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あなたは知らず知らずに搾取されている! ホントはコワ~いお金の童話

謎のビジネスサブカル作家、マネー・ヘッタ・チャンの正体に迫る!

moneyhetter.jpg謎多きマネー・ヘッタ・チャン氏。

  「私の役割は幸せそうな人たちにマッチをあげて世の中のマッチポンプを見せること。知らなければよかったコワ~いお金の話が見れるのよ☆」というコンセプトの元に数々の童話風な業界暴露話が展開される書籍『マッチポンプ売りの少女』(あさ出版)は、出版業界、不動産業界、生命保険業界と業界問わず、世の中の仕組まれたマッチポンプを暴き出す【詳細は文末の書籍紹介を参照】。本書は、マネー版グリム童話として5万部が売れた前作『へッテルとフエーテル』(経済界刊)に続き、堀江貴文氏が激賞し、発売と同時に一躍ベストセラーに! 著者はマネー・ヘッタ・チャン――人を食ったようなペンネームだが、本業は資金数億円を運用し、8年間負けなしのプロ投資家だという。しかし、著者に関する公開情報はごくわずか。タブーなしのその姿勢は「サイゾー」に通じるものと取材のオファーをしたところ、編集部にやってきたのはなぜか、コスプレをした女性(?)だった!

マネー・ヘッタ・チャン(以下、ヘッタ) あちきは、ヘッタ。実は、マネー・ヘッタ・チャンは、マネー、ヘッタ、チャンという3人兄妹なんです。今日のインタビューは、紅一点のあちき、ヘッタの担当でぃす☆

――……という設定なんですね。明らかなコスプレ感が漂っていますが……。

ヘッタ (無視するように)読者の方からは女性だったのですね、と驚かれたりします☆

――さて、本題に入りますが、ズバリ、その格好はご趣味なのでしょうか? それとも過激なことを書いているので、正体を隠すためでしょうか?

ヘッタ ええと、今後もパチンコ業界や政治の闇など世の中の搾取の仕組みを取り上げるマネー童話シリーズをやっていく上で、正体をあやふやにしておこうという判断はありますね。この「マネー・ヘッタ・チャン」という名前も適当に付けただけなんです。出版社から怒られるかと思ったらOKで、ここまで名前を知られるようになった。今後はテーマごとにあえて意図的にペンネームを使い分けていこうかと思っています。マネー童話シリーズは「マネー・ヘッタ・チャン」で、別バージョンで「オンナ・クッタ・チャン」というペンネームも考えています。マネー・ヘッタ・チャンにオンナ・クッタ・チャンとチャン一族になるのかどうか。ま、そこは流れで。

――ペンネームにもこだわりがない。有名になって儲けようという意図はないんですか?

ヘッタ ないですね。そもそも、私は本業がありますし、処世術として「目立ってはいけない、お金を稼ぎたかったら目立たない仕組みを作って儲ける」というのが賢いと思っているんですね。だから、顔も名前も出さずに、性別、職業もあやふやにしたいんです。本当のお金持ちは目立たないで大儲けしているのがこの世の中なんですよ。

 分かりやすく「目立たぬ搾取」を言えば、原発事故で想定外に目立ってしまった原子力安全・保安院ですよ。今回はたまたま原発事故でその存在が目立ってしまいましたけど、本来は誰も気がつかない。いまや安全も保安もままならないのに、年収ウン千万円ももらってきた。そうしたところでお金持ちになっていくんです。こうした「目立たぬ搾取」が現代の日本を悪くしていることは明らかです。今回『マッチポンプ売りの少女』で取り上げた保険会社も不動産会社もそうですが、巧妙に人々から目立たないように搾取している。

 最近、働きすぎで肩が痛くなって整体に治療を受けにいったんです。30分500円の保険診療を受けると、あとで保険組合から「そんな風に使わないでくれ」と物言いがつく。でもですよ、こちらは毎月数万円、健康保険にとられているのに、肩こり治療にさえ使えないなんて! 明らかに保険料を搾取することで、目立たないで儲けている連中がいるはずなんです。

――でも、ご自身もプロ投資家として億単位の利益を出しているという話ですよね。数万円の健康保険くらいは……。

ヘッタ と言っても証券系ディーラーですから、会社に半分取られてしまいますし、利益を出せば出すほど税金がたくさん取られる。その上、一年契約だからいつ首を切られても文句も言えません。ところがその税金の使い道はと言えば、どこに消えていくのか分からない。たとえば、税金の中から年間3兆円以上が生活保護費に使われていると聞くと、嫌だなと思うんですよね。ファイナンシャルプランナーの中には「国民年金だと月6万円しかもらえないけど、生活保護だと月14万円もらえる。だから生活保護をもらったほうがいい」と受給を勧める人とかも多いんです。

 これは、国民年金でコツコツと積み重ねてきた人のほうが損をするということですよね。童話の「アリとキリギリス」でいえば、報われるはずのアリであるほど不幸が多くて、キリギリスであればあるほどいい国になっている。

 あくまでも、私は、正義感でやっているわけではないんですね。「世の中は個人の力では直らない」ということは分かっている。ただ、少なくとも、今の仕組みの中で「目立たぬ搾取」に足元をすくわれないように行動をした方がいい。こうした「目立たぬ搾取」はなくしていこうね、と伝えたいだけなんです。

■「目立たずに搾取する」というカラクリを暴きたい

――水嶋ヒロとポプラ社ならぬ、水主マヒロとコブラ社の童話といったやわらかいネタから、国家破産で預金封鎖の大きな童話まで、取り上げる「目立たぬ搾取」の仕組みは幅広いですね。

