トップページへ
注目記事
  • facebook
  • twitter
  • googleplus
  • feed

イチオシ企画

【毎日更新】トンデモ海外ニュース!

エロ・グロ・非常識!なんでもアリの最新海外ニュースをお届け!
写真

特集

元SMAP3人、再始動で芸能界が大混乱

香取・草なぎ・稲垣が公式ファンサイトやSNSを開設し、芸能界に殴り込み!?
写真

人気連載

眞子さま・圭さん、“破談”へ一直線!?

今週の注目記事・第1位 「サヨナラの胸の内...…
写真

ドラマレビュー

山田涼介の靴舐めシーンが…

 Hey! Say! JUMP・山田涼介主演のコメディ・ホームドラマ『もみ消して冬 ...…
写真



 >  >   > 椿鬼奴 虚栄心から自由になった女芸人の「自然体が放散する魅力」とは
お笑い評論家・ラリー遠田の【この芸人を見よ!】第73回

椿鬼奴 虚栄心から自由になった女芸人の「自然体が放散する魅力」とは

oniyakkko.jpg『キュートンDVD』よしもとアールアンドシー

 お笑い芸人が仕事を通して目指すものには、大きく分けて2つの種類がある。それは、「客ウケ」と「玄人ウケ」だ。客ウケとは、舞台で客席にいる観客を笑わせたいと思う気持ちのこと。一方、玄人ウケとは、自分が尊敬する芸人や業界人などに「すごい」と思われたい、認められたいと思う気持ちのことである。プロの芸人は普通、多かれ少なかれその両方を満たすことを目的にして活動を行っているものだ。どちらを重視するべきか、どちらを目指していくのかについては、それぞれの芸人によって考え方が違う。

 もちろん、プロである以上、金を払って観に来ている観客を笑わせなくてはいけないのは当然のことだ。だが、彼らの多くは、それだけでは満足ができない、というのもまた事実なのだ。お笑いを自らの道として選んだからには、自分なりに理想とする笑いの型のようなものがある。それを、自分よりも権威のある人や尊敬している人に評価してもらって初めて、彼らは職業的な満足感を得ることができる。それはそれで、客ウケとは全く別の次元で価値があることなのだ。

 客ウケか、玄人ウケか? それらの要素は重なる部分も多く、決してそれぞれが相反する性質のものではない。だが、どちらを重視して、どういう種類の活動を進めていくか、というのは多くの芸人にとって重要な問題である。

 その点で、最近注目の女性芸人・椿鬼奴は、その種の問題に初めから患わされることがなかった、非常に珍しいタイプの芸人である。彼女の中には、客ウケか玄人ウケか、という選択肢は存在しない。結果的に客が笑ったり同業者が評価したりすることはある。だが、それらはすべて後からついてくるものに過ぎない。彼女はいつも素直に、自分がやりたいことをやっていただけなのだ。

 そして、そこに芸人特有の気取りや背伸びのようなものが一切感じられないというのが、彼女の特異なところである。格好付けようとしたり、人気取りや金儲けのためにそういう姿勢を貫いているのではなく、本気で純粋にそうとしか思っていないだけなのだ。だから、ソロ活動でも、「キュートン」というユニット単位での活動でも、椿鬼奴の芸には常に、すかっと突き抜けた潔さがある。

 彼女は、テレビに出るときでも常に自然体だが、決してお笑い的な意味での勘が鈍いわけではない。冷静に自分のやりたいことを見極めた上で、身の丈に合ったそのような芸風をまっとうしているだけなのだ。

 例えば、謎の前衛パフォーマンス集団として知られるキュートンでの活動にしても、鬼奴本人としては「前衛的なことをやっている」という意識はほとんどないに違いない。お笑い界全体の状況を踏まえて、あえて前衛的なところを目指している、というような意図的な戦略が彼女の中にあるとは思えない。

 周りを見てから自分の位置を決めるのは、劣等感の強い人間のすることだ。確かに、お笑いでは、コンプレックスが原動力になって新たな芸が生み出されることがある。だが、椿鬼奴の笑いそのように生み出されるものではない。彼女は、金、男、地位、名誉などのいずれも、さほど強く欲してはいないように見える。それらを超越して淡々とやりたいことだけをやって、そこに虚栄心も嫉妬心も卑屈さも感じさせないというのが、彼女の芸人としての最大の魅力だ。

