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36歳未婚彼女ナシ男の『あいのり』レビュー

相棒が去り、最強ライバル出現で四面楚歌! “ブチギレ女”頼みの『あいのり』に新展開!?

 テーブルを叩き、早口でまくし立てるでっぱりん。こんな女と付き合ってしまったら、一日に20回くらい怒鳴られそうです。都合が悪いとその場からいなくなるところもそう。気持ちのコントロールができない女、めちゃくちゃめんどくさい。

 スタジオのベッキーが「修羅場にこそ、人の本質が出る」とコメントしていましたが、まったくもってその通りです。「でっぱりんはスタッフに好かれている」というフォローもありましたが、それは付き合いが期間限定だからです。さらに最悪なのは、修羅場の翌朝。「許し合う雰囲気」を作る一番の秘訣は、悪くない方から謝り、悪い方にも謝りやすい雰囲気を作ることです。でっぱりんの怒りの矛先になったディレクターは38歳と大人なので「全部俺が悪い。何度だって謝る」と謝罪しましたが、でっぱりんは「許す許さんとかの問題じゃなくて、わたしは(自分の気持ちが)伝わればいいと思う」と軽く責めるような口調で、これに返しました。メンバー全員がディレクターの男気ある謝罪を見ているからこそ、余計印象が悪い。

 気分屋で、スタッフには横柄な態度で、キレると二人称が「貴様」になる口の悪さに加えて暴力あり。しかも、和解がヘタくそな女。恋愛対象としては最悪です。

 そして、そのことにメンバー全員が気づいています。もちろん、でっぱりんが想いを寄せる美容師の英クも気づいている。そして英クンは、でっぱりんの好意にも絶対に気づいている。

 この騒動後、でっぱりんは「英クンが冷たい」と泣きだします、英クンの「危ない女とは距離を置け」という本能がそうさせているのです。子孫繁栄の本能レベルで、でっぱりんを回避しているのです。当然の結果。みなさんはケンカしたら我先にと謝り、相手の謝罪は素直に全力で受け止めましょう。

■#12  モアの“過去”を聞いたDr. モリモリが涙の告白も、面白みナシ!

 そんな中、美男と美女がくっつきました。第一印象最悪同士のイケメン医師・Dr.モリモリと浪速の歌手志望・モアが「自作の歌」「涙」「過去の恋愛のトラウマ」という、これぞあいのり! という、よく言えば王道の道のり、悪く言うと面白みのない道のりで結ばれました。モア、よかったな。WANIMAのバンドTの登場回数が尋常ではないすぐ泣く男(トム)に惹かれている時は「絶対にやめとけ」と思ったけど、結ばれたのがDr.モリモリで本当によかった。だってトムでは、モアの過去を承認できないから。男性に乱暴されたことも、まるでそれに仕返しするよう10股や不倫をしていた過去を、「日本に帰ったら脱毛に行きたい」と言うトムでは背負いきれるはずがありません。トムはでっぱりんからも逃げ続けているし、良くも悪くもピュアなので、器が小さいからです。

『あいのり』に限らず『バチェラー』や『テラスハウス』など、恋愛リアリティ番組で僕が一番楽しみにしているのは、結ばれた2人のその後です。Dr.モリモリはイケメンの医師です。恐らく、モアと同じくらいルックスがいい女性とも出会うでしょう。その人は、過去にいい加減な恋愛をしていないかもしれません。Dr.モリモリが日本に帰国した後に訪れる「日常」の中で、モアの過去を本当に消化できるのか? モアを愛し続けることができるのか? 彼の本当の技量は、ここから問われるのです。この先、ワゴンを降りたDr.モリモリとモアが別れるのか否か、注目したいと思います。

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