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中国農村で“犬皆殺し令”発令! 大量処分の背景に、犬食文化の後退か

inu02.jpg連れ去られていく愛犬を前に、涙を流して立ち尽くす飼い主の少女

 その背景について、広東省広州市に住む日本人男性は話す。

「5~6年続いたペットブームが陰りを見せ、経済成長も鈍化し始めている。犬を飼う余裕がなくなったのか、捨て犬が増えている。しかも中国では、去勢手術を受けていない犬がほとんどなので、その数はどんどん増える一方。狂犬病の予防接種も普及していない。深夜になると、街中でも暗がりで野犬が徒党を組んでいて、囲まれてほえられたことが何度もありますが、その恐怖といったら……。たまに保健所の職員が捕獲しているのを見かけますが、彼らも命がけなので、捕獲する犬の『生死は問わず』といった感じで、かなり手荒です」

 一方、中国事情に詳しいフリーライターの吉井透氏は、中国で滅犬行動が横行する理由の遠因として、食文化の変化を挙げる。

「これまで中国では、野良犬を犬肉業者が捕獲して、肉を売りさばいていた。しかし、国内外からの批判の高まりにより、犬肉の消費が落ち込んでおり、野良犬が増え続けているんです」
 
 人間に食べられる心配が少なくなっても、中国で生きる犬たちには相変わらず過酷な運命が待ち受けているようだ。
(文=牧野源)

最終更新:2016/08/24 14:00
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