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アイドル映画専門映画監督・梶野竜太郎の【アイドル映画評】第10幕

バカエロ映画の極×2『まぼろしパンティ VS へんちんポコイダー』

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アイドル映画をこよなく愛する「アイドル映画専門」映画監督が、カントク視点でオススメのアイドル映画を、アノ手コノ手で解説します。

●今回のお題
バカエロ映画の極×2
『まぼろしパンティ VS へんちんポコイダー』
監督:河崎実/女性出演:小森未来、風野舞子、北川絵美、三葉あい、佐久間百合子 他

 今、私の最新作『魚介類 山岡マイコ』の劇場長編版を撮影中。楽しくもキピキピした撮影環境の中でモニターを覗きながら、出演者のアイドル&女優さんをどれだけ綺麗に可愛くそして、スクリーンに映し出された時の息を飲むような女性ならではの美しさをどう出せるか……を考えながら撮影は進んでいます。

 当然、そんな撮影環境が1週間も続く。”美しい女性を見続ける”という観点からすると、食べ物で例えるならば、物凄く高級なサーロインステーキを毎日咀嚼しながら召し上がっているような状態。

 もし、本当にそんな高級食材生活を続けた場合、3~4日くらい経つと、とあることを思うようになる。

「ステーキもいいけど、たまにはカップラーメン食いてぇな」

sundome02.jpg『まぼろしパンティ VS へんちんポコイダー』
全寮制の名門校クライム学園では、女生徒が次々に襲われるエッチな怪事件が多発していた。そんなある日、正義を愛する少女・藤寿々美(小森未来)が立ち上がった。恥ずかしい事件を解決するため、彼女自身が最も恥ずかしい姿の少女探偵「まぼろしパンティ」に変身する! 事件を起こしていたのは国際的なエロ組織ERO(イー・アール・オー)だった。彼らの計画は、学園のアイドル松歌亜代(風野舞子)に爆弾エロを仕掛け、男子生徒たちをオナニー猿にしようという恐るべき陰謀だった。危うし、クライム学園! ハレンチ極まる数々の学園犯罪に挑む寿々美。だが、そんな彼女の前に、変珍太(なべやかん)と名乗る男子生徒が現れる。ズボンを脱いだ珍太は、なんと「へんちんポコイダー」へと変チンする。そして、まぼろしパンティに戦いを挑むが……!?
(C)2004永井豪/ダイナミック企画/ティーエムシー

 カレーライスやチャーハンとかでもいいんですけど、人間たるもの、こういう状況で”カップラーメン”くらいのギャップを求めるもの。普通のAVに飽きた人が、露出系とかにハマっちゃって「うひー! 凄げーギャップー!!」って言うのと同じ。

 菊池桃子を映画に起用!? 奇をてらってSFで行こう!!! ローンリー♪ロマーンサァー♪という『テラ戦士ΨBOY』と同じ。

 でもって、毎日ステーキの私がそこで選んだ”カップラーメン”がこの『まぼろしパンティ VS へんちんポコイダー』である。

 もう、タイトルからして”カップラーメン”越えちゃって、「ベビースター」……いや、「ラーメン屋さん太郎 とり味」クラスのジャンクムービー。この作品なら(カップラーメンとしては)完璧! と自信があったのも、実はこの映画、渋谷の映画館で公開初日に舞台挨拶付きで観たという数少ない人間なのだ(もちろん自慢です)。

 監督は「私は日本の恥になりたい」という名言を残した河崎実。狙ったバカではない無添加バカ映像の天才である。その天才監督が、これまた巨匠・永井豪先生のマニア向け作品(に、なってしまった)の2タイトルをコラボレーション!

『けっこう仮面』(集英社)の流れを汲む『まぼろしパンティ』と、『テレビマガジン』(講談社)がよく許可したな~と言いたくなる不滅の名作『へんちんポコイダー』(後に『マンガくん(小学館)』で「へんき~んタマイダー」も連載。先生、相当好きだったんだな~)の夢の共演なのだ。

 物語は……って、語る必要があるのか疑問ですが、東大進学率ナンバー1を誇る学校が舞台で、同校には、もうひとつのナンバー1があった。それは校内での犯罪発生率が全国ナンバー1なのだ!

