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自浄能力ゼロのボクシング協会 亀田ジムが”大甘処分”で存続決定の裏事情

kameoyaji.jpg亀田史郎ブログより

 東日本ボクシング協会が24日の理事会で、亀田史郎氏の暴言騒動に対してようやく最終処分を決定した。協会は、史郎氏の”腰ギンチャク”とも呼ばれ、暴言騒動に加担した五十嵐紀行会長を無期限活動停止としたが、ジムの除名という”極刑”は避け、トレーナーの吉井慎次氏を新会長とすることで亀田ジムの存続も認めた。

 また「史郎氏はすでに協会員でもないし、人道的にも法的にも親子の接触まで禁止はできない」(協会関係者)と、協会として史郎氏の口出しを完全に封じる策は取らず、そうした問題は吉井新会長に「しっかり管理監督してもらう」(大橋秀行会長)という方針を明かした。吉井氏と言えば、かねてから亀田一家の家族愛を絶賛し続けている人物。このため協会内からは、早くも「また史郎氏が実質的に支配する傀儡体制になるだけだろう」といった厳しい声が聞こえている。


 亀田ジムの新会長となる吉井氏は、2008年夏に亀田ジムが独立した際、その「推薦人」となった渡辺ジムの渡辺均会長の意を受ける形で、渡辺ジムから移籍。その際、渡辺会長と吉井氏は報道陣に囲まれ、渡辺会長は史郎氏に関して「自分が業界のルールを守るよう、しっかり話をしていきますよ」などと豪語していた。一方の吉井氏は、亀田一家をどうみているのか問われると、「私は前から、あの兄弟の父親を想う気持ちは素晴らしいと思っていました」などと絶賛していた。

 その後、亀田家は渡辺会長の意見に耳を貸さなくなり、渡辺会長は早くも同年末の段階で「私はもう(亀田のことなど)知らない」と匙を投げてしまった。吉井氏はそれでも同ジムに残り、自身のブログ「次元の…ひとりごと」などで折に触れて、兄弟の凄さなどをアピールし、その親子愛を絶賛し続けていた。

 今回、史郎氏が暴言騒動を起こし、一家が猛烈な批判を受け始めていた3月30日にも、こんな日記をつづっている。

「チャンピオン内藤の世界タイトルに挑戦した興毅が勝者コールされた時、興毅『オヤジ、どんなもんじゃい!』その時、史郎パパは涙、涙……。私はとても羨ましく、そして心の熱い、優しい人だなって思いました。大毅が世界タイトル挑戦し勝者コールされた時も涙、涙でした。そして大毅がリングから降りた時、史郎パパが大毅の肩を抱いて控え室に帰る姿は心にジーンと来て、本当に感動しました。言葉だけでは言い表せない苦労があったはずです。我が子を可愛いがるのは、どの親も一緒です。
私も亀田家族の一員です!興毅も大毅も和毅も大切な家族、もちろん史郎パパもです。これからも何があっても、亀田を信じ応援よろしくお願いします。」

 そんな吉井氏だけに、早くも業界内では「彼が史郎氏の管理監督なんてできるはずがない。結局、頭を変えただけ。史郎氏が今までと同じことをするのだろう」(中堅ジム会長)といった声が出ているのだ。

 一方、24日の協会の会見では、史郎氏はすでに一家の自宅兼練習場だった亀田ジムを出て、別のマンションに部屋を借り、大毅らとともに生活の場を移していることが明らかになった。興毅も、すでに恋人と別のマンションで同棲しているため、亀田ジムは一家の自宅ではなく、純粋に練習場だけになるというワケだ。

 ところが今後、そのジムに史郎氏が立ち入ることについて、協会は「24時間、史郎氏の監視もできないし、そこまでする権利もない」(協会関係者)と黙認するのだという。もちろん、史郎氏がそこで兄弟にボクシングの指導をすることは認めないのだが、史郎氏を絶賛する吉井氏が、そんな状況下でどこまで史郎氏の口出しを抑えることができるのかには疑問が残る。

 そこで協会としては、吉井新会長を認める条件として、今後、一家がまた何らかの問題を起こした際には、除名も含めて「どんな処分でも受ける」といった内容の一筆を、新会長に提出させるというのだが……。

 ちなみに、吉井氏は、そこまで一家に尽くしているのだが、史郎氏の方が同様に吉井氏を信頼しているのかと言えば、実は微妙な部分もある。

 今回、協会が処分を決めるため、水面下で史郎氏らと接触するなかで、史郎氏は、吉井氏ではなく、マネジャーの嶋氏を新会長にしたいという意向を協会側に伝えてきていたというのだ。嶋氏は、五十嵐会長と同じ元TBS関係者。ボクシング業界での実績や経験はわずかで、そもそもが史郎氏の”子分”として業界に入ってきた人物だ。

 実際、興毅の敗戦で勃発した暴言騒動の最中に、「史郎氏は、なぜか嶋マネジャーに当り散らしていて、『お前、何をやっとったんじゃ』と殴る蹴るの暴行まで加えていた」(JBC関係者)といった話まである。それだけに、さすがに協会も「嶋会長では、文字通り以前と何も変わらない状態になりかねない」(協会関係者)と史郎氏の意向を却下し、業界歴でいえば20年以上の経験がある吉井氏を、少しでも協会の意向を反映させることのできそうな人物として新会長にすることを認めたという。

 経験豊富で史郎氏を絶賛する吉井氏よりも、業界素人で自分が好きにできる嶋氏を新会長にしたかった史郎氏……。この微妙な温度差も、新たな火種となる可能性があるのではないのか。いずれにせよ、協会主導で誕生する”新生”亀田ジムが、史郎氏の影響を完全に排除して運営できるとは考えにくく、「きっとまた何か問題が起きるだろう」(古株のジム会長)などと冷めた視線で見ている業界関係者が少なくない。

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最終更新:2010/05/25 18:02

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