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顔面を撃たれたインド人、鼻の穴で銃弾をキャッチしてしまう……まるで“ボリウッド映画”な生還劇!

事件を伝えるムンバイ・ミラー

 インドで、顔面を銃で撃たれた男性が、鼻の穴で弾丸を受け止めて生還するという、まるでボリウッド映画のような出来事が発生し、話題となっている。

 ニュースサイト「ムンバイ・ミラー」(12月14日付)などが伝えたところによると、インド北部のウッタル・プラデーシュ州プラタプガルで営業マンとして働いていたタンビール・アハメッド・アンサリさん(28)は今月6日、自宅近くで強盗に襲われたという。犯人は、アンサリさんの顔面に向け、拳銃を発砲。銃弾は確かにアンサリさんの顔面を捉えたが、鼻血が滴る程度で、一見、銃で撃たれたとは思えないダメージだったという。

 しかもアンサリさんはその後なんと、自らの足で地元の病院を訪れている。そこで撮影されたX線写真で、さらに驚くべきことに、銃弾はアンサリさんの左の鼻腔を通り抜け、その先端が眼窩にまで到達していることが確認された。つまり彼は、銃弾を鼻の穴で“キャッチ”したのだ。

アンサリさんのX線写真。銃弾の白い影が確認できる

 ところがその病院では、リスクを恐れ、手術を引き受けてくれなかった。アンサリさんは、ほかにも地元の複数の病院に掛け合ったものの、やはり手術を引き受ける医師は見つからなかった。そこでアンサリさんは地元から約1,500キロ離れたインド最大級の都市、ムンバイまで、鼻に銃弾が詰まったままの状態で移動。JJホスピタル耳鼻咽喉科の門を叩いたのだった。

 同院で受診したとき、アンサリさんの左の目は、すでに視力を失っていた。担当医によると、「銃撃を受けてから時間がたったことで、弾丸の化学物質が眼球に浸透して、視力を奪ってしまった」ということだった。

 この担当医は、容体を悪化させないよう、早急な銃弾の摘出が必要だと判断。鼻の穴にピンセットを差し込んで銃弾をつまみ出すという摘出方法を採用したのだった。メスは一切使用しない、シンプルながらも高い技術が要求されるこの処置により、アンサリさんの鼻の穴からは、長さ約3センチの銃弾が摘出されたのだった。

 

摘出された銃弾

 担当医によると、失われた視力も、やがて回復する可能性があるということだ。

最終更新:2017/12/21 21:00
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