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損失は8億円超! “エボラ鎖国”北朝鮮が「平壌国際マラソン」外国人排除を決定、観光産業に大打撃

SnapCrab_NoName_2015-2-23_1.jpg北朝鮮専門旅行会社コリョツアーズはHPで、平壌国際マラソン外国人出場不許可の一報を伝えている。

 エボラ出血熱の国内流入を阻止するためという名目で、昨年10月より外国人観光客の入国を事実上禁止している北朝鮮。4月12日に開かれる平壌国際マラソンまでには入国制限措置を解くのか注目が集まっていたが、北朝鮮当局者が「マラソンへの外国人参加を禁止する」と語ったとAP通信が伝えた。

 北京で北朝鮮専門旅行会社「コリョ・ツアーズ」を経営するニック・ボンナー氏は、23日に北朝鮮当局から、平壌国際マラソンには北朝鮮国民のみの参加を許可するとの通知を受けたと明らかにした。

 ボンナー氏によると、コリョ・ツアーズだけでも外国人の参加申し込みは400人を超えているが、マラソン主催者は、大量の外国人入国が北朝鮮国内へエボラウイルスを流入させる恐れがあると、過剰に警戒しているようだ。

 「平壌国際マラソン」の開催に当たって各旅行会社は、北京からの定期便に加えて、上海からのチャーター便も利用して多くの観光客を誘致しようと計画。そんな矢先の今回の決定は、まさに青天の霹靂だ。

 4月は国際マラソンだけでなく故金日成氏の生誕祝いや「テコンドー創設60周年記念式典」など、大きなイベントがめじろ押しで、旅行会社にとってはいわば「書き入れ時」。さらに、8月のアリラン祭(マス・ゲーム)まで中止されるという情報もある。

 北朝鮮はここ数年、観光産業に力を入れている。2013年12月には馬息嶺(マシンリョン)スキー場をオープンさせ、外国人観光客の訪問が許されていなかった中朝国境の新義州市や東林郡、平安南道(ピョンアンナムド)の平城(ピョンソン)市などを開放した。

 また、各旅行会社でも朝鮮国際旅行社と共同で全国縦断自転車ツアー、サッカー北朝鮮リーグ観戦ツアー、サーフィンツアー、平壌地下鉄乗り倒しツアーなどユニークな商品を開発している。

 そんな努力のかいもあってか、北朝鮮のキム・ドジュン国家観光総局局長は昨年8月の共同通信とのインタビューで、13年の外国人観光客数は過去最高の10万人に達したと明らかにしている。

 また、中国国家旅遊総局の資料によると、中国人の北朝鮮訪問者数は09年の6,000人から10年13万人、11年13万人、12年には23万7000人を記録した。23万人のうち5~6万人が観光客と推測されている。

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