日刊サイゾー トップ > カルチャー >   > なべおさみの昭和“裏”交遊録

やくざ、裕次郎、安倍晋太郎、そして池田大作……なべおさみの昭和“裏”交遊録

41fM2ZIfQJL.jpg『やくざと芸能と』(イースト・プレス)

 近年、反社会的勢力に対する世間の目は、かつてよりもはるかに厳しくなった。以前は、表社会と裏社会とのつながりは暗黙の了解とされていたものの、現在では、暴力団とのつながりが露見すると、たちまち大問題に発展してしまう。それは、暴力団と親密な関係を保ってきた芸能界でも変わらない。島田紳助が引退を決めた理由も、暴力団関係者との「黒い交際」だった。

 そんなご時世において出版された、俳優・なべおさみの半生を振り返った著書のタイトルが『やくざと芸能と』(イースト・プレス)だ。なべが、半世紀にわたる芸能活動で親交を深めた、芸能人ややくざ、そして政治家から宗教家などとの関係を赤裸々に語り尽くしている。

 高校生の頃には、すでにいっぱしの不良として銀座を仕切っていたなべ。住吉会系集団「銀座警察」のやくざや、「銀座の二郎」の異名を取った直井二郎、安藤組の大幹部・花形敬などと交流を持ち、極道への憧れを募らせていった。だが、彼が選んだのは「ヤクザ」ではなく「ヤクシャ」の道。安藤組が襲撃事件を起こした現場に駆けつけた際、放送作家・三木トリロー事務所の看板を見つけ、思わずそのドアを叩いたことから芸能界に足を踏み入れることになる。

 放送作家として、野坂昭如や永六輔らの薫陶を受け、コメディの素養を身につけていったなべ。しかし、彼の目標は裏方の放送作家ではなく、コメディアンだったため、レコード大賞を受賞した水原弘の付き人に転身。その日から、大スターたちの裏側を覗き見る生活が始まる。

 映画の撮影で京都に滞在した水原弘と勝新太郎。総理大臣の月給が25万円だった当時、祇園に繰り出した2人はなんと1カ月で120万円も酒に費やしてしまったのだ。もちろん、所属する渡辺プロダクションの社長・渡辺晋から叱責を食らうのはなべの仕事だ。また、若き日の石原裕次郎、美空ひばり、勝新太郎、水原弘の4人が一堂に会し、夕方6時から朝7時まで新橋で毎晩飲み明かすという、今では考えられない宴会が行われていた。この席にも、なべは付き人として毎晩同席していたのだ。

 だが、そんな華麗な舞台裏で、付き人としてコツコツと仕事をしていったことで、渡辺晋社長から信頼を勝ち取っていくなべ。そして、密偵として、森進一の独立阻止や加賀まりこの妊娠スキャンダルのもみ消しなどの暗躍をしていくのだ。

12

やくざ、裕次郎、安倍晋太郎、そして池田大作……なべおさみの昭和“裏”交遊録のページです。日刊サイゾー芸能最新情報のほか、ジャニーズ/AKB48/アイドル/タレント/お笑い芸人のゴシップや芸能界の裏話・噂をお届けします。その他スポーツニュース、サブカルチャーネタ、連載コラムドラマレビューインタビュー中韓など社会系の話題も充実。芸能人のニュースまとめなら日刊サイゾーへ!

ページ上部へ戻る

絶対的満足度の至宝店すべて見る

人気連載すべて見る

元木昌彦の『週刊誌スクープ大賞』

「週刊現代」「FRIDAY」の編集長を歴任した"伝説の編集者"元木昌彦による週刊誌レビュー

“キング・オブ・アウトロー”瓜田純士、かく語りき

“キング・オブ・アウトロー”瓜田純士の最新情報をお届け! 嫁・麗子も時々登場。

テレビウォッチャー・飲用てれびの『テレビ日記』

テレビの気になる発言から、世相を斬る!

じゃまおくんのWEB漫クエスト

マンガレビューブログ管理人じゃまおくんが、インターネットに埋もれる一押しマンガを発掘!

腹筋王子カツオ『サイゾー筋トレ部』

“腹筋インストラクター”腹筋王子カツオさんが、自宅でも簡単にできるエクササイズを紹介!

イチオシ企画

【PR】DYM・水谷佑毅社長の野望とは?

医師免許を持つ、ベンチャー経営者の異色の半生!
写真
特集

タッキー革命新章突入!? ジャニーズはどうなる?

不祥事タレントを容赦なく切り捨て、Jr.の年齢制限まで勃発…ジャニーズはどうなる!?
写真
人気連載

新進気鋭の研究者が語る情報社会の今後

通信・放送、そしてIT業界で活躍する気鋭のコンサ...…
写真
インタビュー

『パラサイト』ポン・ジュノ登場!

近年、反社会的勢力に対する世間の目は、かつてよりもはるかに厳しくなった。以前は、表社会と...
写真