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元木昌彦の「週刊誌スクープ大賞」第143回

ジャイアンツ原監督とナベツネ・清武を巡る泥仕合「巨人軍は球界の紳士たれ」の空しさ

 また、この情報を漏らしたのは清武英利巨人軍前球団代表だと、原は「清武さんへ」と題したメッセージも配布したのだ。

 たしかに時期的にも、清武巨人軍前球団代表が原から相談を受けたであろうことは想像に難くない。だが、ここで清武へのメッセージを出したのは、原はナベツネと清武戦争の被害者だという世論の同情を引くアリバイづくりで、誰かに入れ智恵されたのではないか。

 巨人軍は金を払った相手は暴力団ではないという理由で文春側に対し名誉毀損賠償請求訴訟を起こすそうだが、原が事実関係を認めているのだから、やめたほうがいいと思う。

 この記事が出て以来、原はいつ巨人をやめるのかと喧しい。「巨人は球界の紳士たれ」という巨人軍のモットーにふさわしくないというのだろうが、ファンはとっくにそんなことは忘却の彼方だ。どうせ今年いっぱいなのだろうから、頑張ってもらったらいいと、私は思うのだが。
(文=元木昌彦)

motokikinnei.jpg撮影/佃太平

●元木昌彦(もとき・まさひこ)
1945年11月生まれ。早稲田大学商学部卒業後、講談社入社。90年より「FRIDAY」編集長、92年から97年まで「週刊現代」編集長。99年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長を経て、06年講談社退社。07年2月から08年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(2006年8月28日創刊)で、編集長、代表取締役社長を務める。現「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催、編集プロデュースの他に、上智大学、法政大学、大正大学、明治学院大学などで教鞭を執る。

【著書】
編著「編集者の学校」(編著/講談社/01年)、「日本のルールはすべて編集の現場に詰まっていた」(夏目書房/03年)、「週刊誌編集長」(展望社/06年)、「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社/08年)、「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス/08年)、「競馬必勝放浪記」(祥伝社/09年)、「新版・編集者の学校」(講談社/09年)「週刊誌は死なず」(朝日新聞社/09年)ほか 

最終更新:2012/07/02 20:07
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