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おにいちゃん…これはアカンやろ…

ナイナイ矢部兄「芸人挫折、借金、めちゃイケ出演のすべて」

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ナイナイ矢部兄「芸人挫折、借金、めちゃイケ出演のすべて」 – Business Journal(6月28日)

『矢部家』(光文社/矢部美幸)

 お笑いコンビ/ナインティナイン・矢部浩之の実兄である矢部美幸氏。岡村隆史の長期休業の際には、『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)の新メンバー募集オーディションにも登場し、話題騒然(?)となった。そんな矢部氏であるが、実は弟・浩之同様、「NSC」(吉本総合芸能学院)7期生としてお笑い芸人を目指したり、500万円もの借金を抱えて失踪、約10年かけ完済、そして芸能事務所を立ち上げ、300人以上ものモデル・タレントを抱えるまでに成長させた企業家でもあることは、あまり知られていない。

 現在は昨年設立した新モデル事務所・ラフェイスの代表取締役を務め、4月には自伝的小説『矢部家』(光文社)を上梓した矢部氏に、どん底からはい上がるヒントや人生を生き抜くコツ、そして弟・浩之への思いなどについても語ってもらった。

――紆余曲折を経てこられた矢部さんですが、子どもの頃のことを教えてください。

矢部美幸氏(以下、矢部) 父が保証人で借金を抱えてしまって、とにかく貧乏でしたね。ただ親が僕ら子どもたちにそれを感じさせなかった。でも、子ども心にも事情はなんとなくわかるもので、子どもなりに親には気を使っていましたね。でも、もしうちが裕福だったら、今の良好な家族関係はなかったかもしれないなとも思います。全員が「借金」という問題を認識していたからこそ、団結できたところがあるので。家族って、この先300年たっても永遠に変わらないもの。世の中にはすごく仲が悪かったり、性格が合わなかったりする家族もいますが、我が家はたまたまそういった面では恵まれていました。家族仲は結構いいですからね。

――そんな子ども時代のことを書かれた自伝的小説『矢部家』とは、どのような内容でしょうか?

矢部 『矢部家』は、お金がない中でも、一生懸命やっていれば、何かしら道が開けるという内容です。今って虐待や放置、親への暴力などといったニュースも多いですよね。そういうのって本人の問題も当然ありますが、うちでいうところの、借金返済のような「家族としての目標がないのではないかな」とも思います。例えば石川遼君の家族であれば、遼君を一流のプロゴルファーにしようという家族共通の目標がある。そういうものがあるというのは、強いですよね。家族で共通の目標を探すのは難しいですし、全家族に共通するわけではありませんが、良好な家族関係を築くためのひとつの方法ではないかと思います。

芸人を目指す

――実は弟である浩之さんより、先に芸人を目指されていたそうですね。

矢部 19歳の時に高校の同級生と共に芸人を目指して、NSCに入学しました。きっかけは、子どもの頃に梅田花月へ連れて行ってもらって、お笑いを好きになったことでした。僕の真似をして2歳下の弟である浩之が同じ道を目指して、あそこまで大成したわけですが。22歳の時にコンビを解消して芸人を辞めたんですが、当時ナインティナインは大阪ですでにそこそこ売れていて、東京に進出しようかというところでしたね。

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