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みやぞん大ブレークの陰で……

ANZEN漫才の「じゃないほう芸人」あらぽんが、ひょうたんネタで活路を見いだす!?

■「じゃないほう芸人」どころか「いないほう芸人」

 あらぽんは冷静だった。自身の現状をしっかりと認識している。

「地方に営業に行くと、誰とも目が合わない」

「台本に名前がない、台本にいない。局のトイレに行っても、ずっとセンサーが反応しない時があるんですよ。機械にすら、いないと思われている」

「最近まで『いないほう芸人』でしたね。『じゃないほう』の一個下には『いないほう芸人』っていうのがあるんですよ」

 妻の現状認識もシビアだ。

妻「今、みやぞんに気を使って、隣でただ笑ってる人みたいになってる(笑)」

あらぽん「フィギュアね。スマイルフィギュア。横で笑ってるだけになっちゃう。いつも、それは言われるんです」

 ANZEN漫才としてコンビで出演する際、「みやぞんの良さを引き出してください」「サポートしてください」というスタンスを求められることが多いという。みやぞんとは1歳の頃からの幼なじみのはずなのに、今ではコンビ格差が広がる一方である。ならば、やはり妻の言う通り、ピンのネタを磨くしかないか?

「漫才とかコンビでネタをやる時はすごい楽しいですけど、その考えは今まで持ったことがなかったんですよ。ピンで(ネタを)やるっていう。それは知らない世界ですよね」

 ここで、あらぽんが活路を見いだしたのは「ひょうたん」だった。

「僕、毎年ひょうたんを育ててるんです。昔から好きで。ひょうたんを使った何かならできるかもしれないです」

 あらぽんにスイッチが入った。熱くなったら止まらない。周囲のリアクションに構わず、マニアックなトークを放ち続けていく。

「ひょうたんのフォルムは丸を2個重ねてる。なんでその形を選んだのか? っていうのがあるじゃないですか。いろんな形が世の中にあるのに、ひょうたんはその形を選んでいる」

 さらに、こんなことまで言いだした。

「ひょうたんにはオスとメスがあると思うんですよ。僕はなんとなくわかるんですけども」

 スタジオに自作のひょうたんを持ってきたあらぽんは、それを手に持ちながら「この子はオスなんですけど」と断言、持論を展開した。

「この子は虫にやられることが多いんです。傷だらけで。美人な女の子たちがいるところを守ってるんですよ、きっと。ひょうたんはいっぱいなるのに、こいつだけに虫が殺到するんです。この子は傷だらけだけなんですけど、この裏にいる子たちはみんなきれいなんです。裏にいるのは女の子ですね。全部、『美人ちゃん』って呼んでるんですけど」

 彼に注目したことがなかっただけに、まったく知らなかった。彼は、自分の世界を持っていた。

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