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志村けんが台湾に与えた大きな影響ーー「まるで親戚のおじさんみたいだった」テレビ界にも爪痕残す

文=AKO

志村けんが台湾に与えた大きな影響ーー「まるで親戚のおじさんみたいだった」テレビ界にも爪痕残すの画像1
志村けん(Getty Imagesより)

 2020年3月29日、タレントの志村けんが新型コロナウイルスにより肺炎で逝去した。突然の訃報は日本社会に大きな衝撃を与えたが、その影響はお隣の親日国・台湾も例外ではなかった。総統・蔡英文をはじめ数々の有名タレントやアナウンサーが次々と追悼の言葉を投稿している。

 『新世紀エヴァンゲリオン』などのコスプレをたしなみ、日本文化が大好きだと公言している立法議員(日本でいう国会議員)の賴品妤は訃報が届いた朝に「…」とだけ投稿したことから相当なショックを受けていることが見受けられた。台湾のニュースサイトでは、日本のタレントの追悼文が一つ一つ丁寧に翻訳されたほか、「感染源は一体どこなのか?」「タバコは数年前にやめていた」という記事が続出し、4月1日まではアクセスランキングの1位に志村氏の訃報のニュースがあがっているほどだった。

 台湾のテレビ業界で影響力を持つ大物司会者で、かつては志村氏にお笑いの指導をしてもらった経験があるという胡瓜(フーグワァー)は現地メディアのインタビューに答え、「志村さんとの思い出はたくさんある。僕がバラエティに行き詰まった時スタッフが気を利かせて志村さんにアポをとってくれた。仕事が終わったあと2人で飲みに行った」と明かし、「志村さんが台湾に来た時も一緒にご飯を食べたりしました。彼は紹興酒をとても気に入って、僕もとっても楽しくて、アイーンポーズで写真を撮ったりしましたね」と振り返った。

 胡瓜氏は台湾で知らない人はいないほどの有名タレントだ。現在は、多数の番組でメインMCを務めているがデビュー当時はコントで猿のモノマネをしたり、派手な化粧で笑いをとったり、とにかく「何でもやる」イメージの強い芸風で活躍していた。きっと、当時から志村氏の影響を強く受けていたのだろう。

 胡瓜氏以外にも数々の芸能人が志村氏の影響を受けていた。その証拠に、当時の台湾は『8時だョ!全員集合』(TBS系)や『志村けんの大丈夫だぁ』(フジテレビ系)をオマージュしたコント番組も放送されていたのだ。台湾のバラエティ番組は、志村氏がいなければ全く違うものになっていたと言っても過言ではない。

 また、台湾の人々にとっての志村氏は、バラエティ番組での姿だけではない。2002年、俳優の金城武と共演する「日本アジア航空」のCMで見せた「台湾愛」に溢れる姿も人々の心に残っているようだ。

 CMは志村さんと金城さんが台湾を旅行するというストーリー仕立て。その中の1つである「淡水編」では、金城さんの「淡水に行こうと言い出したのは志村さんのほうだった」というナレーションと共に、2人がバイクで目的地に向かう様子が映し出される。途中、志村さんが「ちょっと止まって!」と言ったかと思えば、流暢な中国語で「胡椒餅(淡水名物)2つ!」と屋台の店主に声をかけ、お目当てのものを購入。港で船に乗った後、金城さんに胡椒餅を手渡す……という、台湾の日常を切り取ったような微笑ましい一作だった。

 時々見せる中国語や、日台ハーフである金城さんとの共演、そして自分たちが日常的に食べている物を食べる姿に、「親戚のおじさん」のような親近感を抱いた視聴者も少なくないだろう。

 このCMは今回の訃報をきっかけに、SNSで再度拡散されており、台湾ユーザーからは「見れば見るほど悲しくなってくる」「いい笑顔だなあ」「出てる観光地に行きたくなってきた」といった声が寄せられている。 

 そんな中、志村さんの台湾版ウィキペディアに「2020年台湾肺炎で死亡」と書き込まれる騒動が勃発した。

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