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『鬼滅の刃』キャラグッズ品薄でファン悲鳴!? 一方『100ワニ』は即時商品化が仇に…

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『鬼滅の刃』公式ポータルサイトより

 「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載中の人気マンガ『鬼滅の刃』。アニメや映画などメディアミックス化も好調の『鬼滅』だが、このコロナ禍でその勢いにも「待った」がかかってしまった。

『鬼滅』コンテンツのヒットにも貢献しているキャラクターグッズだが、商品化の遅れや品薄状態が続いているという。その理由について、流通ジャーナリストの渡辺広明氏は次のように話す。

「大手出版社の作品は、版権の問題で商品化に時間がかかるであろうことも推察されますが、そもそも小売店に卸すような数百円前後のキャラグッズは、中国の工場を製造拠点として大量生産されることが基本です。
 その場合、日本のメーカーが企画・発注してから商品が納品されるまで、最短でも1.5カ月~2カ月ほどかかります。中国では新型コロナウイルスの影響で今年の1月頃から操業を停止していた工場も多く、生産がストップしていたため、グッズの品薄状態が続いてしまっているのでしょう」(渡辺氏)

 鬼滅ファンからは「グッズが全然手に入らない!」「待てども待てども入荷してくれない」と不満の声が続出する事態にまで発展している。

 外出自粛によってエンタメコンテンツの需要が高まっている状況下で、さらなるファンの獲得も見込める『鬼滅』にとっても、グッズの供給不足は手痛い。

 キャラグッズといえば、今年3月20日に最終回を迎えた、きくちゆうき氏のTwitterマンガ『100日後に死ぬワニ』の騒動も記憶に新しい。完結するや否や、書籍化やポップアップストアのオープン、いきものがかりとのコラボムービーなど怒涛のメディアミックスを発表したことが裏目に出て、大炎上となった。

 さらに悪いことに、このタイミングで大量の「ワニグッズ」の販売が発表されたことで、『100ワニ』の人気が口コミではなく、大手広告代理店による周到なマーケティングによって仕組まれたものではないかとの真偽不明な情報で、猛批判を浴びてしまったのだ。

「たとえば人気アーティストのライブグッズは単価が高くても熱心なファンは買うわけですが、『100日後に死ぬワニ』のTシャツやフェイスタオルなどの比較的高価なグッズも、そういうファン需要を狙った商品だったのでしょう。
 これだけスピーディーに大量のグッズが販売されたとなれば、数カ月前からグッズが製作されていたと疑われても仕方がないのかも知れません。ただ、グッズの中には中国製の商品だけでなく、一部は日本製のグッズもありました。日本国内の工場で生産したならば、商品の企画から納品まで最短で1週間~10日ほどで、わずか2週間後には店頭に並ぶこともあります。必ずしも数カ月前から用意されていたとは言い切れないでしょう」(渡辺氏)

 いずれにせよ、ファンにとってキャラグッズは購買意欲をそそられるもの。1日も早く、ファンの手にグッズが行き渡るようになって欲しいものだ。

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最終更新:2020/04/07 12:04
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