 女性芸人は、「女性」というだけで「モテたい」「結婚したい」といった女性的な問題に囚われているはずだ、という世の中の意識があり、それが暗に彼女たちを縛っているという現実がある。だが、鬼奴は、そこからもあっさりと逃れて、酒で焼けたかすれ声で大好きなボン・ジョヴィの歌を熱唱し、仕事の合間を見つけてはパチンコに興じる。そこに一切の迷いはない。誰よりも自由で、誰よりも自然。自分の型を崩さずに淡々と活動を続ける椿鬼奴は、お笑い界の片隅にひっそりと咲く月見草である。
(文=お笑い評論家・ラリー遠田)

お笑いトークラリー特別編
「ラリー遠田×岩崎夏海 ~もしM-1に挑む若手芸人がドラッカーの『マネジメント』を読んだら~」
お笑い評論家・ラリー遠田が、話題沸騰のベストセラー小説「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」(ダイヤモンド社)の著者である岩崎夏海さんをゲストに招いて、「お笑い」をテーマに熱いトークを繰り広げます!

【日時】5月4日(祝)
【出演】ラリー遠田
【Guest】岩崎夏海
【会場】ネイキッドロフト
OPEN18:30 / START19:30

●ラリー遠田「おわライター疾走」 <http://owa-writer.com/>
●岩崎夏海「ハックルベリーに会いに行く」 <http://d.hatena.ne.jp/aureliano/>

前売りチケットは3月26日からローソンチケットで販売。(Lコード:36287)
問:tel.03-3205-1556(Naked Loft)

konogeininwomiyo.jpg
amazon_associate_logo.jpg

●「この芸人を見よ!」書籍化のお知らせ

日刊サイゾーで連載されている、お笑い評論家・ラリー遠田の「この芸人を見よ!」が書籍化されました。ビートたけし、明石家さんま、タモリら大御所から、オードリー、はんにゃ、ジャルジャルなどの超若手まで、鋭い批評眼と深すぎる”お笑い愛”で綴られたコラムを全編加筆修正。さらに、「ゼロ年代のお笑い史」を総決算や「M-1グランプリ」の進化を徹底分析など、盛りだくさんの内容です。手元に置いておくだけで、お笑いを見るのがもっと楽しくなる。そして、お笑い芸人を通して現代が見えてくる。そんな新時代の”お笑い批評”をお楽しみください。
ラリー遠田×担当編集S「お笑いを楽しむための”ツールとしての批評”でありたい」

