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TBS『消えた天才』過剰演出で打ち切り視野の大失態も、見過ごせない”もう1つの捏造”

TBS赤坂放送センター

 バナナマンが司会のスポーツバラエティ番組『消えた天才』(TBS系)で、過剰な演出が行われたことが判明。打ち切りも視野に入れるほどの騒動になっている。 

『消えた天才』は、成功を収めたアスリートが過去に出会った、自分がまったくかなわなかった選手のその後を追うもの。数回の特番を経て、昨年10月からレギュラー番組に昇格したが、野球の天才少年を追った際、実際の投球より速く見えるように映像を早回ししていたことが問題視された。週刊誌のスポーツ担当記者がいう。

「番組が取り上げたのは、2012年に行われたリトルリーグの大会で完全試合を達成した投手です。その投手は全てのアウトを三振で取るという夢のような記録を達成しましたが、その後伸び悩み、野球の道を断念してしまいました。問題となった映像は、局内から疑問の声が上がったようですが、関係者の話では、投手の球速ではなく、“空振りをしたバッターのスイングが早すぎるのでは?”という声が上がり、加工が明らかになったようです」(スポーツ担当記者)

 TBSは加工を認めた上、過去にも同様の映像加工を行っていたことも判明。9月8日の同番組の放送を取りやめるとともに、調査が完了するまで、同番組の放送を中止すると発表した。TBSの発表によれば、同番組は他にも卓球のラリー、フィギュアスケートのスピン、サッカーのドリブル突破するシーンなどの映像を早回ししていたが、それとはまったく別の問題点を指摘するのは、フリーのスポーツライターだ。

「今回は映像の早回しが問題になりましたが、『消えた天才』では、実況でも“捏造”を行っています。同番組にはしばしば過去の競技映像が登場しますが、その際、当時の実況ではなく、後から録音した“実況を装った音声”を映像に乗せています。実況は、アナウンサーがその場所で見たものを、その時の状況に応じて話すことに意味があるわけで、結果を知っている者が、感動を増幅させるように書かれた台本に沿って読み上げたものは、実況ではありません。この行為は、アスリートはもちろん、当時の関係者にも敬意を欠くものです。この“後付け実況”はTBSの得意技で、『サンデーモーニング』ではもう10年以上前からやっていますが、悪しき文化だと思います」(スポーツライター)

 TBSはとりあえず番組休止を発表したが、過去の同様の例に照らし合わせれば、このまま番組が終わる可能性は濃厚。『消えた天才』ならぬ『消えた番組』になってしまうとは……。

最終更新:2019/09/10 21:45
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