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日本のラノベがトム・クルーズ主演でハリウッド実写化『オール・ユー・ニード・イズ・キル』

eot0704.jpg『オール・ユー・ニード・イズ・キル』(C)2014 VILLAGE ROADSHOW FILMS(BMI)LIMITED

 今週取り上げる最新映画は、日本の小説とヨーロッパの童話をそれぞれ原作に実写化したハリウッド大作。大スター、壮大な世界観、3Dを含む最新映像技術で、ケレン味たっぷりのビジュアルを楽しめる2作品だ(ともに公開中)。


 『オール・ユー・ニード・イズ・キル』(2D/3D上映)は、桜坂洋のSF小説「All You Need Is Kill」をトム・クルーズ主演でハリウッド実写化したアクション大作。エイリアンの地球侵略が始まってから5年後の世界で、実戦経験皆無の兵士ケイジ(クルーズ)は、最前線に送られるもあっけなく戦死。だが、時間をリセットする能力を持つエイリアンと接触したことで、死ぬたびに戦闘が始まる前の時間に戻るというタイムループに陥る。かつて同じ体験をした女性兵士リタ(エミリー・ブラント)に導かれ、繰り返される戦いと死の中で戦闘スキルを高めたケイジは、劣勢な戦況を変える糸口をつかむ。

 死=ゲームオーバーのたびにスタート地点に戻るが、繰り返される敵の動きと攻撃を読めるようになり、次第に強い戦士=プレイヤーになっていく展開は、シューティングアクションゲームの分かりやすいメタファーになっている。同じシナリオがリピートされるたび主人公がスキルアップする設定という点では、SFサスペンス『ミッション:8ミニッツ』やラブコメ『恋はデジャ・ブ』といった過去作と見比べるのも楽しい。エミリー・ブラントがジャンヌ・ダルクをイメージさせるタフなヒロイン役で魅力全開。目まぐるしい展開の中にも、恋愛要素やユーモラスな場面がちりばめられ、刺激に満ちた娯楽大作に仕上がっている。

 『マレフィセント』(2D/3D上映)は、よく知られるヨーロッパの童話『眠れる森の美女』に、新たなエピソードと解釈を加えた実写化作品。人間界と妖精界が隣り合う場所で、青年ステファンと美しい妖精マレフィセントは恋に落ちる。だが王位を狙うステファンの裏切りで翼を失ったマレフィセントは、王女の誕生祝賀パーティーに現れ、オーロラ姫に「16歳の誕生日までに永遠の眠りに落ちる」という呪いをかける。

 現在39歳、“美魔女”の代表格と言えそうなアンジェリーナ・ジョリーが、特殊メイクでとがったほお、大きな角をつけて邪悪な妖精を熱演。異形の外見だけでなく、絶望の果ての怒りと憎悪、強い意志、深い母性愛といった極めて人間らしい表情も印象的だ。オーロラ姫を演じるのは、『SUPER8/スーパーエイト』『幸せへのキセキ』の頃よりだいぶ大人びてきたエル・ファニング。キモカワなクリーチャーたちも楽しさいっぱいだ。有名な原作から筋書きを大きく変えて先を読ませない工夫も含め、大人の観客の心に響く感動作になった。
(文=映画.com編集スタッフ・高森郁哉)

『オール・ユー・ニード・イズ・キル』作品情報
<http://eiga.com/movie/77676/>

『マレフィセント』作品情報
<http://eiga.com/movie/57267/>

最終更新:2014/07/05 18:00
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