 主人公を演じる藤寿々美(ふじ・すすみ)ちゃんが、学園警察の責任者である父を助けるため、まぼろしパンティと名のり、探偵活動をするお話。なぜ探偵なのか? それは『まぼろしパンティ』の語源は、『まぼろし探偵』(昔のテレビドラマね、念のため)から来ているから!(ちなみに、まぼろし探偵の主人公の名は、富士進(ふじ・すすむ)という事もチェック!)まぁ要は学園を守っているヒロインなのです。あ、ポコイダーは突然現れ、敵になったり、味方になったりで、とっても”ついで”な存在(いや、マジ)。

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 主人公の女の子、寿々美ちゃんの髪型も、「あしたのジョー」的な”マンガなら大丈夫”タイプなので、実写にした時に、ひゃあ! って感じの仕上がりになっている。もう既に髪型っぽくない。

 敵も『けっこう仮面』のようなSM度はなく、アホみたいな輩なので、おっぱいモロ出しでも欲情をそそる気配すらない。あえて言うならば、物凄く恥ずかしがり屋というキャラが格好と矛盾してて「いやぁ~~ん」の連続は面白い。

 ポコイダーに関しては、変身シーンに、アソコにモザイクを入れ、八百屋の兄ちゃんがマツタケを廻している暗喩シーンが入るだけなので、さらに負の匂いがする映像。一見、あえてショボさが売りな感じである。

 ……とまあ、言いたい放題であるが、このバカさは、理性的にも河崎監督しか撮れません。なのでここまではすべて褒め言葉です! じゃあ、この映画、いったいどこがお勧めなのか。ずばり、それは、ヒロイン&ヒーロー達のしょっぱさが濃厚な為、風野舞子、北川絵美、三葉あい、佐久間百合子などのワキを固める女子高生達のすっぽんぽんシーンがメチャクチャ光るのだ。

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 チープな特撮(?)で、歩いてる最中に突然、制服が脱がされるシーンとか、裸のまま調査するシーンとか、生徒達の前でテスト用紙1枚だけで全裸の前を隠すシーンだとか、まぼろし&ポコイダーやアホ敵達が出てこない普通の(普通じゃないけどね)すっぽんぽんシーンがより光るのだ! ヴぉおおぉぉぉ! って叫ぶ感じ!!

 特に惜しまれつつ引退した、風野舞子のすっぽんぽん動画を見れるのは芝居も含めて圧巻! これも、まぼろしパンティのコスチュームが安っぽいからこそ成り立つ魅力! そこまで考えた映画!!(かどうかは知りませんが)肉を切らせて骨を断つ! みたいな感じ。『すももももも』で主人公の持田真樹より物凄く助演の浜崎あゆみの方がパッケージに大きく書かれちゃった感じ。うん、わかり易い。

 そんな、「何か考えることが多すぎて頭が『スキャナーズ』みたいに破裂しそうな時」には、河崎監督作品を是非どうぞ(宣伝ではありませんよ!)。
(文=梶野竜太郎)

まぼろしパンティ VS へんちんポコイダー

奇跡のコラボ。

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●かじの・りゅうたろう
映画監督・マルチプランナー。1964年東京生まれ。
短編『ロボ子のやり方』で、東京国際ファンタスティック映画祭の部門グランプリを受賞。08年に長編『ピョコタン・プロファイル』でメジャーデビュー。第2回したまちコメディ映画祭 in 台東にて、新作『魚介類 山岡マイコ』を上映。2010年に長編版として劇場上映が予定されている。現在、ニコニコ動画チャンネル『魚介類TV』(毎週日曜日20時~)に出演中。
詳しくは→http://mentaiman.com/
ブログは→http://ameblo.jp/mentaiman1964/

●アイドル映画監督梶野竜太郎の【アイドル映画評】INDEX
【第9回】「電車男」でカニバリズムで格闘映画の傑作『カクトウ便 VS 謎の恐怖集団人肉宴会』
【第8回】トップアイドルの制服(もちろんミニ)とM男君の快感『ときめきメモリアル』
【第7回】知的に低脳な『秘密潜入捜査官 ワイルドキャッツ in ストリップ ロワイアル』
【第6回】『インストール』──女の子が部屋でひとり。何をしているのか、見たくないか?
【第5回】『お姉チャンバラ THE MOVIE』──ビキニvsセーラー服の恍惚
【第4回】『デコトラ・ギャル奈美』──古きよき時代のロマンポルノ・リターンズ
【第3回】『リンダ リンダ リンダ』──王道的傑作に潜む”多角的フェチズム”
【第2回】『妄想少女オタク系』──初心者歓迎!? BLの世界へご案内
【第1回】『すんドめ』──オナニー禁止とチラリズムの限界点

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最終更新:2009/10/30 22:42

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