日刊サイゾー トップ > 社会  > 入試不正発覚の医大で“献体拒否”

「入試不正」続々発覚の医大で“献体拒否”続出! 関係者の悲鳴が……

※イメージ画像

 大学医学部の不正入試が相次いで発覚し、各方面から怒りの声が上がる中、関東地方の某医大では、献体の拒否が相次いで発生。医大関係者が頭を抱えている。

 献体とは、解剖の教育や研究に役立てるために、遺体を医大に提供すること。医学部や歯学部では、体の仕組みを学ぶために、カリキュラムに解剖の実習が必ず含まれており、それに使う遺体が必要となる。週刊誌記者が献体の現状について語る。

「かつて医歯系の大学は、解剖実習用の遺体の確保に苦労していました。日本人の死生観では、遺体を傷つけることに対して抵抗を覚える場合が多く、本人が了解していても、遺族がこれを拒否することもしばしばでした。ただし地道な啓発活動によって希望者が増えた結果、登録を制限する大学も現れるほどで、遺体探しに奔走するような状況は過去の話とされてきました」(週刊誌記者)

 いずれ“本当の体”を診るようになる医師のタマゴたちが、まずは遺体で体の仕組みを学ぶのは必然。医師の育成は社会的にも非常に意義があるが、入試で不正が行われたことによる反発は、ことのほか大きかったようだ。関東地方の某医大の関係者は声を潜めてこう語る。

「献体登録している方が亡くなった場合、ご遺族全員の同意が必要となりますが、一連の入試不正が発覚して以降、故人が献体を希望していても、遺族がこれを拒んだり、一度は同意していたのにこれを翻したりするケースが相次いでいます。私が勤める大学では、9月から解剖実習が行われます。そこで使われる遺体は、防腐処置が施されたもので、今年度分はすでに確保できていますが、この分だと来年度以降に影響が出そうな勢いです」(医大関係者)

“自業自得”とは、まさにこのこと。信頼回復への道は険しそうだ。

最終更新:2018/10/18 16:00
ページ上部へ戻る

配給映画

トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • twitter
  • feed
特集

【4月開始の春ドラマ】放送日、視聴率・裏事情・忖度なしレビュー!

月9、日曜劇場、木曜劇場…スタート日一覧、最新情報公開中!
写真
インタビュー

『マツコの知らない世界』出演裏話

1月23日放送の『マツコの知らない世界』(T...…
写真
人気連載

水原解雇に間に合わなかった週刊誌スクープ

今週の注目記事・1「水原一平“賭博解雇”『疑...…
写真
イチオシ記事

さや香、今年の『M-1』への出場を示唆

 21日、『アメトーーク!』(テレビ朝日系)で「賞レース2本目やっちまった芸人」の完結編が放送された。この企画は、『M-1グランプリ』(同)、『キ...…
写真