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「君はもう丸裸だ」悪女・元子に逆風吹き荒れ、原作超えの面白さ!『黒革の手帖』第6話

 今回は元子が長谷川とルダン売買の契約を正式に交わすシーンからスタート。前回、仮に2週間以内に残りの2億5千万円を支払えない場合、1億円の違約金が発生するという条件を言い渡された元子ですが、さらにカルネも譲渡しなければならないというシビアな条件を付け加えられてしまうことに。しかし、何としてもルダンを手に入れたい元子はこれを承諾してしまうのです。

梅村とカルネを売却できれば、確実に3億円が手に入る。そう自分に言い聞かせ心を落ち着かせる元子ですが、不動産屋からの連絡によって梅村の名義変更がなされてないことが発覚。慌てて橋田に会いに行くのですが、そこで橋田から、すみ江が盗んだデータは偽物であったことを告げられ、さらに梅村を手渡す気はないと強気で突っぱねられてしまいます。

 2億円を手に入れる手立てを失い、さらには黒革の手帖を何者かに盗まれてしまい、途方に暮れてしまう元子。長谷川と懇意にしている安島富夫(江口洋介)に泣きつき、なんとか違約金なしでの契約破棄を取り次いでもらいます。

 安島のお陰で手付金5千万円を失っただけで済んだと安心した元子ですが、カルネを譲渡するという違反契約はそのままだったことが発覚。何もかも失ってしまう危機にさらされたところで今回は終了となりました。

 さて、感想。これまでは黒革の手帖を脅しの武器に有力者たちから金を奪いまくってきた元子ですが、今回は逆風が吹き荒れる展開となりました。それもこれも、政財界のフィクサーである長谷川とルダンの売買契約を結んでしまったから。裏社会にいくつもの太いパイプがある長谷川によって、安島いわく「君はもう丸裸だ」と、これまでの悪事はすべて暴かれてしまったのです。

 そして、これまで元子に泣かされた面々が長谷川の元に集結。譲渡されたカルネの新しい支配人には、元子が大金を横領した銀行で次長を務めていた村井亨(滝藤賢一)が就任し、新しいママには波子が収まることになったのですが、いずれも原作を凌駕するほどにキャラが濃いため次回からの展開が楽しみ。その2人に負けず劣らず強烈な個性を放つ橋田や楢林、市子も元子に復讐をするべく鼻息を荒くさせていますから、ますます目が離せません。

 そんなアクの強い顔ぶれが揃う中、頼みの綱である黒革の手帖を奪われてしまった元子。「どうして、バックアップ取っておかなかったの?」と突っ込みたくなりましたが、それも後の祭り。ただ、次回の予告篇ではその手帖に代わる切り札があるとのことで、果たしてどんな展開になっていくのか楽しみです。
(文=大羽鴨乃)

最終更新:2017/08/25 22:30
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