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若手放送作家の「超YouTube学」10月号【3】

超人気YouTuberはじめしゃちょーが大企業広告に起用されるワケ

テレビ業界で最もYouTubeに詳しい新進気鋭の20代放送作家、白武ときお(「しもふりチューブ」)と長崎周成(「フワちゃんTV」)が、最新のYouTube事情と注目チャンネルについて語り尽くします!

<「超YouTube学」バックナンバーはこちらから>

白武 YouTubeって、以前は絶対に毎日アップするのが人気チャンネルの鉄則だったんですが、今はプロ化が進んで、クオリティ高くなっている分、毎日じゃなくてもファンがつくようになってきている。

長崎 面白いチャンネルがたくさんあるから、例えば3~4日更新がなくてもほかのチャンネルが補ってくれる。一部のトップクリエーターは別ですが、普通の人が毎日更新してたら、やっぱり頭おかしくなっちゃいますよね。精神衛生上、ほんとよくない。

白武 僕がやってる霜降り明星の「しもふりチューブ」は、一日にバーッと何本も撮って一気に編集するからまだ大丈夫ですけど、個人でやってる人はしんどいですよね。毎日更新しないといけないという強迫観念になってしまうと怖い。それで、HIKAKINさんとかたまに「更新頻度を下げよう」みたいなキャンペーンをやってて、すごくいいことだなと思います。

長崎 ただ、息を吸うように動画を編集して上げる人がいるのも事実で。一昨年ぐらいの「U-FES.」(UUUM のクリエイターが全員集まってやるイベント)終了後、みんなが打ち上げに行く中、最後まで現場に残ってたのは、はじめしゃちょーさんーだって聞きました。その日、「U-FES.」で撮った動画をその場でブワーって編集して、終わるまで打ち上げに行かなかったそうです。ストイックというか、もうそんなこと当然なんだと思います。

白武 僕もはじめしゃちょーさんとは一度、テレビの番組を一緒に作ったことがあって、その時にいろいろお話しさせてもらったんですけど、編集大好き人間なんですよ。出るのも楽しいけど、編集がめちゃくちゃ大好き。「睡眠時間を削ってでもやりたい」って言ってました。だから、性に合ってるんじゃないかな。イチローにとって素振りが努力だと思わないように、好きなものだったらとことん頑張れるというか。

長崎 はじめしゃちょーさんはHIKAKINさんと双璧をなす、YouTube界のトップスター。誰もが一度は心の中でやってみたいと思っている”悪ふざけ”をコツコツ毎日上げていて、「メントスで槍を作ってコーラにブッさす」や「スライムで風呂作ってみた」はその代表的な企画。見出しになるキャッチ―な一行をいまだに出せてるのがすごい。

白武 最近で言ったら「チクチクの栗を三十分間振り続けたらどうなるの?」「めちゃくちゃ風が強い中でスポーツするとどうなるの?」とか。サムネのビジュアルだけ見ても気になるし、一行聞いても気になるものを、ネタ切れせずにアイデア出し続けている。動画自体もカット割りが巧みで、視聴者を飽きさせない編集技術で魅了してくれる。はじめしゃちょーが発明した編集って、たくさんあると思います。

長崎 まれに風刺っぽいこともやるんですけど、「コメント欄のケンカを実写化してみた」っていうのがあって。アンチコメント書いてる人を擬人化して並べて、教育テレビみたいな感じで。そこそこの登録者数のYouTuberがやってたら「何言ってんの、コイツ?」ってなるけど、はじめしゃちょーさんだからこそ伝えられる、YouTubeにおけるマナーとかメッセージがある。

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