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ジャニー喜多川氏だけじゃない! テレビ局の危険なトイレ事情

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 ジャニーズ事務所(現SMILE-UP.)の創業者兼元社長、ジャニー喜多川氏による性加害問題は被害者による告白がいまだ続いていることもあり世間の大きな注目を集めている。

 今月9日にはNHKが報道番組で約20年前に自局の番組への出演を希望していた現在30代の男性が東京・渋谷の放送センター内でのダンス練習の際、局内の男性用トイレの個室で5回ほどジャニー氏から性被害に遭ったと証言していることを伝えた。

 さらに今月18日には、ジャニーズ事務所(当時)の人気グループ「忍者」のメンバーだった志賀泰伸氏が、「高校生時代にテレビ朝日にあった施設のトイレでジャニー氏から性被害に遭った」と証言していることをTBSが報じた。

 志賀氏によると、1984年に当時高校1年生だった志賀氏は歌やダンスのレッスンのために東京・六本木のテレビ朝日を訪れていたが、レッスンの休憩時間中に局内にあった番組スタッフも出入りする3階建てのプレハブにあるトイレで被害に遭ったという。
 
 ジャニー氏による性加害の被害者は500人を超えるとも言われている中、ここに来てテレビ局内での卑劣な所業の数々が明るみになっているわけだが、その“犯行”現場がトイレという点も見逃せないとはバラエティ番組を手掛ける放送作家。

「そもそもテレビ局内のトイレというのは何かといわくつきの場所ですからね。ひと昔前はベテランのテレビマンが気に入らない若いスタッフを呼び出して鉄拳制裁による“指導”をよくしたりもしていましたし、若手タレントが『トイレでばったり遭った共演者から嫌味や小言を言われた』なんて話もよく耳にしました。過去にはアナウンサーが自殺したりといった痛ましい事件もありましたし」

 そうした中でも10年ほど前に耳目を集めたのが、今も最前線で活躍している人気お笑い芸人による性行為騒動だろう。

「芸人のMが日本テレビ局内の身体障害者用のトイレで30代の美人番組スタッフと性行為に及んだことが一部で報じられて波紋を広げました。コンプライアンスに厳しい今のご時世なら大問題になっている話ですが大手所属事務所の力もあって不問となり、Mはその後も日テレの番組にレギュラー出演するなど活躍を続けています。もっとも、Mの所属事務所だけでなく、日テレサイドとしてもチャリティー番組である『24時間テレビ』を毎年放送している手前、騒動を大事にはしたくないという思惑もあったようです。Mを糾弾するどころか、その悪行をマスコミにリークした人間を特定するのに躍起になっていたくらいですからね」(前出の放送作家)

 テレビ局に自浄作用を求めること自体がナンセンスなのかもしれないが、そう考えると今回NHKがジャニー氏による自局のトイレでの“犯行”を報道番組で伝えたことは、テレビ業界にとっての大きな第一歩と言えるかもしれない。

大山ユースケ(ライター)

1990年、千葉県生まれ。某大手メディアに勤務中の複業ライター。得意ジャンルはお笑いと酒。

おおやまゆーすけ

最終更新:2023/10/27 08:00
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