日刊サイゾー トップ > 海外  > 韓国珍スポ「江南スタイル像」
傍観ライター・清水2000の「韓国珍スポ探訪記」VOL.10

なぜいま? ゴージャス&トホホな「江南スタイル像」

gangnam01bb.jpgこのポーズは、ひょっとしなくても?

 2012年に世界的なヒットとなった「江南(カンナム)スタイル」。PSYの珍妙な乗馬ダンスは、キムチやヨン様と並ぶ、「これぞ韓国」的な説明不要の存在といえよう。

 こちら韓国でも、当時はどこに行ってもズッコズッコと「江南スタイル」が流れ、異常な盛り上がりを実感したものだが、2016年の今となってはさすがにトホホなコンテンツとなり、土産物店など外国人観光客を意識した場所以外では耳にする機会も少なくなった。まあ、大ヒット曲というものは、どこの国も同じようなものだ。

 そんな今年4月、ソウル市江南区が今さら「江南スタイル」のブロンズ像を完成させ、ネット民の間で物議を醸している。ソウル新聞4月11日付の記事(http://www.seoul.co.kr/news/newsView.php?id=20160411500289)によると、ブロンズ像の制作予算は4億1,800万ウォン(約4,000万円)。「税金の無駄」という声も上がっているとか。

 とはいえ、懐の痛くない外国人としては、珍スポめいたスポットが生まれるのは大歓迎だ。4月15日には開幕式が行われ、アイドルなども登場したそうだが、普段着の江南スタイル像を拝みたかった私は、その4日後に足を運んでみた。

 地下鉄2号線に乗り、何も考えず江南の中心地である江南駅で降りたところ、ブロンズ像があるのはここではないことが発覚。さらに3駅先の三成(サムソン)駅に向かう。ややこしい……。

 三成駅に連結する巨大なコンベンションセンター、COEXを歩いていると、遠くに何やらバブリーな雰囲気を放つ、ライトアップされた金ピカの物体が登場! これぞ、うささの江南スタイル像だ。

gangnam02誰もいない

 高さ5メートル、幅8メートル。クロスするリアルな2つの手首は、乗馬ダンスのそれだろう。手の下には地球をモチーフにした円形が描かれ、そこから発する光で七色に輝いている。

 とはいえ、像の下で乗馬ポーズを取り写真撮影する、浮かれた人など皆無。2016年に江南スタイル像ができるとは夢にも思わなかった市民は、「手首の疲れを表現したアート」「暴走する左手を抑える右手像」などと勘違いしているのかもしれない。しかし、左手に刻まれた「GANG NAM STYLE」の文字を見れば、どんなうっかりさんでも一目瞭然というもの。さらには像のどこからか、かつて飽きるほど聞かされた「江南スタイル」がノンストップで流れており、腰が抜けるほどわかりやすい仕様となっている。

12
ページ上部へ戻る
トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • twitter
  • feed
特集

【4月開始の春ドラマ】放送日、視聴率・裏事情・忖度なしレビュー!

月9、日曜劇場、木曜劇場…スタート日一覧、最新情報公開中!
写真
インタビュー

『マツコの知らない世界』出演裏話

1月23日放送の『マツコの知らない世界』(T...…
写真
人気連載

山崎製パンで特大スキャンダル

今週の注目記事・1「『売上1兆円超』『山崎製パ...…
写真
イチオシ記事

バナナマン・設楽が語った「売れ方」の話

 ウエストランド・井口浩之ととろサーモン・久保田かずのぶというお笑い界きっての毒舌芸人2人によるトーク番組『耳の穴かっぽじって聞け!』(テレビ朝日...…
写真