週刊誌スクープ大賞

島田紳助騒動を思い出す……吉本興業の”闇営業”スキャンダルは「カラテカ入江切り」で収束するのか!?

2019/06/10 17:50

文=元木昌彦

 さて、この問題も私だったらどうしただろう。熊沢英昭元農水事務次官(76)が、44歳の息子を刺し殺した事件報道を読みながら、何度も自問した。

 文春、新潮によれば、熊沢の長男・英一郎は、母親を「愚母」と呼び、ツイッターに「中2の時、初めて愚母を殴り倒した時の快感は今でも覚えている」「殺人許可証とかもらったら真っ先に愚母を殺す」と書き込んでいたそうだ。

 妻への敵意をむき出しにする息子に、老いた父親は「厳しくたしなめた」(文春)が、それ以上のことはできない。

 6月1日、近くの小学校で開かれていた運動会の歓声に、「音がうるせえ。子供らをぶっ殺すぞ!」と怒号を浴びせる長男に、4日前に川崎市で児童ら20人を殺傷する事件を起こして自殺した岩崎隆一(51)がダブって見えたのではないかと文春は報じている。

 熊沢の実妹はこう語る。

「兄は武士ですよ。追い詰められて、誰かに危害を加えてはいけないから最後は自分の責任で(長男の殺害を)決めたのでしょう。それは親にしかできないことです」

 熊沢の父親は歯学博士で台東区に歯科クリニックを開いた。長男の熊沢は東大法学部から旧農林省へ入り、二男は東大附属病院、3人の娘たちも医療関係の夫を持っているという。

 そんなエリート一族の中で、熊沢の長男・英一郎に求められたのは、東大に入学して同じ道を歩むことだった。

 熱心な教育ママだった母親の下、彼は東大合格者を多数輩出する駒場東邦中学に合格する。しかし、ここから彼の人生が暗転していくのだ。

 父親のようなエリートになれという母親の教育に反発したのか、成績は芳しくなく、何年に一人しか出ない大学に行かない子供になるのである。

 その頃のことを英一郎はツイッターに、「私はイジメられ続けた所為で統合失調症になったからなぁ(略)何とか復讐したい」と書いていたという。

 以前からゲームにはまっていたらしく、卒業後に「代々木アニメーション学院」に通い、その後、「流通経済大学大学院」の修士課程を修了しているそうだ。

 英一郎は、父親のことは尊敬していて、ゲーム仲間などには「父親自慢」をしていたようだ。彼は10年ぐらい都内で一人暮らしをしていたが、ゲーム代や生活費は全て親持ちだった。

 英一郎は事件の10日ほど前に再び実家に戻っていた。だが、母親を怨む気持ちは一向に変わっていなかった。ツイッターにこう綴っていたと文春が報じている。

「何が産んでくれた? 勝手に親の都合で産んだんだから死ぬ最期の1秒まで子供に責任を持てと言いたいんだ私は」

 捜査関係者は、母親は刺殺現場にはいなかったが、犯行後、熊沢は妻に「戻ってくるな」と連絡していると話している。母親も長男を殺すことを了解していたのだろうか。

 この事件を川崎市・登戸の殺傷事件とからめて報道するメディアが多いが、私は、1980年11月に神奈川県川崎市で起きた、浪人予備校生(20)が両親を金属バットで殴り殺した事件を思い出していた。父親は東京大学経済学部卒で一流企業のエリート、兄も早稲田大学を卒業して上場企業に入社していた。だが、本人は早稲田受験に失敗して浪人生活を送り、父親から大学を諦めろといわれていた。

 熊沢は私とほぼ同年代だから、この事件は記憶にあるはずだ。このままいけば長男に妻も私も殺されるかもしれない。その恐怖感が心の底にあったことは想像に難くない。

 現在、およそ100万人のひきこもりがいるそうだ。なかにはひきこもりは犯罪予備軍のようにいう輩がいるが、そんなことはないし、英一郎はゲームおたくではあっても、ひきこもりではない。

 また、子どもは親の所有物で、他人に危害を加える可能性があったら、熊沢のような行動をとることを責められないという意見も散見される。そうした雑駁な考えには同意しないが、子どもとそりが合わず、怯えて暮らしている老親たちは多くいるはずだ。その人たちをサポートする体制づくりは早急にやるべきだと思う。

 今週の第1位はフライデー。お笑いコンビ「カラテカ」の入江慎也が、吉本興業を通さない闇営業を行っていたと報じ、所属する吉本興業から所属契約を解消されてしまった。

 しかも、それが世間を騒がせた、被害総額40億円といわれる振り込め詐欺集団の忘年会だったというのだ。

 入江が詐欺集団の幹部と親しかった関係で頼まれ、入江が宮迫博之や「ロンドンブーツ1号・2号」の田村亮などを誘ったという。

 入江は、幹部らが詐欺集団と知っていたはずだと、元のメンバーの一人が話している。

 入江は自分の事務所を持ち、このような闇営業をしていたらしいが、この忘年会の謝礼は1人100万円だったそうだ。

 5年前の12月のことだが、古いから時効ということはないだろう。

 フライデーは入江の名前を大きなタイトルには出してない。本丸は宮迫である。宮迫はフライデーの取材で「もらっていない」といっているが、他でもいわれているが、芸人がロハで歌を唄ったり芸を披露したりするはずはない。

 吉本興業の入江切りは早かった。島田紳助騒動の時のように、暴力団との“痛くない腹”を探られるのを恐れたのだろう。

 だが、トカゲのしっぽ切りで済まそうというのでは、世間は納得しないだろう。テレビのワイドショーは、吉本を恐れて、カネはもらっていないのだから、詐欺集団だとは知らなかったのだからと、援護射撃をしている。

 誰か、プロがタダで芸を見せるか、そんな奴はプロじゃないド素人だという芸人はおらんのか?

 フライデーもこれで終わりにしたらあかん。徹底追及しておくれよ。(文中一部敬称略)

【巻末付録】

 現代から。「伊原六花、朝ドラ『なつぞら』女優がビキニに!-広瀬すずの同僚役で出演」「片山萌美、大河『いだてん』の色っぽい女将さん-限界セクシーに挑戦」

 袋とじは「<独占掲載>ルーマニアの金メダル3人娘『トリプル・ヘアヌード』」。それにしても体操選手って、ヘアをほそ~く切りそろえてはるのね。このように剃るのはさぞ大変だろうなと、変なところで感心してしまう。

 ポストは、「女たちはなぜ<尻>を鍛えるのか?-美尻トレーニングが大流行」。袋とじは「日本3大美人ヘアヌード祭り-袋とじ三都エロス絵巻 秋田、京都、博多」

「鮮烈美ボディ、片山萌美-NHK大河ドラマにも出演のGカップ美女」。これは現代と同じだ。「なをん/REI-令和最初の謎の美女(3)」

 今週はほそ~いヘア・ヌードの現代がやや優勢勝ちだな。

最終更新:2019/06/10 17:50

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