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コンビニには“頼れる町のなんでも屋さん”?『コンビニと日本人 なぜこの国の「文化」となったのか』

konbininihonjin.jpg『コンビニと日本人 なぜこの国の
「文化」となったのか』(祥伝社)

 街のあちらこちらで見かける、コンビニ。セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソン、ミニストップ、サークルKサンクス、デイリーヤマザキなどなど、大手チェーン店が数百メートル内に何軒もあると、「なんかコンビニ多くない!?」などと思ったりするのだが、お弁当やおやつもあるし、化粧品、携帯の充電器、本もある。“あったらいいな”がコンパクトに集まっていて、ついつい立ち寄ってしまう。しかも、ATM機能があったり、切手を買って郵便が出せたりとサービス満点で、大体の用事は済ませられる。

 それにしても、一体いつからこんなに便利に? そんな疑問に答えてくれる本が、『コンビニと日本人 なぜこの国の「文化」となったのか』(祥伝社)。著者は、メーカーや小売業のマーケティング・サポートを行い、流通専門誌などに数多く執筆している加藤直美氏。これを読めば、日本のコンビニがどのように増え、サービスを広げてきたのかが実に詳しくわかる。

 彼女によれば、コンビニの創業期は1970年代。80年代が普及期、そして90年代、かつてわたしが小学生だった頃が成長期だったらしく、思い返せばその頃、我がふるさとの愛知県の田舎にも、サークルKサンクスとミニストップが進出してきていたような気がする。とはいえ、地方の田舎など、「コンビニ業界成長してるな!」なんて実感するほど続々と店舗は増加せず、どこか1店舗できれば、周囲数キロには新たにできることはほとんどない。出店が激しいのはやはり東京を中心とした関東圏で、チェーン店のコンビニ約3割が集中している。

 コンビニは、3万5000店を超えた2000年頃から増加率が鈍くなったものの、98年以降、年間の店舗数が前年を下回ったことは一度もない。現在、4万5000店舗に達する勢いで、残念ながら閉店してしまうことも多いが、それ以上にどんどん増え続けていて、業界が上り調子なのがわかる。

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