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プレイヤー・キラー歓迎!?『アルカディアサーガ』が描くMMORPGの新機軸

a_saga_main.jpg(C)2009 GONZO ROSSO k.k/GOLDSKY Developed by HEADLOCK inc.

 インターネットを介して、他のプレイヤーと大冒険を体験できるMMORPG。多数の人気タイトルが群雄割拠する中、本日、新たなタイトルがサービスを開始する。その名も『アルカディアサーガ』だ。従来のMMORPGとは異なり、「家」を中心とした生活密着型の本作の魅力を、開発を手掛けた株式会社ゴンゾロッソの大瀧道華氏と高柳徹氏にズバリ語ってもらった。

──『アルカディアサーガ』はどのような世界のMMORPGなのでしょうか?

大瀧 本作の世界は地球の約5万年後くらいの遠い未来で、今の文明が滅んだ後という設定のファンタジーRPGです。本作の特徴的な面白さとして、風景が少しずつ変遷していくというのがあります。

──風景ですか?

大瀧 そうです。本作はユーザーが自分の家を作れます。何もない空き地にユーザーがどんどん家を建てていって、気がつくと最初は空き地だった所が住宅街になっていたり、逆に住宅街がモンスターや対抗する勢力に破壊されて荒れ地になったりと、情景がログインするたびに変わっていきます。

──その家はカスタマイズできるんですか?

大瀧 はい。家のデコレーションやインテリア、エクステリアもできます。

──家はどこにでも建てられるんですか?

IMG_0309.jpg左・大瀧氏、右・高柳氏

大瀧 そうですね。街を拠点にして遠征する、っていうのが従来の一般的なスタイルだと思うのですが、本作では、例えば危なっかしい前線の土地に家を建てて、その家を拠点にできたりします。自分のプレーする土台っていうものを、他の所にも移すことができるというのが、このゲームのオリジナルの要素だと考えています。

──よくRPGなどで、ラストダンジョンの近くに一人で住んでいるおじいさんがいたりしますが、それが実際にできちゃうんですね。

大瀧 ただ、やっぱり危険な場所にいると、そのぶん家に攻撃を仕掛けてくる敵も多くなってきます。例えば、一人でおいしい狩り場に家を建てたら、一瞬でモンスターに破壊されたりしますので、仲間同士で連携して家を建てたり、家をどうやって守るのかっていうのを考える必要があると思います。あとは、PK(プレイヤー・キラー)と呼ばれる犯罪者集団になれるという自由度の高さがありまして、それはお薦めしたくないんですけど、お薦めです(笑)。

──確かにサイトを拝見したところ、「PKになれるぞ!」という、普通はあまりないような項目もありました(笑)。

大瀧 逆に、そういうPKから他のプレーヤーを守る正義の味方になることもできます。他のプレイヤーを攻撃できるというシステムを活かしていきたいと思っています。最近は、「これがMMORPGだ」というのがすでにユーザーの間で確立されてきて、その共有意識のもとでストレスなく遊ぶというゲームが増えています。そこで本作は、MMORPGの原点に立ち返って、箱庭の中の世界で自由に遊んでもらう事に主眼を置いたゲーム作りになっています。もちろん、アクが強くて、不便に感じることもあるんですけど、それが逆に面白さになっていると思います。

──大昔のゲームだと、『ディアブロ』【註1】などでは、普通にPKがばっこしてましたしね(笑)。

大瀧 そうですね。だからほのぼのと生産している生活の中に、ものすごく凄惨な絵が生まれる可能性があると思います。

高柳 例えば他のプレイヤーと冒険をして、ボスモンスターを倒して、いいアイテムが手に入った、という予定調和の場面だけじゃなくて、突然のハプニングが起きやすいゲームなんです。そういう所で爆笑できたりするんじゃないかなって思います。

a_saga_sub.jpg(C)2009 GONZO ROSSO k.k/GOLDSKY
Developed by HEADLOCK inc.

──音楽やシナリオも豪華ですよね。音楽は崎元仁【註2】さん。これはゲームミュージックが好きな人からすると、すごく注目するところだと思うのですが。

大瀧 そうですね。特にオープニング曲はチェコで録音してきたもので、すごく聴き応えがあると思います。他にも音楽はアップデートしていく予定ですので、だんだんと種類も増えていきます。最終的には30曲以上のBGMが楽しんでいただけます。

──そしてシナリオ監修は『ロードス島戦記』(角川書店)の水野良【註3】さんです。

大瀧 水野さんには世界観のベースを考えていただきました。日本のファンタジー界の重鎮とも言える方に見ていただいているので、趣の深いものになったと感じています。そういう理想のファンタジー世界で、リアルな生活が送れるというところが『アルカディアサーガ』の魅力だと思います。

──なるほど、これは楽しそうですね! それでは、これからプレーされるユーザーにコメントをお願いいたします。

大瀧 最初は戦闘システムや他のゲームとは違う雰囲気に戸惑われてしまうかと思うのですが、それはもちろんチュートリアルでサポートします。そういったところを越えていただけたら、きっとものすごく楽しい世界が広がっていますので、腰を据えてプレーしていただけたら幸いです。期待を裏切らない時間を提供できると自負しております。

高柳 いわゆる普通の最終ボスを倒しに行こうというゲームではなくて、本当に『アルカディアサーガ』という世界で生活しているような錯覚に陥るようなゲームです。かなり楽しめると思いますので、ぜひプレーしてみてください。
(取材・文=有田シュン)

アルカディアサーガ
<http://arcadiasaga.com/>

【註1】ディアブロ
Blizzard Entertainment社から1997年に発売されたアクションRPG。オンラインでの複数人によるプレーが可能で、MMORPGの元祖と言われる。ちなみに今でも無料でプレーすることが可能。

【註2】崎元仁
作曲家。『伝説のオウガバトル』、『ファイナルファンタジーXII』等、多数のゲームミュージックを作曲し、多くのゲームファンを魅了する。

【註3】水野良
作家、ゲームデザイナー。小説『ロードス島戦記』、『クリスタニア』シリーズで、日本のライトノベル界におけるファンタジーの地位向上に寄与する。

ファイナルファンタジーXII オリジナル・サウンドトラック

アガるよ!

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最終更新:2009/12/01 14:06
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