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TOKYO MX「ランボルギーニ騒動」は氷山の一角! ジリ貧テレビ業界で横行するヤラセ・ロケ費徴収の実態

制作会社は生き残りをかけ、“ヤラセ”も常態化

「某キー局では、たとえばグルメ番組などのロケで、制作会社にロケ費を負担させるようなケースがあるようです。局から支払われる制作費が年々タイトになる中、制作会社側は生き残りをかけ、番組で取り上げることの見返りとして取材先から金銭を徴収する“ヤラセ”も常態化しているという話です。また、某関東ローカル局の、地域に出張しての公開収録が名物となっている長寿番組でも、制作会社と参加者の間で、出演をめぐって金銭のやりとりがあるのは有名な話」(同)

 資金面でより厳しい状況にある地方のローカル番組では、さらに露骨な金銭授受が行われているという。西日本の某県にある、番組制作会社の関係者は話す。

「ローカル局のグルメ番組の多くは、局の営業マンが、ロケ費を肩代わりしてでも出たいという飲食店を探してくるんです。相場は8~10万円。田舎の人間はわりとミーハーだし、ネットを使わない中高年の食いつきはいいので、希望する飲食店は少なくないです。また、深夜に人知れずやっている地元のセミプロ演歌歌手が出演する歌番組なんかも、出演者から5万円ほどを徴収していると聞きます」

 放送業界が曲がり角にきていることを感じさせる、テレビ界の惨状。地上波放送事業への新規参入を促す「電波オークション」の導入の是非が議論され始めているが、こんな体たらくでは、そうした世間の声がさらに大きくなりそうだ。

伊芸有象(ルポライター)

1980年生まれ。在京新聞社や週刊誌を十数年渡り歩き、フリーのルポライターとして活動。犯罪や貧困問題などを精力的に取材している。

いげいゆうぞう

最終更新:2020/02/13 14:00
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