ヘッタ 購入者のコメントで多いのは、「薄々分かっていたけど、こうしてまとめてくれて気持ちがスッキリした」という20~40代の声ですね。「ネットで書いてあるような誰でも知っていることを書いてどうするの?」って声もあったんですけど、大多数の人はそこまで情報を集めない。プライベートが充実したり、仕事が激務な人はそれほどネットを見ないですよね。でも、そういう人ほど知識もないままに保険に入ったり、不動産を買ってお金がからめ取られていく。その隙間を埋めたかった。

 なので、私が意識しているのは、普通のサラリーマン、学生さんに直接関係のあるテーマかどうか。私の本業の証券業界でも、外資系証券会社は自社発の格付け情報を出す前に社内の自己資金部門やお得意さんが、その推奨株の買いを入れているといった話や、自社の自己資金部門がどのような株式を買っているかという証券会社の手口情報が数年前から公開されなくなってから、実際は何を買っているのか怪しい。でもこうした話はマスコミさえも沈黙しているといった話もあるんですけど、一般の読者にとっては「ひどい話があるんだね」っていうところで、終わってしまう話ですからね。

――検索サイト「ゴーグル」の情報操作や、「シフォン生命」の転換セールスなど、モデルになっている企業が分かりやすいのもそのため?

ヘッタ 私自身も、実際の事件をモデルにした金融系の小説を読んでいて、社名を変えすぎて、関係者であれば分かるのだろうけど、どこがモデルか分からないでイライラするということがあった。この本は童話ですから、声に出して読んだら分かるようにしたかった。

――声に出すとぼやかしている社名が明らかになり、毒がより増してくる。しかし、同時に訴訟リスクも出てきますよね。

ヘッタ もちろん、訴訟リスクを避けたいというのはありますけど、私も、ウソを書いているつもりはないんですよ。書籍、新聞、ネット、雑誌で集めた情報をつなぎ合わせただけでもいろんなことが見えてくる。たとえば、「コブラの魔法使い」のお話ならば、コブラ大賞の選考委員って全員、コブラ社員だったなんてことが分かってくる。すると、大きな疑いが出てくるよねという話です。ただあくまでも、私が書いたのは架空の童話、100%フィクションですけど(笑)。

■次のターゲットは孫正義、堀江貴文!?

――今、気になっている人物、ネタはありますか?

ヘッタ 有名人で言えば、人心掌握術という点でずっと気になっているのは島田紳助さん。目立たないビジネスの代表的な人物として、ジャニーズ事務所のジャニー喜多川さん。あとは、みんながいいと思っていることに対して、実はそうでもないこともあるんじゃない!?  と言いたいアンチテーゼの点で言えば、みんなが諸手をあげて評価している孫正義さんは取り上げたいです。ソフトバンクショップに行くと、これほどユーザービリティのない店もないだろうと思いますし、契約が2年縛りになっていて、タイミングを逃すとまた2年間、違約金なしで解約ができないというシステムになっているのもひどい。でも、そのことを指摘するマスコミはいないですよね。

 あとは堀江貴文さん。本の紹介をしてもらっているのに何だとツッコミが入りそうですけど、目立ってしまうことのリターンとリスクを、堀江さんを題材に描いてみたい。堀江さんは良くも悪くも目立っちゃったじゃないですか。「目立ってはいけない、お金を稼ぎたかったら目立たない仕組みを作る」という私の処世術と、明らかに真逆なんですよね。勝間和代さんとかも、自ら目立って結局はもらわなくてもいい批判を食らっています。こうした目立つことのリターンとリスクを一番体現しているのが堀江さんだと思うんですね。

 今後も、私はできるだけ目立ちたくない。そして、他のビジネス書は目立つような成功体験談を書いていくでしょうが、その一方で、私はビジネス書で、「目立たぬ搾取」の動きを暴いていく。また、目立たないで成功して幸せになれる方法も、紹介していきたいです☆
(取材・文=松井克明)

●マネー・ヘッタ・チャン
本業は7年間負けなしのプロ投資家。資金数億円を運用し、利益総額億単位というウワサ。一方で、「小難しいを簡単に」をモットーにする、ビジネスサブカルチャー作家。2009年11月、『ヘッテルとフエーテル 本当に残酷なマネー版グリム童話』(経済界刊)でデビュー。痛面白い実体験を交えながら、金融の世界でマネーが減っちゃったかわいそうな人たちを紹介し、発売即増刷で5万部のヒット。同年「日本タイトルだけ大賞」初代グランプリにも輝く。座右の銘は「人は過去から学ばない生き物である」。

マッチポンプ売りの少女 童話が教える本当に怖いお金のこと
1,000作品以上の応募の中からコブラ社の小説大賞に選ばれたのはイケメン俳優・水主(みずし)マヒロの小説『KANEROU 金漏』。大量に追加発注したために倒産してしまった書店の経営者がマッチポンプ売りの少女からもらったマッチをすれば、小説家デビューをしたかったイケメン俳優と話題作が欲しかった出版社の出来レースぶりが目の前に幻影となってあらわれる……というストーリーの「コブラの魔法使い」をはじめ、結婚相談所「サンマリーネット」、検索サイト「ゴーグル」、チャリティ団体「日本ユニクス」とアグデス・チャンといった企業のマッチポンプや不動産業界、生命保険業界の金儲けのカラクリを暴き出す全10話のコワ~いお金の童話集。さらに、ビジネス書初の主題歌付きCM(http://www.youtube.com/watch?v=QTgHrqFHhPo)まで制作し、話題になっている。
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最終更新:2013/09/12 11:09

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