“キング・オブ・アウトロー”瓜田純士、映画『ジョーカー』へのアンサーソングを発表!

MVは『マトリックス』を意識

――奥さんの歌パートのメロディも、純士さんが作るんですか?

純士 大枠はそうです。「♪ララララ~」と歌って伝えて、イメージをつかんでもらって、あとは嫁が現場でアレンジを加える感じですね。

――随分とラフなやり方ですね。DJへのメロディの伝達は?

純士 いつもトラックだけを事前に渡しておいて、メロディはレコーディングの当日に、初めて聴いてもらうというやり方です。TVXI氏とはこれで4度目の仕事になるので、彼もわれわれのこの乱暴なやり方にだいぶ慣れてきたようで(笑)。録音現場で、いいアイデアをたくさん出してくれましたよ。たとえば、「イントロ部分に、瓜田さんの笑い声や、奥さんの英語のセリフを入れてみませんか?」などなど。

瓜田麗子(以下、麗子) ラストのほうでウチの悲鳴が入っているんですけど、あのセリフを英語にしようと提案してくれたのもTVXI氏でした。

純士 今回はMVの出来にも満足しています。

麗子 地下駐輪場のシーンとかも、現場はしょぼい風景やったけど、純士が映像処理を頑張ったから格好よく見えるな。

純士 新しいソフトをフル活用しつつ、『マトリックス』みたいな映像処理を意識して作りました。室内のシーンは中野のレンタルスタジオで撮ったんですけど、内装が『ジョーカー』の世界観に合っていたし、キャンペーン中で安く借りられたのもよかった。ただ、映像制作で大変だったのは、嫁の撮影です。編集中に何度も嫁が映像をチェックしにきて、「ここは使うな」「ウチのこんなデブな姿をさらすな」などとダメ出しをしてくるんですよ。

麗子 純士がウチをきれいに撮ってくれへんから、あかんねんやん。

純士 原因は自分の太りすぎだろ。それを俺のせいにするんじゃねえ!

麗子 ……ていう感じで、編集のときも夫婦ゲンカが絶えませんでした。

純士 こっちが早起きして何時間もかけて必死で編集しているところに、夕方になってようやく目覚めた嫁が、ケツをボリボリかきながら近寄ってきて、「あ、それ使ったらあかんわ」とか言ってくる。何をやってもダメ出しされるもんだから、ストレスでハゲそうになりましたよ。ジョーカーじゃないけど、白塗りして街に出て、人でも殺したい心境になりました。

麗子 純士はモノ作りを始めたら、すぐ不機嫌になるから嫌いやねん。

純士 だから「嫁チェックはなしにしてくれないか?」とお願いしたんだけど、「それやったら今後は何も協力せえへん」と、ストライキを匂わせてきたから弱りました。

麗子 そもそもウチは映画の『ジョーカー』が嫌いやねん。そやけど純士に対する思い入れがあるから、ああやって白塗りのメイクまでして、中野くんだりまで出かけたってんで。ちょっとは感謝しぃや。

純士 はいはい。まあ、どうにかこうにか、完成したからよかったよ。

麗子 そやな。これまでの3曲とはまったく毛色の異なる“ネオ瓜田純士”を見せられたんちゃう?

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