渉でも緘口令を敷いていた。こうした秘密主義のおかげで、大谷が結婚を発表するまで、球団側はガールフレンドがいることすら知らなかったんです」

 そのバレロと大谷と2022年、カリフォルニア州で「2WP INC.」という会社を設立したという。

 役員欄は「Shohei Otani」とあり、拠点は大谷がエンゼルス時代に住んでいたアパートの一室。

 2WPは、「TWO Way Player」、二刀流だそうだ。

 この書類送付先はバレロの事務所だという。翌23年のシーズオフにはこんな会社も立ち上げていた。

「Decopin LLC」。資料の役員欄に名前を連ねるのはバレロだけ。

 この2つの会社の設立地はいずれも、ロサンジェルスとは真逆の東海岸・デラウェア州だそうだ。

 ここは租税回避地で、目的は節税対策だというのだ。大谷も知っていて、そうしたのなら、金銭に全く無関心というわけでもないようだ。

 これと、水原一平が7億円近くも大谷の口座から盗んでいたのを全く知らなかったといういい分とは、矛盾するようにも思えるが。

 文春は、バレロにも責任があるのではと見ている。

「バレロ氏は二つの会社設立に関与しており、大谷の金銭面を良く知る立場にあったはず。法人を設立すれば会計士にお金を管理させるし、野球での収入を入れる個人口座は代理人のギャラにも直結する。不審な送金を見逃すことはあり得ず、本当に気づかなかったのなら、バレロ氏の管理不足と言わざるを得ません」(あるメジャー球団スタッフ)

 大谷翔平のバッティングにようやく力強さが出てきた気がするが、水原一平問題はまだまだどう転がるか見通せない。

 大谷翔平の春はまだまだ先になりそうだ。

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