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“元アウトローのカリスマ”瓜田純士、SMAP解散騒動を嘆く「ほとんどイジメみたい……」

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――「飛ぶ」とは?

瓜田 この場合、「同門に加勢する」とか「同門を援護射撃する」って意味です。だから、刑期満了が近かった頃の僕は、「来るな、来るな、頼むから同門は来るな」と毎日心の中で祈ってました。そんなある日、僕を可愛がってくれてた別組織の親分から、「噂だけど、瓜ちゃんと同門のトラブルメーカーが数日後、この工場に入って来るらしい。瓜ちゃんはあと数カ月でシャバに出れるんだから、そいつがもしチンピラみたいなマネをしても、目の前の作業に集中して、いい子ちゃんでいろ。工場のみんなには俺のほうから伝えておくから」と言われたんですよ。

――心温まる話ですね。

瓜田 ええ、非常にうれしかったんですよ。ところが、同門の受刑者が来る前日に、その親分はトラブルを起こしたのか、別の工場に移されてしまった。だから僕、工場のみんなに親分の言葉が伝わってるのかどうか、不安になって。どうか何事もないように……と祈りながら工場で作業をしてたんですが、その同門の新入りは、登場するやいなや、「なんだこの工場は、チンチクリンばっかだな」とカマシを入れて、いきなりケンカをおっ始めやがった。次の瞬間、工場にいた全員が、「あれ、瓜田は飛ばないの?」って顔で僕のことを見るんです。親分の言いつけを守って、親分との仁義を守って見て見ぬフリを続けた結果、貼られたレッテルが「芋引き」ですよ。「あいつは同門が来ても飛ばない」「自分の身が可愛いんだ」と言われ続けました。

――ツライですね。

瓜田 その誤解を解くのが大変でした。刑務所の中は、そんなことばっか。そのたびにもどかしい思いをして、円形脱毛症ができるほど悩んでる僕を見て、中国人が「誤解には和解がある」という手紙をくれたんですよ。まぁ世の中には、「誤解されたままでいいから和解したくない」という関係もあるにはあるんですけどね(笑)。

――それは、どういう関係でしょう?

瓜田 相手を怒らせてしまい、「誤解を解きたいので僕の話を聞いてください」と言って謝りに行く。一般の人でも、そういう場面はあると思いますが、そんなとき、「殴られることを覚悟で謝りに行く」とかってよく言うけど、それでも会いに行けるってことは、心のどこかで相手をナメてる証拠とも言えるんです。どうにか丸め込める、いざとなったら勝てる。そう踏んでるからこそ会いに行けるわけで、相手のことを心の底から恐れてたら、「誤解されたままでいいから、二度と会いたくもないし和解もしたくない」となるのが人間心理ってもんでしょう。

――確かに。

瓜田 僕はずるくて、その心理をわかってるから、現役時代の僕に対し誤解を招くようなマネをした奴のことは、たいてい殺しかけてきました(笑)。この先、ずっと近寄って来れないように。

――相手にそれだけの恐怖を与えた、ということですか。

瓜田 ええ。「SMAP」の話をしてたはずなのに、「PTSD」の話になってしまいましたね(笑)。すいません。

(取材・文=岡林敬太)

※瓜田純士チャンネル FRESH! by AbemaTV(フレッシュ バイ アベマティーヴィー)は現在準備中。放送開始までもうしばらくお待ちください。https://abemafresh.tv/junshi/26253

※日刊サイゾーでは瓜田純士の最新情報をほぼ月イチペースでお届けしています。

最終更新:2017/01/19 18:48
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