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週刊誌スクープ大賞

時価総額1,000億円以上!? 「1万円札5枚を6万円で売る」フリマアプリ『メルカリ』は無事上場できるのか

【巻末付録】現代とポストのSEXYグラビアの勝者はどっちだ!

 合併号とあって両誌ともに気合が入っている。ポストから。巻頭は西田幸樹の特別篇「奇跡の50歳 南野陽子」。たしかに表紙のナンノは30代といっても通る。美肌に崩れていない肢体は、見ごたえ十分である。後半は袋とじ。

 次は8月22日で生誕50年になるという「岡田有希子『あなたに逢いたい』」。そうか、生きていれば50歳か。

「追憶のローラー・ボー」。確かにきれいなゴルファーだったな。次も袋とじで現代アート会を震撼させた衝撃の問題作「ザ・挿入」。これは買って見てください。チチョリーナで思い出すかな?

 後半は、西田幸樹カメラマンのところへ申し込んできた一般女性の「田川えな」、ええな。袋とじは「泰葉が脱いだ!」。こんなん見たいのおるのかいな、というのが正直な感想。

 おまけはスマホでPCで喘ぎ声が聞こえる「方言イキボイス」。お暇な方はやってみたらいい。さらにおまけは「週刊誌史上初! スクラッチヌード」。スマホの葵つかさを指でこするとヌードになるそうだ。

 てんこ盛りだが、これだけの労力をもっと記事作りに使ったら、いいのではないのかと思わざるを得ない。

 巻頭の特集が「老前破産で起きる怖ろしいこと」では月刊誌みたいだ。

 現代はどうか。前半は「大ブレイク女優を撮り下ろし 吉岡里帆」「松坂慶子 竹下景子 関根恵子 風吹ジュン 濡れ場&ヘアヌードを見よ」。3人がケイコたん、なんだ。今更だけど。

 後半は「平嶋夏海 抱き占めたいカラダ」。笑顔がかわいい子だ。3人のAV嬢による「女神の饗宴」。そして袋とじは「高岡早紀」と「石田えり 罪」。石田には「あの日、日本中に衝撃を与えた伝説のヘア・ヌード写真集がいま甦る」という引き文句が。

 懐かしい。ヘルムート・ニュートンに撮ってもらった写真集で、私がフライデーの編集長の時に作った(発売されたのは私が週刊現代編集長に移ってから)。

 その前に、講談社としては初めてのヘア・ヌード(この言葉もその当時はなかった。この言葉ができるのは私が週刊現代に移ってから、私が作るのだ)写真集「荻野目慶子」を出し、それが30万近くのベストセラーになった。

 その儲かったカネを使って当時人気女優だった石田えりの写真集を作ろうという企画が出て、やはり当時、神のように敬われていたニュートンで撮ったら面白いのではと考え、連絡したらOKの返事が来た。

 ただし条件は彼のいる国で撮ること。期限は区切らないこと。撮影代は前払い。条件はすべて飲み、彼女を送り出した。

 私はヘア・ヌード写真集のベスト3は、篠山紀信の「Water fruit樋口可南子」、同じ篠山による宮沢りえの写真集「Santa Fe」、それに「罪 石田えり」だと思う。

 懐かしいな、週刊誌黄金時代。好きな企画を好きなだけ時間を使ってできた時代。今の週刊誌編集者諸君には申し訳ないが、考え方で、家貧にして孝子出ずということわざもある。きっと優秀な編集者が輩出すると期待している。

 ということで、質量ともに両誌互角、引き分けだ。
(文=元木昌彦)

最終更新:2017/08/08 14:18
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