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週刊誌スクープ大賞

ジャニー喜多川氏の陰の部分を書かず、美辞麗句を並べたFRIDAYやAERAは恥ずかしくないのか?

 さて今週も、貴乃花関連の記事が目立つが、新潮の貴景勝の記事が光っていた。これに第1位で賞を授与しよう。

 貴景勝が6月16日に大々的に開催した「大関昇進披露宴」のご祝儀金を、貴のパパが会場から持ち帰ってしまったことを報じている。

 新潮によれば、当日は2000人が集まったといわれ、売り上げは4000万円はあったのではないかと、貴景勝が所属する千賀ノ浦部屋の関係者が話している。事実だとすれば、相撲界を揺るがす大事件だそうである。

 なぜなら、こうしたパーティーは、力士の名前を冠して行われるが、あくまでも相撲部屋が主催し、相撲協会もバックアップするから、収入は力士個人のものではないというのが、この世界の常識だからだ。

 部屋と力士の取り分は、親方6対力士4というのが相場らしい。それを無視して、なぜ、貴景勝のパパはカネを持ち去ったのか?

 新潮が直撃すると、貴景勝のパパ、佐藤一哉が、「嘘を言う人は、刑事告訴しますよ」と物騒なことをいうのである。パパのいい分は、パーティーの1か月半ほど前に、部屋の親方のところへ行き、「親方にはいくら持って行きましょうか」と聞いたところ、親方が、「要らない」といったというのだ。

 ところがパーティーの5日前になって、今度は「ご祝儀金はうちで持って帰ります」と親方から電話があった。だが、当日は、ホテルでカネを数えていたら、親方は帰ってしまったという。

 だが、貴のパパは、そこに警備員と税理士を連れていったというから、最初から持ち帰るつもりだったのではないか。

 その後、ホテルの使用料や、部屋から来た諸経費の請求を払ったから、手元には1000万円程度しか残ってないという。

 パパの振る舞いも「慣例破り」で問題だが、さらに問題は、貴景勝が「おかみさんが親父のことをボロカスにいって、それを信じている部屋の奴がおるから、奴らとは口をきかない」といっていることである。だから部屋のチャンコは食べないそうだ。

 そういえば、今場所は休場して、大関から陥落してしまったが、将来を慮り、休場を勧める親方に、貴景勝は頑として首を縦に振らず、説得するのに4時間以上かかったという。

 千賀の浦親方は、貴乃花部屋がなくなるために、貴乃花が、弟子たちを預かってほしいと頼み込んだのを、何もいわずに受け入れてくれた。

 文春で、貴乃花は、彼についてこう語っている。

「千賀の浦さんとおかみさんには、いきなり苦労をかけてしまいました。長く一緒にやってきた千賀の浦さんは、人柄もよく信用に足る方。(中略)弟子たちをまとまった状態で残すことができ、本当にありがたかったです」

 親方の心弟子知らず。そういえば、貴ノ岩も、付け人に暴力を振い、現役を引退している。貴乃花は文春の連載で、「頑張ると口にしてはいけない」「過去の栄光にはすがらない」と立派な信条を述べているが、2人の弟子の振る舞いを見る限り、そうしたものは全くといっいいほど弟子たちには受け継がれていないようである。

 貴乃花よ、思っていることを口にしなければ、今の若い者には伝わりはしないのだ。貴景勝に、相撲部屋に入った瞬間から親子の縁は切れるのだから、父親がしゃしゃり出てくるような真似はやめさせろと、ガツーンといわないと、貴ノ岩の二の舞になると思う。

(文中一部敬称略)

最終更新:2019/07/16 21:58
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