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【第6回】小明の「大人よ、教えて!」"逆"人生相談

大堀恵さんの至言「私、いつも『アンチ上等』って思ってるんです」(後編)

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前編はこちらから

――やっぱり”大堀めしべ”として「甘い股関節」でAKB48初のソロデビューのときは大変じゃなかったですか? 具体的なことは本にも書いてありましたけど、ほかのメンバーからいろいろ言われて、つらい思いもされたそうですね……。

大堀 ”大堀めしべ”のときは自分に余裕がなくて、悪い部分ばかり見えちゃってましたね。なんて言うか、AKB48のみんなは仲間でもあり戦友だから、その子がつらいときは助けてあげたいし、私も助けてもらってるし……けど、やっぱりひがんじゃう子もいて。

──ついにAKB48の内部抗争っすか!?(わくわくしながら)

大堀 いや、逆にもっと愛を返したら、その子はどうなるんだろうと思って。

──おぅ?

大堀 そうすると、その子がわかってくれて、「やっぱりあなたって素敵ね」って言ってくれたりして。ひがんじゃってた状態からそう言えるってすごいと思うし、そういうメンバーの良いところを見ていかないといけないし。

──人間が出来てますなぁ……。でも、その時期は本当につらそうでしたね、本来いちばん支えてほしいAKB48ファンからも「なんでよりによってお前がソロデビューなんだ?」「AKBの面汚し!」とか攻撃されて……。私の人間性が貧しいからかもしれないんですけど、私、こうやって言われたことって、めちゃくちゃ憶えてますよ。

大堀 私も憶えてます! すごく! だけど私の中に『アンチ上等』っていうのがあって。

──なにそれかっこいい!

大堀 アンチの方がいてくださるっていうのは、やっぱり、自分を注目して見てくださってるわけじゃないですか。誰の脳裏にも焼きつかないで、さらーっと消えちゃうのが一番ダメなんです。良い悪い、どちらに分類されてでも残ったほうが良い。でも、「かわいいね!」って言われたりするのは良いほう、やっぱり若い子たちになっちゃうので……。

──「かわいいね!」っていうのは、もう、そういう担当がいますもんね……。

大堀 そうそう。だから、それなら真逆でいいやって、逆にアンチがくると燃えちゃう(笑)。

──ハートが強いです! やっぱり学生時代にいじめに遭って鍛えられたんでしょうか?

大堀 昔は自分が弱いっていうのもわかんなくて、普通だと思ってたんですけど、いじめに遭って左手首に蛍光ペンで線を引いているのを母親に見つかっちゃって、「あなたは心の弱い子だから、もっと強くなりなさい」って言われて、それから徐々にいろいろなことに対して立ち向かわなきゃなって、たぶん逃げてたんでしょうね、ずっと。

──手首を切らずに蛍光ペンで線を書くだけなのが十分前向きですよ。私はもうほんと完全に逃げ回ってる人生で……。

大堀 あははは!

──もう、なんか逃げ続けてれば、逃げてることがそのうち道になるんじゃないの? くらいの気持ちで逃げてますけど、なかなか逃げ切れないし、逃げ疲れるんですよ。

大堀 きゃははは!! いや、でもそれくらいの気持ちのほうが良いのかも!

――「甘い股関節」とコラボ企画の『妄撮』が発売されたときもかなり大変だったみたいですね、セクシーすぎてお父様が激怒で。

大堀 そう、親には絶対、「グラビア=AV」っていうのがあるんですよ。

──そうなんですよね、「露出度が上がる=娘が危ない!」みたいな。まぁ実際に危なくないっちゃ嘘なんですが。

大堀 うん、「あんたAVだけはダメだよ」っていっつも言われてて……ほんと、一枚脱ぐだけで、もう「AV! AV!」って……。

──ちょっと極端ですよねぇ。

大堀 ねぇ。でも、そう言うとAVの方に失礼じゃないですか、頑張ってる方もいらっしゃるので。だから母には「みんな頑張ってる職業なんだから」って伝えるんですけど……。

――そこにまで気を使うと、親は「やっぱりAVやるのか!」って余計心配しますよ!

大堀 私は私の仕事があるし、もしAVに誘われたってちゃんと断るし大丈夫よ、と伝えてはいるんですけど、やっぱり心配みたいですね。

──そりゃそうでしょう……。ここで、「AVなんか絶対行かないよ!」って言ったらAV女優さんに失礼ですけども、我々、アイドルじゃないですか。あ、我々って言っちゃった。

大堀 あははは! そうですよ、我々ですよ!

