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「市民球団」なんて真っ赤なウソ!? “最弱キャラ”に甘んじる、広島カープ球団フロントを徹底糾弾

 帝京大経済学部教授・大坪正則氏も「奇想天外な提案」と前置きしながらも、松田家がオーナーを務める弊害を説き、「市民の、市民による、市民のための」球団としてNPO法人による運営を提唱。誰もが、このままではいけないと気づきはじめているのだ(http://www.sankeibiz.jp/business/news/121114/bsg1211140502003-n1.htm)。

 シーズン終了後に行われたドラフト会議でカープは、龍谷大平安高の高橋大樹や二松学舎大付高の鈴木誠也など野手を指名。また、助っ人外国人としてメッツに所属していたフレッド・ルイス外野手の獲得に乗り出している。来年こそは、ネックとなっている貧打を克服したい考えだ。

 どんなに負け続けても愛され、入場客を獲得し続ける広島東洋カープは、スポーツ経営にとって、稀にみる理想の球団だろう。しかし、その負けが経営陣の怠慢と保身、そして金儲け主義によって続いていると知れば、ファンたちはいったいどんな顔をするだろうか? 「まな板の鯉」ではなく「鯉の滝登り」を見るために必要なのは、選手のトレードや補強ではなく、球団トップの退場なのかもしれない。

●ほり・はるよし
1953年生まれ、作家。主な著書に『衣笠祥雄はなぜ監督になれないのか?』(洋泉社)、『ダメージ―復活に賭けたプロ野球トレーナーの戦い』(現代書館)、『カープ猛者列伝』(文工舎)など。

最終更新:2012/11/21 11:59
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