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じゃまおくんのザオリク的マンガ読み

黄泉の世界から蘇ったバブル広告マンが不況の日本をアツくする『ジェット上司』

 さらに、自分の執務室に噴水を設置したり、キャバクラで毎晩数十万円使って経費で落とそうとしたり、CMタレントに「僕は死にましぇーん」とセリフを言わせたり、ランバダを踊らせたり……とにかくバブリーです。ランバダ、懐かしすぎますね。踊ったことある人にとっては、結構な黒歴史なんじゃないでしょうか。

 そんな感じで奇跡の復活を果たしたものの、現代のセンスとズレまくった企画がことごとく失敗。社内からの信頼が揺るぎかけていたその時、ついに浅野Wが温めていた超極秘スーパープロジェクトが始動します。そのプロジェクトの内容とは、ズバリ……

「サッカーワールドカップを日本に招聘すること」

 ……そう、浅野Wは、02年にワールドカップが日韓共同開催されていたことを知らなかったのです。

 極秘プロジェクトが勘違いで終わった上、膨大なプロジェクト費をほとんどキャバクラ通いで浪費、さらにスマイケル・ジャクソンの来日や科学万博もよく調べてみると、浅野Wの実績ではなかったことがバレ、浅野Wは弁通をリストラ。誠の家に居候として転がり込むことになります。

 弁通をクビになってしまった浅野Wは、面接での横柄な態度が災いしてどこの会社にも再就職できず、自ら巨乳ウェイトレスだらけのラーメン屋「巨乳ラーメン浅野屋」開業を目指して近所のラーメン行列店「ラーメン伝説」にバイトとして弟子入りすることにします。そこからは完全にラーメン修業マンガになってしまいます。バブリーな広告代理店マンガだと思っていたら、実はラーメン起業マンガだったとは……。まさかの、斜め上の展開です。

 浅野Wは「ラーメン伝説」弟子入り2日目にもかかわらず、独立したいからスープ作りを教えろと店長にすごんだり、女性客のパイオツを揉みしだいたり、店内で勝手に巨乳ウェイトレスオーディションを開いたりと、ムチャクチャな仕事ぶりで何度もクビになりかけますが、最終的には童貞だった店長を巨乳ギャルの色じかけで洗脳。巨乳ラーメンの開業にこぎつけます。それにしてもひどい……。マンガとはいえ、これほどひどい起業ストーリーはなかなかありませんね。

 そんなテキトーすぎる巨乳ラーメン「浅野屋」が、まさかの大当たり。全国チェーン展開で浅野Wは社長として再びビジネスの世界に舞い戻ってきます。しかし、これからという矢先に再び事故に遭い、この世を去ってしまいます。

 ラストシーンでは浅野Wが広告代理店時代の部下、誠へ一流のCMクリエーターになるためのメッセージを残します。それはズバリ……

「巨乳を好きになれ!」

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