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「イメージを著しく損なう表現はやめて」『ウマ娘』が恐れたのは『社にほへと』の騒動か

『ウマ娘 プリティーダービー』公式ポータルサイトより

 最初から許可を取らなかったことが原因なのか……Cygamesの『ウマ娘 プリティーダービー』をめぐる騒動が話題となっている。

『ウマ娘 プリティーダービー』は、Cygamesがスマホ向けゲームを中心にマンガ・アニメなどメディアミックスで展開するコンテンツ。この『ウマ娘』をめぐり、新たな問題が持ち上がっている。

 6月20日付で同作品の公式サイトに公開されたお知らせには「ウマ娘プロジェクトから一点お願いがございます」として、次のような声明が寄せられたのだ。

 * * *

キャラクターならびにモチーフとなる競走馬のイメージを著しく損なう表現は行わないようご配慮いただけますと幸いです。
本作品には実在する競走馬をモチーフとしたキャラクターが登場しており、許諾をいただいて馬名をお借りしている馬主のみなさまを含め、たくさんの方の協力により実現している作品です。
モチーフとなる競走馬のファンの皆さまや、馬主さまおよび関係者の方々が不快に思われる表現、ならびに競走馬またはキャラクターのイメージを著しく損なう表現は行わないようご配慮くださいますようお願いいたします。

 * * *

 明言はされていないものの、お願いをしている対象は明らかに同人作家である。すでにアニメ化もされる人気コンテンツとなっている『ウマ娘』。8月の夏コミでも、多くの関連同人誌が頒布されることが予想される。

 とりわけ、この作品は競走馬の女体化作品。しかも牝馬だけでなく牡馬も女体化されて登場しているのだ。

 元ネタが馬だけに、単なる18禁エロ同人にとどまらず、えげつない獣姦ものなど思いのままに作品を描く人も多いはず。その是非は別として、エロ同人にされるのは人気作品の宿命。それをよくわかっているはずのCygamesがなぜ、今になってこんな声明を発表したのか。

「公式なコメントは避けられていますが、ゲームのリリース時点で馬主に許可を得ていなかったそうです。事後承諾の形でJRAや馬主に許可を求めたため、激怒されたというウワサもあります。さまざまな競走馬が実名で登場しながらも、有名な競走馬が登場しないのは、そのためです」(競馬関係者)

 人気コンテンツにはなったものの、ただでさえ馬主を激怒させている状況。ここでエロ同人など見つかろうものなら、主要キャラが突然登場しなくなる可能性もあり得る。それを避けるために、このような声明が出されたことは、想像に難くない。

 今や擬人化ゲームは定番中の定番。多くの人気タイトルでは森羅万象が擬人化という名の美少女化(あるいは、美男子化)を果たしている。しかし、それらでキチンと許可を取っているものは少ない。

「今ではコラボイベントなども行われている『温泉むすめ』も、当初は見切り発車だと指摘されていました。『艦隊これくしょん -艦これ-』も、すでに多くが失われた艦だから同様。漫画からアニメ・ゲームなどに派生した『文豪ストレイドッグス』も、どんどんコラボイベントが実施されていますが、それができるのは、実在の人物とは関係ない……つまり、あくまでフィクションを装っているからです」(ゲーム業界関係者)

 多数のキャラクターが登場するだけに、ひとつひとつ使用許諾を取るのは膨大な作業になる。実際に、リリースして当たるかどうかもわからないゲームに、そんなリソースは割けないということなのか。しかし、そんな姿勢ゆえに問題となった事例は過去にもある。

 2017年にDMM GAMESがリリースを予定していた『社にほへと』は、神社の擬人化というゲーム。ところが、事前登録のおみくじで特定の神社を「凶」に割り当て。さらに、神社の文字の一部を削って無関係を装う手段に打って出た。さらに、これらの行為が関係各所に無断で行われていたことから、勝手にモチーフにされた神社も不快感を示した。

 これを受けて、当初は「フィクションです」と話していたDMM GAMES内でも問題化。開発は中止されることになった。

 Cygamesが最大限、元ネタの関係者に気を使う姿勢を示すのも、こうした過去の事件があるから。いったい同人ではどこまで許されるのかは……描き手が自分で考えるべし。
(文=特別取材班)

最終更新:2018/06/27 22:30
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