キュートンDVD

細く長く、生き残って。

amazon_associate_logo.jpg

●連載「この芸人を見よ!」INDEX
【第72回】萩本欽一  テレビを作り、テレビに呑み込まれた「巨人の功罪」
【第71回】アンガールズ  キモカワ芸人が精緻に切り出した「人生のNGシーン」に宿る笑い
【第70回】エハラマサヒロ   「究極の器用貧乏芸人」が無限の笑いをコラージュする
【第69回】なだぎ武 R-1二連覇を成した演技派芸人の「本当の運命の出会い」とは
【第68回】いとうあさこ 悲観なき自虐を操る「アラフォー女性のしたたかなリアル」
【第67回】チュートリアル M-1完全優勝を勝ち取った「ひとつもボケない」漫才進化論
【第66回】松村邦洋 己を棄てて己を活かす「笑われる天才」が生きる道
【第65回】キャイ~ン・ウド鈴木 20年目の変わらぬ想い──「満面の笑顔で愛を叫ぶ」
【第64回】しずる 緻密なマーケティングと確かな演技力で突っ走る「腐女子枠のプリンス」
【第63回】青木さやか 仕事も家庭も……不器用に体現する「現代女性の映し鏡」
【第62回】 今田耕司 好きな司会者第3位にランクされる「代弁者としての3つの極意」
【第61回】我が家 「変幻自在のローテーション」が3人のキャラ薄をメリットに転化する
【第60回】ハライチ “ツッコミ”を棄てた関東M-1新世代が生み出す「面の笑い」とは?
【第59回】出川哲朗 稀代のリアクション芸人が「計算を超えた奇跡」を起こし続ける理由
【第58回】中川家 すべてはここから始まった!? 兄弟が奏でる「舞台芸と楽屋芸のハイブリッド」
【第57回】板尾創路 笑いの神に愛された男が泰然と歩む「天然と計算の境界線」
【第56回】清水ミチコ 対象者の心を浮き彫りにする「ものまねを超えた賢人の不真面目芸」
【第55回】とんねるず 暴れ放題で天下を取った「学生ノリと楽屋オチの帝王学」
【第54回】友近 孤高の女芸人が体現する「女としての業と生き様」
【第53回】ウンナン内村光良 受け継がれゆく遺伝子「終わらないコント愛」
【第52回】モンスターエンジン 結成2年でシーンを席巻する「高次元のバランス」
【第51回】関根勤 再評価される「妄想力」ひとり遊びが共感を呼ぶ2つの理由
【第50回】南海キャンディーズ しずちゃんを化けさせた山里亮太の「コンビ愛という魔法」
【第49回】フットボールアワー 無限の可能性を秘めた「ブサイクという隠れみの」
【第48回】ますだおかだ 「陽気なスベリ芸」という無敵のキャラクターが司る進化
【第47回】ナインティナイン あえて引き受ける「テレビ芸人としてのヒーロー像」
【第46回】インパルス タフなツッコミで狂気を切り崩す「極上のスリルを笑う世界」
【第45回】アンタッチャブル 「過剰なる気迫」がテレビサイズを突き抜ける
【第44回】おぎやはぎ 「場の空気を引き込む力」が放散し続ける規格外の違和感
【第43回】志村けん 「進化する全年齢型の笑い」が観る者を童心に帰らせる
【第42回】はるな愛 「すべてをさらして明るく美しく」新時代のオネエキャラ
【第41回】明石家さんま テレビが生んだ「史上最大お笑い怪獣」の行く末
【第40回】ブラックマヨネーズ コンプレックスを笑いに転化する「受け止める側の覚悟」
【第39回】笑い飯 Wボケ強行突破に見る「笑わせる者」としての誇りと闘争心
【第38回】笑福亭鶴瓶 愛されアナーキストが極めた「玄人による素人話芸」とは
【第37回】島田紳助 “永遠の二番手”を時代のトップに押し上げた「笑いと泣きの黄金率」
【第36回】東野幸治 氷の心を持つ芸人・東野幸治が生み出す「笑いの共犯関係」とは
【第35回】ハリセンボン 徹底した自己分析で見せる「ブス芸人の向こう側」
【第34回】FUJIWARA くすぶり続けたオールマイティ芸人の「二段構えの臨界点」
【第33回】ロンブー淳 の「不気味なる奔放」テレ朝『ロンドンハーツ』が嫌われる理由
【第32回】柳原可奈子 が切り拓くお笑い男女平等社会「女は笑いに向いているか?」
【第31回】松本人志 結婚発表で突如訪れたカリスマの「幼年期の終わり」
【第30回】はんにゃ アイドル人気を裏打ちする「喜劇人としての身体能力」
【第29回】ビートたけし が放った『FAMOSO』は新世紀版「たけしの挑戦状」か
【第28回】NON STYLE M-1王者が手にした「もうひとつの称号」とは
【第27回】ダチョウ倶楽部・上島竜兵 が”竜兵会”で体現する「新たなリーダー像」
【第26回】品川祐 人気者なのに愛されない芸人の「がむしゃらなリアル」
【第25回】タモリ アコムCM出演で失望? 既存イメージと「タモリ的なるもの」
【第24回】ケンドーコバヤシ 「時代が追いついてきた」彼がすべらない3つの理由
【第23回】カンニング竹山 「理由なき怒りの刃」を収めた先に見る未来
【第22回】ナイツ 「星を継ぐ者」古臭さを武器に変えた浅草最強の新世代
【第21回】立川談志 孤高の家元が歩み続ける「死にぞこないの夢」の中
【第20回】バカリズム 業界内も絶賛する「フォーマット」としての革新性
【第19回】劇団ひとり 結婚会見に垣間見た芸人の「フェイクとリアル」
【第18回】オードリー 挫折の末に磨き上げた「春日」その比類なき存在
【第17回】千原兄弟 東京進出13年目 「真のブレイク」とは
【第16回】狩野英孝 「レッドカーペットの申し子」の進化するスベリキャラ
【第15回】サンドウィッチマン 「ドラマとしてのM-1」を体現した前王者
【第14回】小島よしお 「キング・オブ・一発屋」のキャラクター戦略
【第13回】U字工事 M-1決勝出場「北関東の星」が急成長を遂げた理由
【第12回】江頭2:50 空気を読んで無茶をやる「笑いの求道者」
【第11回】バナナマン 実力派を変革に導いた「ブサイク顔面芸」の衝撃
【第10回】山本高広 「偶像は死んだ」ものまね芸人の破壊力
【第09回】東京03 三者三様のキャラクターが描き出す「日常のリアル」
【第08回】ジャルジャル 「コント冬の時代」に生れ落ちた寵児
【第07回】爆笑問題・太田光 誤解を恐れない「なんちゃってインテリ」
【第06回】世界のナベアツ 「アホを突き詰める」究極のオリジナリティ
【第05回】伊集院光 ラジオキングが磨き上げた「空気を形にする力」
【第04回】鳥居みゆき 強靭な妄想キャラを支える「比類なき覚悟」
【第03回】くりぃむしちゅー有田哲平 が見せる「引き芸の境地」
【第02回】オリエンタルラジオ 「華やかな挫折の先に」
【第01回】有吉弘行 が手にした「毒舌の免罪符」


