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 >  >   > 麒麟 5度の決勝進出が「M-1グランプリの申し子」をどう変えたか
お笑い評論家・ラリー遠田の【この芸人を見よ!】第99回

麒麟 5度の決勝進出が「M-1グランプリの申し子」をどう変えたか

kirin.jpg『かわしまんざいたむらいぶ』
(よしもとアール・アンド・シー)

 12月12日、「M-1グランプリ2010」の準決勝が東京・両国国技館で行われ、決勝メンバー8組が決定した。また、M-1という大会そのものが今年で幕を下ろすということも発表された。

 過去にM-1に出場した人の中には、何度も決勝の舞台に上がった経験を持ち、常にM-1と共に語られるような芸人がいる。2001年の第1回大会以来、通算5回の決勝進出を果たした麒麟は、その代表格だ。

 第1回のM-1で、麒麟が審査員や視聴者に与えた衝撃は大きかった。中川家、ますだおかだなど、そこそこ名の知られた実力派芸人が並ぶ決勝メンバーの中で、芸歴4年、ほぼ無名の麒麟は異様な存在感を放っていた。彼らはこの舞台で守りに入らず、堂々と大博打を打った。わずか4分のネタの前半で伏線を張って、後半でそれを回収するという手の込んだ構成の漫才を演じたのだ。

 技術的に未熟な部分も目立ち、点数はあまり伸びなかったが、審査員の1人である松本人志は「僕は今まででいちばん良かったですね」と激賞。このときに確かな手応えを得た彼らは以後、M-1の常連となっていく。

 毎年M-1に挑み、実績を重ねながら、彼らは少しずつ自分たちの漫才スタイルを作り上げていった。それは、川島明が渋い声質を生かしたナレーションや効果音を発して話を進めて、その設定に田村裕が入り込んでいく、というもの。川島が言葉で作り上げた世界の中で、田村は川島に導かれるようにして動き回り、おかしな指令が出るとツッコミという形で不満を漏らす。それは、意志を持った操り人形と人形師が織り成す奇妙なコンビネーションのようだった。この漫才では、「麒麟です」のフレーズでも知られる川島の重低音ボイスと、田村の憎めないキャラクターが最大限に生かされていた。

 03年、麒麟は2年ぶりにM-1決勝に返り咲いた。01年のときよりもネタも技術も洗練され、安定感はあったが、荒削りな部分が消えて小さくまとまってしまった感もあった。

 彼らがその真価を見せつけたのは、04年大会である。この年のM-1は、優勝したアンタッチャブルの豪腕と、準優勝した南海キャンディーズの鮮烈なデビューばかりが一般視聴者の目に焼き付いているかもしれない。だが、実は麒麟はこの年に敗者復活戦を制して決勝に進み、自身最高の決勝3位という成績を残している。タカアンドトシ、笑い飯といった強豪を振り切って3位に食い込んだことは、彼らにとっても大きな自信となったはずだ。

 実際、このときには、麒麟というコンビの新たな成長を感じさせる一幕があった。2本目の漫才の途中、力強いツッコミを繰り返して興奮した田村が、とっさのアドリブでこんな言葉を漏らしたのである。

「全国ネットや! 頑張れ俺たち! 俺たち頑張れ!」

 この言葉には相方の川島も不意を突かれ、思わず漫才中に笑い出してしまうほどだった。それを見た観客からは拍手が沸き起こった。真剣勝負の舞台で、自分たちに檄を飛ばすという不可思議な行動に出た田村は、その底知れない無邪気さで見る者の心をつかんだのである。

 これは、デビュー当初には技術の未熟さを指摘されていた田村が、川島の手を離れて、独り立ちし始めたことの証でもあった。操り人形は自ら糸を断ち切り、己の意思で踊り始めたのである。

 それ以降、M-1でも麒麟の勢いは止まらなくなった。05年、06年にも決勝3位という好成績をマーク。06年には、同じく漫才中に感極まった田村がとっさに発した「お前がしっかりせえよ、麒麟は!」という言葉が話題を呼んだ。

 その後の彼らの活躍は、改めて記すまでもないだろう。田村は自伝小説『ホームレス中学生』(ワニブックス)を大ヒットさせて、一躍ベストセラー作家になった。川島は、有名タレントとの熱愛でも話題になり、ピン芸人として「R-1ぐらんぷり2010」でも決勝進出。鋭い発想力を生かした活動を続けている。

 麒麟というコンビ名は、「将来が期待される少年」を意味する「麒麟児」という単語から来ている。麒麟児としてデビュー当初から荒削りな魅力を秘めていた彼らは、田村が一皮むけたことで、中国の霊獣「麒麟」のように文字通りきらきらと輝きを放つ芸人になったのである。
(文=お笑い評論家・ラリー遠田)

「お笑いトークラリー~M-1前日スペシャル2010~」
【日時】12/25(土)OPEN13:00 / START13:30
【出演】ラリー遠田、ポッケ
【会場】新宿ネイキッドロフト
前売¥1,500 / 当日¥1,800(共に飲食代別)
※前売券は11/25よりローソンチケット(Lコード:34561)、電話、ウェブ予約にて販売。
電話予約:tel.03-3205-1556(Naked Loft)
ウェブ予約:http://www.loft-prj.co.jp/naked/reservation/

かわしまんざいたむらいぶ

似てなくねぇ?

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