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『チコちゃん』レビュー

『チコちゃんに叱られる!』内田恭子のダジャレにスタジオがフリーズ、岡村嫁探しの旅に異変?

 2月21日に放送された『チコちゃんに叱られる!』(NHK)のゲストは、大竹まことと内田恭子。チコちゃんに「シティボーイズ1号」と呼ばれる大竹は、この番組になんと13回目の登場だ。

「縁起の悪い数字(13)を言うな!」(大竹)

 今回、番組が取り上げたのは以下の3つのネタだ。

・トウガラシはなぜ辛い?
・仮面ライダーがバイクに乗っているのはなぜ?
・腐ると発酵は何が違う?

キョエちゃんはトウガラシに辛さを感じない!?

「トウガラシはなぜ辛い?」の答えは「遠くへ行きたかったから」。それを聞いた内田は「ダジャレ的な、遠くにトウガラシ的な感じですか?」と言いだし、他の出演者をフリーズさせた。「遠辛子(唐辛子)」というダジャレを言いたかったのだろうが、さすがにそれはない。

「痛み」や「熱さ」を、人は「辛い」と誤解しているという。口の中にある受容体「TRPV1 (トリップ・ブイワン)」は本来、43度以上の熱さに反応し、熱さや痛みの信号を脳に送るのだが、辛さの原因物質「カプサイシン」にも反応してしまう。そのため、トウガラシを食べると熱さや痛みを感じたときと同様に危険信号が脳に送られ、人は辛いと感じるのだ。なるほど、英語にすると「熱い」も「辛い」もhotだもんな……。

 熱さや痛みは生命の危険を感じる警告サインなので、野生動物はトウガラシを食べようとしない。トウガラシがカプサイシンを含んでいるのは、トウガラシなりの生存戦略だ。

 ただ、哺乳類が反応するカプサイシンに、鳥は反応しないという。なぜかというと、トウガラシは鳥に食べてほしがっているから。哺乳類は食べ物をかみ砕くけど、鳥は食べ物を丸のみする。種を守るには、丸のみしてくれる鳥に食べられたほうが、はるかにリスクが低い。また、空を飛んで行動範囲の広い鳥に食べられるほうが、より遠くに種を運んでくれる。種を守り、絶滅を防ぐには生息範囲を広げることが大切。風に乗るように軽くなったタンポポの綿毛、人の服や動物の毛にくっつくイガオナモミと同じ考え方である。

 なるほど。鳥が丸のみした種はフンとして排出され、土に根を張るし、植物は意外に頭がいい。つまり、トウガラシはキョエちゃんに食べられたがっているといえる。「チコちゃんに叱られる!」ならぬ「キョエちゃんに食べられる!」だ。

 ただ、人間だってトウガラシは食べる。これは船乗りの影響が大きいとのこと。15~17世紀、世界は大航海時代を迎え、ヨーロッパ人はたどり着いた土地からいろいろな食材を持ち帰った。その中のひとつが、トウガラシだったのだ。当時は今と比べてはるかに航海が長く、新鮮な野菜や果物が常に足りていなかった。結果、船乗りの多くは体の各所から出血を伴う壊血病(ビタミンC不足が原因の病気)に悩まされていた。だから、ビタミン Cが多く含まれるトウガラシが長い航海に欠かせなくなったのだ。そして、ポルトガルの航海ルートを通って、トウガラシは世界に広がっていった。要するに、トウガラシは鳥ではなく、人によって世界に広がっていった ということ。これは、トウガラシ自身も予想していなかった、うれしい誤算のはずだ。でも、トウガラシの現状を考えると結果オーライである。

 また、人は辛いものを食べると命の危険を感じ、その辛い感覚を和らげようと快楽物質を出すという。辛さに病みつきになる人がいるのは、それが理由だ。それまで辛くなかったインドのカレーが辛くなったり、韓国ではキムチが山椒の辛さからトウガラシの辛さに変わった のもそのせいといわれている。わかりやすく言えば、たまに「蒙古タンメン中本」のラーメンが無性に食べたくなるのと同じ構造かもしれない。

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