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NEWS小山のねじ込み感がハンパない! これまでの好調をふいにする『ゼロ 一獲千金ゲーム』蛇足の最終回

■冗長な序盤、性急な最終回

「ドリームキングダム」は閉幕。ドラマはゼロたちの1年後を描いた。

 在全グループの後継者にはならなかったが、賞金の1,000億円はゲットしたゼロ。どうやら、このお金は世のため(詳細は語られず)に使われている模様。

 では、グループの後を継いだのは誰? 峰子なのだ。死亡者が出るほど大掛かりだった「ドリームキングダム」を経て、結局、後を継がせたのが旧知の側近だなんて! これまでの時間と労力と失われた命が無駄に終わっている。

 1年後、ゼロは「宇宙科学研究室」で職に就き、夢をかなえていた。イカサマでカタギのプロゴルファーから金をむしり取る原作版のゼロとまったく違う。原作者・福本伸行テイストが皆無のハッピーエンド。

 このあたりに関して、少なくとも筆者は不満ではない。ドラマならではの色を追求する意欲は買いたい。NEWSファンの嗜好に作品のテイストを寄せる必要だってあるはずだ。

 筆者がダメを出したいのは、終盤のあまりの性急さ。最終回として本当に物足りなかった。ここ数週が面白かっただけに、余計に落差を感じている。序盤の冗長だった「鉄球サークル」や「クォータージャンプ」をギュッとコンパクト化し、「デイ&ナイト」に時間を割いてミツルや峰子の心理を深く描いたほうがよかった。

 事あるごとにゼロが口にするワード「落ちます」も、最後まで定着しなかった。あの言葉で何をどうしたかったのだろう? 意味ありげなのに、結局意味を持たぬまま終了。ミツルの存在を含め、今作は余計な要素が多かった。

 このドラマは、より深く仲間との絆にフォーカスするべきだった。最終ゲームで末崎セイギ(間宮祥太朗)を除く仲間は一斉排除されたが、脇のキャラそれぞれに魅力があったので余計にもったいなかった。

 個人的に、『ゼロ 一獲千金ゲーム』のピークは第8話だ。ゼロの仲間が最も魅力的に描かれていた回である。
(文=寺西ジャジューカ)

最終更新:2018/10/03 12:37
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