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日韓“世界遺産登録合戦”勃発も、韓国「慰安婦関連記録物」の信ぴょう性に疑問符 

0514hashima.JPG「明治日本の産業革命遺産」のひとつとして世界遺産登録を目指す軍艦島

 日韓の“世界遺産登録合戦”が、激しさを増している。日本が「明治日本の産業革命遺産」を世界文化遺産に登録しようとする動きを見せると、韓国側は強く反発。「ユネスコを政治化した責任は日本にある」などと持論を展開し、日本に撤回を要請した。韓国が反対する理由は、対象施設の一部が、植民地時代に強制徴用された朝鮮半島出身者が働かされた場所であるからだ。日本は現在、「神風特攻隊」の遺品を世界記憶遺産として登録する動きも本格化させている。

 そんな韓国だが、来る5月21日に、慰安婦関連記録物を世界遺産に登録する国際連帯推進委員会を結成する予定だ。その“国際連帯”とは中国、北朝鮮、オランダなどと共同登録を目指すという方向で、すでに昨年10月から記録物をまとめる作業を始めているという。今後は、12月までに各国の記録物を一覧化して申込作業を終了させ、2016年3月にユネスコ本部に登録を申請する方針だ。17年の世界遺産登録を目指す。

 韓国メディアが報じた政府関係者のコメントを見ると、慰安婦関連記録物の世界遺産登録に向けて、日本をいかに意識しているかがうかがえる。

「日本がユネスコ運用資金の50%以上を支援している状況下で、慰安婦関連の登録に対してしつこく妨害することが予想されるため、国際連帯を推進することは容易ではないが、慎重に事を進めている」

 そもそも韓国が登録しようとしている「慰安婦関連記録物」とは、何を指すのだろうか? 複数の韓国メディアによると、慰安婦被害者の証言、定期水曜集会(毎週水曜日に在韓日本大使館前で行われる慰安婦関連の集会)の活動記録、強制性を証明する文書、各種裁判資料などだそうだが、いまいちハッキリしない。ちなみに、14年12月に韓国の国家記録院が「国家指定記録物」として登録した慰安婦関連の記録物は、慰安婦被害者の証言資料、記者会見の録音・映像記録などだが、その中には、元慰安婦が園芸療法で制作した「押し花」なども含まれているという。

 慰安婦関連の記録物に何が含まれているかは、正確に見ておく必要がある。というのも、資料としての信ぴょう性が怪しいものが混ざっている可能性があるからだ。

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