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日テレの医療ドラマ主演の天海祐希が『緊急取調室』を巡ってテレ朝をけん制か

天海祐希

 来年1月期に天海祐希が主演する、日本テレビ系医療ドラマ『トップナイフ -天才脳外科医の条件-』(土曜午後10時~)の主要キャストが決まり、椎名桔平、広瀬アリス、永山絢斗、古川雄大、三浦友和らの豪華メンバーが集うことがわかった。

 同ドラマは超一流の技術と誇りをもちながらも、どこか不器用でいびつな医師たちの神の技術と人間の苦悩、葛藤を描いた物語。天海が演じるのは、東都病院脳神経外科医で脳動脈瘤のスペシャリストと呼ばれる女医・深山瑤子役で、患者の命を第一に考えている一方、その裏で家族を捨てた罪悪感を抱えているという役柄。

 日テレの土曜ドラマは近年視聴率が低迷しており、全話平均で2ケタに乗せたのは7月期の『ボイス 110番緊急司令室』(唐沢寿明主演)のみ。それだけに、“高視聴率女優”と称される天海を主演に据えたからには、ハイレベルな視聴率を狙いたい意図がありありだ。

「2017年以降、天海はテレビ朝日系『緊急取調室(通称キントリ)』シリーズ以外の連ドラには一切出演していませんでした。共演者との結束力も強く、同ドラマのメンバーで、18年2月に急逝した故大杉漣さんへの思いもあって、『キントリ』にしばらく専念していたのでしょう。当然テレ朝は『キントリ』第4シーズンの制作をプランしていますし、天海もやぶさかではないはず。

 ただ今回日テレのオファーを受け、『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレ朝系)に対抗するかのような女医ドラマで主演するからには、天海なりの思惑もあるようです。『ドクターX』ほどではないですが、、『キントリ』シリーズも、放送される度に高視聴率を獲っており、テレ朝にとっては大事なドラマコンテンツになっています。ところが急騰した米倉の出演料に比べれば、天海の出演料はそれほど高くはないのです。米倉へのライバル心から、天海はテレ朝に不満を抱え、けん制したいのではないでしょうか」(テレビ制作関係者)

『キントリ』は、シーズン1(14年1月期)が平均12.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区・以下同)、シーズン2(17年4月期)が14.1%、シーズン3(今年4月期)が13.2%と高視聴率を連発。今やテレ朝では、『ドクターX』『相棒』『科捜研の女』『警視庁・捜査一課長』『遺留捜査』などと並ぶ人気ドラマシリーズになっている。

 天海としては、他局の『トップナイフ』で高い視聴率をマークして、その存在価値をさらに高めることができれば、所属事務所もテレ朝の出演料アップに向け、いい交渉材料になるのだろう。

(文=田中七男)

最終更新:2019/12/04 15:52
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