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【シリーズ】「読解力低下」騒動のウソとホント(1)

「読解力低下」騒動のウソとホント(1)解消されている“子どもの本離れ”

文=飯田一史(いいだ・いちし)

2000年代以降にV字回復した読書量

 これらの取り組みもあって、PISAの読解力ランキングは06年調査で12位だったのが09年には5位に上昇。12年にはなんと1位となる。

 文科省は09年に、読解力が回復した要因のひとつに「読書活動への支援」を挙げる。生徒への調査で「読書は大好きな趣味のひとつ」と答えたのは42%と、前回より5.5ポイント増。「本の内容について人と話すのが好きだ」も43.6%で7.1ポイント上がり、「読書は時間のムダだ」との回答は15.2%で、4.5ポイント減となった。

 学校読書調査の結果を見ても、90年代後半までは確かに“子どもの本離れ”が進行し、不読率(1冊も本を読まない人の率)も平均読書冊数も史上最低に落ち込んでいたが、2000年代以降は劇的なV字回復を遂げている。

 こうした点から、文科省は「すべて望ましい方向へ行っている」と結論づけた。

 ところがその後、15年に6位、18年には11位と再び下がる――。これを理解するには、PISAの“読解力”と、世間を騒がす大学入試改革、そしてICT教育を推進する「GIGAスクール構想」といった文科省の教育改革との関係について見なければならない。(次回につづく)

飯田一史(いいだ・いちし)

マーケティング的視点と批評的観点からウェブカルチャーや出版産業、子どもの本について取材&調査して解説・分析。単著『マンガ雑誌は死んだ。で、どうなるの?』(星海社新書)、『ウェブ小説の衝撃』(筑摩書房)など。「Yahoo!個人」「リアルサウンドブック」「現代ビジネス」「新文化」などに寄稿。単行本の聞き書き構成やコンサル業も。

最終更新:2020/03/06 22:40
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