『アメトーーク!』「2本目やっちまった」さや香、今年の『M-1グランプリ』への出場を示唆
ないものにされる“高齢者の性欲”に向き合う女性たち『昼、介護職。夜、デリヘル嬢。』
2016/09/14 20:00
本
また別の女性は、「デリヘルの仕事を始めてから、もっと人のことを考えられるようになったんです。介護の仕事が滑らかになったというか……」と語る。高齢者の“性欲”を汚いものと感じ、急に冷たくなったり会いに来なくなる家族が多いという。女性は、そんな高齢者を不憫に思いバレないように処理してあげるのだと語る。デリヘルの仕事を始めて、そういった感情の機微にも敏感になり、結果以前よりもスムーズに介護職に取り組めるようになったそうだ。
本書には、彼女と同じような理由で仕事を掛け持ちする女性が登場。なかには複雑な理由の上で裸の世界を選ぶケースもあるが、この女性たちに共通しているのは、家田が言うように“頑張り屋”であること。
日本は、高齢化社会を突き進んでいく。彼女たちのような女性こそ、日本を支えているといえるだろう。「ここ(介護施設)は、死を待つ監獄。(中略)ただただ毎日を過ごさなきゃいけないベッド生活で、生きていてよかったっていうか、生きていることの幸せを感じてもらえるようにしたい」という言葉が重くのしかかる。
最終更新:2016/09/14 20:00