──我々、いちおうアイドルを志して足を踏み入れた人間がAVに行くのと、AV女優で一旗上げるぞ! って人間が最初からAVに行くのとって、大きく違うじゃないですか。そういうのって第三者にはうまく伝わらないんですよね……。

大堀 うんうん。だからか、たまにブログとかのコメントに、「お前もうAV行けよ」みたいな書き込みもあるんですけど、「AVの人に失礼よ!」って思うんですよね、すごく。

──大堀さんでもいますか、そういうこと書く人! ああー、もう、そういうファンの人との距離のとり方も、すごい難しいですよね。

大堀 うーん、難しい。でも握手会とかで、ちょっとつらいことを言われたこともあったんですけど、「でも、逆に考えたらここまで私のことを考えてくれてるんだ!」と思ったんですよ。ここまで考えてくれたんだったら、まぁ飲み込むかぁー! みたいな。

──器がでかいっすねー!

大堀 あはは! 「ありがとう!」ですよ! ただ……。

――ただ?

大堀 ただ、ファンの方が、例えば、お家の近くにいたりとかする場合も、やっぱり、あるわけじゃないですか。

──おおー! あんまりないですけどね! あったんですか!?

大堀 一度あったのが、目の前をずっとうろちょろしているので、「あ、おかしいな」と思って、何度曲がっても間違いなくついてきていて「あら~?」と思って……。

──いかにして巻くか、みたいな? 通報ですか?

大堀 あは! とりあえず目の前に行って「本当に申しわけないんですけども、あのー、やっぱり、これは違いますよね?」って言ったら、その方も泣いて「はい!」って……。

──うひゃああー、直談判!

大堀 「ほんとに、気持ちはうれしいですよ!」って言って。

──優しすぎ! 危ないですよ! 良い人ばかりじゃないんだから!

大堀 うーん、どうしようーって思いながらも、やっぱりこんな自分を応援してくれてるっていうのは、すごくありがたいことだから、どうにかこう、傷つけないように、「劇場でまたお会いしましょ?」って言う形でお引取りいただいてね……。

──自己評価、低! もうちょっと天狗になったほうが自己防衛にもなりますよ! でも、私の『アイドル墜落日記』が底辺をうろつくダウナーなネガティブ本だとすると、大堀さんの『最下層アイドル』は処世術が取りばめられたアイドルの自己啓発本に近いですよね。そう考えると私の本って何の役にも立たないなあ……。

大堀 あっはっは!

──いやぁ、勉強になりました。実は私、「甘い股関節」のポスター持ってます。CDもあるし、実はAKBの中で大堀さんが一番好きです! 

大堀 えー!! うれしい!!

──あの、私、AKB48には常に憧れを抱いているので、憧れるがあまり、小明のスペルがAKARIなんでAKR19っていうユニットをひとりで結成して、ひとりで地味にライブをしてみるっていう完全にパクリ活動をして、イベントではAKB48のカヴァーもしてみたんですけど、曲の一番でもう息が続かなくなって解散して……。あとは『ハグ会』の代わりに、私の円形脱毛症にタッチできるっていう「ハゲ会」も企画したんですけど、余計ハゲそうで自粛して……。

大堀 いやぁー! すごい、素敵(笑)!!

──ちなみにAKR19の19は公称年齢で、まぁ、ほんとは余裕でもっと上なんですけど……。

大堀 あはははは! ぶっとんでますね!

──はい、ひとりぼっちでの活動はやっぱりさみしかったです……。

大堀 SDN48(8月20日より発足した20歳以上の新グループ)とかに、ぜひ! 入ってくださいよ!

──……言ったな? ばっちり原稿にして残してやるからな!! 次に会うときは劇場よっ!! 
(取材・構成=小明/「サイゾー」11月号より)

大堀恵(おおほり・めぐみ)
1983年、東京都生まれ。AKB劇場のカフェスタッフからオーディションに合格し、AKB48入り。その後、「大堀めしべ」としてのソロデビューやSDN48などに活動の場を広げ、今年8月『最下層アイドル』(WAVE出版)を上梓。

小明(あかり)
1985年、栃木県生まれ。02年、史上初のエプロンアイドルとしてデビューするも、そのまま迷走を続け、フリーのアイドルライターに落ち着いている。初著『アイドル墜落日記』(洋泉社)が好評な昨今、懸案の円形脱毛症から産毛が生えてきた。
ブログ「小明の秘話」<http://yaplog.jp/benijake148/

大堀恵×妄撮

姐さん、マジエロいっす!

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最終更新:2018/12/19 15:06

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