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不倫、近親相姦、変態プレー......昭和のリアルな"夜の生活"がここに!

エロじじいたちが赤裸々に告白『性生活報告アーカイブ』文庫創刊!

seiseikatsu01.jpgシリーズ創刊とともに話題を呼んでいる『昭和
の「性生活報告」アーカイブ』。櫻木編集長
いわく、「ぜひ若い女性にも読んでほしい」
とのこと。

「お年寄りがこんなにお盛んだとは知らなかったって? それは分かってないんじゃないですか」

 そう笑いながら言ってのけたのは、マガジン・マガジン相談役・櫻木徹郎氏だ。日本初のビジュアル系SM専門誌「SMセレクト」(東京三世社)に携わった後、元祖兄貴系ゲイ雑誌「さぶ」、栗本薫(中島梓名義)や竹宮恵子らも創刊から参加した元祖耽美派ボーイズラブ雑誌「JUNE」。そしてサブカル系コラムが話題を呼んだエロ雑誌「マガジン・ウォー」(ともにサン出版)などの編集長を歴任してきた伝説的編集者、リヴィング・レジェンドである。

 その櫻木氏が現在手掛けているのが、サン出版より毎月2冊のペースで刊行されているSUNロマン文庫『昭和の「性生活報告」アーカイブ』シリーズである。

 同シリーズは、一般読者が自身のセックスライフを赤裸々に告白する投稿手記をまとめた専門誌「性生活報告」のベスト・セレクション的位置づけの官能文庫。ちなみに「性生活報告」とは知る人ぞ知る高齢者向けエロ雑誌であり、創刊から30年を経た現在も発行され続けている。その投稿者の多くは 60~80代の性の熟練者たち。中には90歳を超えた猛者もいるというから驚きだ。

「歳を取って、社会生活の中での見栄なんかがなくなって、いろいろな物事に対してヌケてくるというか達観してくるんでしょうね。たまたま『性生活報告』という場があるから、それがエロという形で現れているだけでしょう」

 と櫻木氏は語る。

 ご老人と言えば、縁側でのほほんと日向ぼっこ……のようなイメージの強い若輩者には、のっけから大きなカルチャーショックである。

seiseikatsu03.jpg編集長の櫻木徹郎氏(左)と、副編集長の園田
敦史氏(右)。

 そんな誌面には、「ズロース」「もんぺ」「赤線」「集団就職」「防空壕」といった昭和情緒あふれるワードが所狭しと踊っている。中には30代の投稿者なんかもちらほら見かけるものの、上記のお歴々の中ではまだまだヒヨッコ。

 そんな「性生活報告」の中から選りすぐりの告白手記を集めた『昭和の「性生活報告」アーカイブ』文庫は、そのタイトルに違わぬ圧倒的なクオリティーの「報告」ばかりだ。投稿されたテキストには一切手を加えないという編集方針から、その筆致も実に荒削りで、「プロット」も「オチ」もろくに存在しないものも多い。だが、それゆえにプロにはとても描き出せないリアリティーが行間からはにじみ出ている。

 つまり、匂い立つようなエロスが満ち溢れているのだ。

「いろいろな出版社が官能小説に参入しているのを見て、『性生活報告』のバックナンバーの森に入ってみたら、不倫、近親相姦に変態プレー、娼婦に戦争モノといろいろなジャンルの、膨大な量の優良コンテンツが眠っていたんですよ」

 櫻木氏はシリーズ発足の経緯をこう語る。

 確かに『昭和の「性生活報告」アーカイブ』を紐解けば、「防空壕で隣のおばさんと…」「犬のロッキーを恋人にした私の妻」「息子の親友を誘惑して」「夜の床屋」など、なんとも生活感あふれる、そして魅惑的なタイトルが後から後から飛び出してくる。

 個人的には太平洋戦争出征前夜、母親に筆おろしをしてもらうという内容をそのままタイトルにした「出征前夜、私は母を抱きました」と、兄と近親相姦関係の妹が夭逝するまでを日記形式で綴った「妹との『大人ゴッコ』」というエピソードが大変印象的であった。いずれも近親相姦を扱ったアブノーマルな内容ではある。しかし、それ故に煩悩と本能が入り交じった、理屈では語り尽くせない人間の業や深い情愛を感じてしまい、興奮と同時に感動も覚えてしまう。

「昔は今と違って、すぐ隣に誰かいる、という住環境でしたから、親兄弟や隣のお姉さんなんかに”メスの匂い”を感じやすかったんでしょうね。昭和という時代は携帯電話がなかったり、職場の上司が部下をそういうお店に連れていってあげたり、同じ女性と関係を持ったりと人間関係が近いんですよね」

 副編集長の園田敦史氏はそう語る。この生活に密着したエロスこそ昭和の一つの姿なのだ。

 つまり、昭和はあちらこちらにエロ地雷が仕掛けられていた時代だったということか。う~ん。実にうらやま……けしからん。

 また櫻木氏も、

seiseikatsu02.jpg今年で創刊30周年を迎える、”エロじじい誌”
こと「性生活報告」の創刊当時のバックナンバー。

「当時の日本は貧乏で、上昇していこうという活力が国全体に満ちていたから、こういったレポートにもパワーが満ちていますよね」

 と、本書に滾るギラギラした力強さについて分析する。

 つまり、数年前『ALWAYS 三丁目の夕日』『20世紀少年』など昭和をテーマにした映画が多数生まれヒットしたが、それらが(意図的かどうかは不明だが)見落としている昭和のリアルな「夜の生活」を見事に描き出したのが、『昭和の「性生活報告」アーカイブ』なのだ。

 そんな同シリーズは「アーカイブ(保存記録)」と銘打たれているだけあって、今後はこれまでのような体験談のみならず、昭和のエロ文化、性風俗文化についての資料や記録も掲載していく予定だという。

 そこで、櫻木氏は失われた昭和の空気を感じたい若い世代にもぜひ『昭和の「性生活報告」アーカイブ』を読んでもらいたいと語る。

「今の若い方はDVDとかグラフ誌ばかり見ているから、言葉の表現の豊かさをきっと知らないんだよね。だからぜひ読んでいただきたい。本当に変なエピソードばかりなんだけど、『人間って面白いな』と思えるようになるから」

 戦前、戦中、そして戦後復興期の日本を支えたパワフルな性欲に満ち溢れる、風情たっぷりの昭和エロ。その色褪せない世界の魅力は、一度読んで確かめて欲しい。
(取材・文=有田シュン)

●『昭和の「性生活報告」アーカイブ』
伝説の投稿手記雑誌「性生活報告」の30年の歴史のなかで傑作投稿を選び出し、文庫版で甦らせせたシリーズ。現在までに『出生前夜、私は母を抱きました』、『三十路未亡人の淫らな手記』、『防空壕で隣のおばさんと……』、『今なお新鮮な兄嫁との情交』の4冊が刊行。今後、毎月2冊ずつ刊行予定。

今なお新鮮な兄嫁との情交

昼ドラの原作になりそうなくらい、すごいです。

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最終更新:2013/09/24 15:59

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