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吉本と霜降りせいやが文春オンラインを提訴 「NGが増える」とテレビ関係者は困惑?

吉本と霜降りせいやが文春オンラインを提訴 「NGが増える」とテレビ関係者は困惑?の画像1

 吉本興業と霜降り明星せいやが、文春オンラインに掲載された記事について、プライバシーと名誉を著しく毀損するものだとして、東京地方裁判所に対して損害賠償請求等を求める訴訟を提起した。

 問題の記事は、せいやが知人女性とZOOM飲み会を開催し、そこで下半身を露出したというもの。この記事はすでに公開終了となっている。

「吉本とせいやにしてみれば、あくまでも密室で行われた行為であり、女性の合意があったと認識している。それを記事として公開されてしまうのであれば、プライベートのすべてがなくなってしまいかねない。そうした観点からすれば、当然の提訴と言えるでしょう。ただ、周囲の芸人やバラエティ番組のスタッフは少々困惑している人もいるようです」(テレビ局関係者)

 ZOOM報道以来、バラエティ番組内でせいやが“下半身ネタ”や“ZOOMネタ”でイジられることが何度もあった。霜降り明星も自身の冠番組やYouTubeチャンネルで、このネタをこすり続けており、確実に笑いが生まれる“鉄板ネタ”になっていた。

吉本と霜降りせいやが文春オンラインを提訴 「NGが増える」とテレビ関係者は困惑?の画像2
霜降り明星の公式YouTubeチャンネルで9月30日に公開した動画でも文春オンラインをネタにしていた(【初公開】せいやの新居に押しかけたら何の料理ふるまってくれるのか?【霜降り明星】より)

「まさかの裁判沙汰に発展したとなれば、ネタにしにくくなってしまう。それこそ“裁判にかかわることだから”として、吉本サイドからせいやの下半身ネタそのものがNGになる可能性もあるでしょう。そうなれば周囲も気を使わざるを得なくなります」(同)

 せいやにしてみれば、ネタがひとつ封じられてしまう形になりそうだが、そんなことはお構いなしにイジってくる芸人も出てくるだろう。

「確実に笑いが取れるんだから、先輩芸人なんかは気にすることなくイジっていくでしょうね。でも、今後は局の判断でその部分が編集されてしまう可能性も高い。吉本サイドが、番組スタッフに対して“あの部分をカットしてくれ”と要請するケースも増えるはずです。

 裁判沙汰なので仕方ないとはいえ、番組スタッフにしてみれば、NG項目が増えるのは単純に面倒な話。笑いが起きているシーンをカットしなくてはならないのもキツイし、その時に絡んでいた他の芸人もあまりいい気はしないでしょう。せいやさんが“扱いづらい人”になってしまうのも残念だし、ウケた場面をカットされたほかの芸人から反感を買うことにもなるはず。これまでZOOMネタで笑いをかっさらってきたせいやさんにとっては、デメリットが少なくない裁判になるかもしれません」(同)

 プライバシーを守るのは当然の権利だとはいえ、笑いが犠牲になるという点では、芸人にとっては難しい問題でもある。しかし、なんでも笑いに変えるスタンスを貫くのであれば、裁判すらもネタに昇華していくのかもしれない。霜降り明星ならこのジレンマもきっと乗り越えていくだろう。

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最終更新:2020/10/24 12:00
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