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カトパン、『ホンマでっか』降板も『イット』でギャラアップ!? 背景にあるフジの切実な事情

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加藤綾子

 かつての「No.1女子アナ」だけあって、その強運ぶりはさすがだ。

 フリーアナウンサーの“カトパン”こと加藤綾子アナウンサーが、明石家さんま司会の『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)のアシスタントを4月6日の放送をもって卒業することがわかった。後任はフジテレビの井上清華アナウンサーが務めるという。

「一昔前には『女子アナ王国』と呼ばれたフジですが、ポスト・カトパンが一向に育っていない。そんななか、井上アナは数少ないエース候補です。学生時代から芸能活動をしていただけに華があり、昨年から『めざましテレビ』の総合司会を担当している。今回の人事も、文字通り加藤の後継者として育てたい思惑が上層部にあるのは間違いない」(週刊誌記者)

 『ホンマでっか!?TV』をフジの後輩に譲り渡した形の加藤だが、一方、メイン仕事となっている夕方のニュース番組『Live News イット!』(同)については続投が決定したという。その舞台裏をフジテレビ関係者が耳打ちする。

「夕方のニュース番組戦線の切り札として抜擢された加藤は、キャスター就任当初こそ『主婦目線に寄り添って頑張りたい』と意気込んでいたものの、昨年6月にセレブ婚。庶民の生活の苦しさに寄り添えず、主婦層からそっぽを向かれてしまっている。4年経っても視聴率は最下位が定位置となっている状況には、さすがにこれ以上は任せられないとの声がフジ上層部からも上がり、実際、今年1月の時点では降板が既定路線と目されていた。加藤自身は金銭的に余裕があり、仕事がなくなったとしてもすぐには困らないし、なんなら夫との時間が取れるため、降板となってもかまわないと覚悟していたようです。

 ところが一転、来年3月までの契約延長となっただけでなく、これまで1本50万円だったギャラがなんと70万円にアップ。どうやら『ホンマでっか』の制作費が浮いたので、降板の埋め合わせにとそのぶんを転嫁したかっこうで、結果、加藤の年収はこれまでとほぼ変わっていないようです」

 この不可解な動きには、フジテレビアナウンサーの深刻な人材不足が関係しているようだ。

「1月下旬に次期エースとして期待をかけられていた久慈暁子アナが退社を発表しましたが、フジは当初、久慈アナを慰留できると踏んでいたものの、本人の意志が固く破談。久慈アナが退社後、フジの番組の出演予定がないのは、そのときの話し合いがうまくいかなかったからのようです。加えて、3月には久代萌美元アナも退社。ベテランアナも、先の早期希望退職者を募った際に手を上げており、こうした状況に社内全体でフジの将来に不安を感じている人が多い。

 そして4月の改編では、宮司愛海アナが昼の報道番組『FNN Live News days』のキャスターに、山崎夕貴アナは新情報番組『ポップUP!』にそれぞれ就任。結果、『Live News イット!』を任せられるだけの人材が見当たらないという状況で、加藤以外の選択肢がないという消極的な続投だったようです」(前出・フジテレビ関係者)

 どんな理由であれ、このテレビ不景気にギャラアップを果たしたカトパンは”持っている”ということだろうか。

大沢野八千代(ジャーナリスト)

1983生まれ。大手エンタメ企業、出版社で勤務後、ネットソリューション企業に転職。PR案件などを手掛けている。KALDIフリーク。

おおさわのやちよ

最終更新:2022/04/05 06:00
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