こんな記事も読まれています

[ 関連リンク ]

椿鬼奴 虚栄心から自由になった女芸人の「自然体が放散する魅力」とはのページです。日刊サイゾー芸能最新情報のほか、サイゾーでしか読めないジャニーズ/AKB48/アイドル/タレント/芸人のゴシップや芸能界の裏話・噂をお届けします。ドラマレビュー/インタビューなどサブカルチャーネタや中韓など海外/社会系の話題も充実。芸能人のニュースまとめなら日刊サイゾーへ!

ページ上部へ戻る

CYZOトークすべて見る

【瓜田純士】
“元暴走族総長”絵本作家のぶみの「池袋連合」は実在? キング・オブ・アウトローの意外な回答

サイゾーレビューすべて見る

99.9刑事専門弁護士II

TBS/日曜21:00~

型破りな刑事専門弁護士が帰ってきた!  

99.9刑事専門弁護士II

トドメの接吻

日本テレビ/日曜22:30~

山崎賢人が“クズ男”に挑む新境地!

トドメの接吻

海月姫

フジテレビ/月曜21:00~

今期月9は芳根京子が“オタク女子”に!

海月姫

FINAL CUT

フジテレビ/火曜21:00~

復讐を誓う亀梨和也が、禁断の恋に…

FINAL CUT

きみが心に棲みついた

TBS/火曜22:00~

『あなそれ』脚本家で吉岡里帆が“三角関係”に!

きみが心に棲みついた

anone

日本テレビ/水曜22:00~

広瀬すず×坂元裕二の“最強タッグ”結成!

anone

BG~身辺警護人~

テレビ朝日/木曜21時~

キムタクがすご腕ボディガードに!?

BG~身辺警護人~

隣の家族は青く見える

フジテレビ/木曜22:00~

深田恭子&松ケンが描く新しい家族のかたち

隣の家族は青く見える

アンナチュラル

TBS/金曜22:00~

解剖医・石原さとみが“死の謎”暴く!

アンナチュラル

もみ消して冬

日本テレビ/土曜21:00~

山田涼介が“どコメディ”に挑戦!

もみ消して冬

悩殺グラビアすべて見る

温泉ロケで人気の秦瑞穂、2年半ぶりの新作はまるで“峰不二子”!? セクシーな入浴シーンも
あのCMに出演中のモデル・松尾ケイリンがグラビアデビュー! セクシーシーンは「キャラじゃなくて恥ずかしかった」
「衣装も水着もポーズもかなり攻めてる」Gカップグラドル北内みさと、新作はOバックで美尻丸見え
白田まや、改名後初のDVDは清純系にイメチェン! ハイレグ水着は「過去最大に過激」!?
小悪魔系グラドル・夏目みきが極小ビキニで1st DVDをPR! 変形水着は「自分でもエロい」