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週刊誌スクープ大賞

安倍政権を支持しない国民が6割超え、不祥事やコロナ対策のお粗末さが次々と露呈

 さて、文春トップは永田町不倫のお話。

 当人同士は地味で華やいだ雰囲気はないが、2人の父親は有名政治家である。橋本龍太郎元総理と自見庄三郎元郵政大臣。橋本の次男で、現在4期目の橋本岳厚労副大臣(46)と、自見の次女で参議院議員の自見英子厚労省政務官(44)である。

 普段なら、文春もこの2人を張り込んだりはしないだろう。「勝手にやれや」というところだろうが、このコロナ禍で、普段から「強制労働省」「拘牢省」と揶揄されるほどのブラック官庁なのに、職員はコロナ対応に追われ過労死寸前まで働き続けているのだ。

 そのナンバー2が、時期もわきまえずに不倫三昧ではということで、文春砲の出番と相成ったのだ。

 7月17日。この日東京の新規感染者数は過去最多の293人(7月30日には367人)になった。だが岳副大臣、午後8時過ぎに厚労省を出て公用車に乗り込み、10分足らずで赤坂のBizタワーへ着くと、トイレで「濃紺の地味なポロシャツに着替え」(文春)、高級スーパーで2人分の食料を買いこんだ。

 ちなみに岳議員は、衆議院赤坂宿舎で、子供4人と住んでいる。奥さんとは別居中だそうだ。

彼はその後、自見の住む参議院麹町宿舎に向かった。それも通称「裏口」といわれる前でタクシーを降り、バッグからカードキーを取り出し、施錠センサーにかざしたのである。

 ということは、誰かがキーを渡していたということになる。これが事実なら副大臣辞任どころか、議員辞職ものである。

 そこから岳議員が出てきたのは約7時間後の午前3時55分ごろ。辺りを気遣いながらタクシーに乗り込み、子供らの待つ宿舎へご帰還したそうである。

 7月10日は赤坂の居酒屋。12日は丸の内のレストランで、自ら「三密は避けろ」といっているのに、2人はお構いなしに食事をした後、腕を組んだり肩を揉んだりと濃厚接触し放題。

 岳議員は妻子持ちだが、英子参議院議員は未だ独身。失礼ないい方になるかもしれないが、彼女はオヤジさんにそっくり。岳議員も、オヤジと比べると、男前はやや見劣りがする。

 2人が親しくなったのは、今年2月、集団感染が発生したダイヤモンド・プリンセス号に、2人が派遣されたことがきっかけだったという。

 現場は混乱し、役立たずの人間が来てもと、ダイニングという作業場に待機させられることが多かったそうだ。しかも、今一人は、和泉洋人首相補佐官と不倫していると文春が報じた大坪寛子厚労省大臣官房審議官だった。

 文春は、2人でいる時間が長かったので、親しくなったと書いているが、私は、そうではないと思う。不倫で名高い大坪を見ていて、「それじゃ私たちも」と肝胆相照らしたのではないか。

いわば職場不倫というわけだが、2人はどう答えるのか。まず岳議員は、17日の件は、「記憶にありませんね」。奥さんと別居中でも不倫になるのでは、「違いますね」。離婚が成立したら自見と結婚するのか、「それは神のみぞ知ることです」。禅問答のようだ。

 自見議員は、橋本と交際している? 「実は私、別にお付き合いしている方がおりまして、誰にも言ってないんですけど、岳先生にお伝えしております」。17日に岳議員が泊まったのでは? 「岳先生がどんな用事でどこに来られたかは存じ上げないです」。付き合っていることは否定しない? 「まあ付き合っているって言われても仕方ないのかな」。女のほうが肝が据わっているようだが、別に付き合っている男がもしいたら、どう思うのだろうか。

 この程度の人間がコロナ対策を指揮しているのでは、お粗末なアベノマスクや「Go To」トラベルキャンペーンが出て来るのは必然なのだろう。

 さて、今週の第1位は久々の新潮に捧げたい。

 他のメディアはほとんど扱っていないが、ようやく菅官房長官に出たスキャンダルである。それもコロナ感染の患者を、美容整形の病院に任せようというだから、呆れてものがいえない。

新潮が続けてきた小池百合子都知事批判だが、今週は一転して、小池の天敵である菅官房長官批判へと大転換した。

 読む限り、このネタは小池筋から出たものであろう。簡単にまとめると、菅のポチといわれる和泉補佐官が、お台場にある機動隊のオリンピック用の宿舎を、中等症患者向けの臨時医療施設として活用するといい出したというのである。

 さらに和泉は、こういい放った。

「プレハブで医療行為にあたる運営主体は、菅官房長官の意向により、『湘南美容クリニック(SBCメディカルグループ)』に既に内定している」「『湘南美容』の創業者でグループ代表の相川佳之氏の内諾も取れている」というのである。

 何で美容整形にコロナの対応を任せるのか? 誰しもが抱く疑問である。

 最近、ここは保険適用の一般医療の分野に進出したいと、病院を買収したそうだ。だが、ここは十分なエビデンスもないのに、高額な「がん免疫療法」を行っていると批判されているという。そんな怪しげなところを競争入札もせずに、“お友だち”というだけで指定するのは、安倍の加計学園問題と同じで、許されるはずはない。

 都側は当然ながら猛烈に反発した。「国立病院か、もっとましな医療法人にしてくれ」。当然である。だが和泉は、国立病院は独自の役割があるからダメ、他の医療法人は人員を出す余裕がない」と拒否したそうだ。質が悪いとはこういう人間のことをいうのである。

 感染が落ちついたということで、この計画は宙に浮いているというが、計画自体は生きていて、いつまたゴリ押ししてくるか予断を許さないそうだ。

 人命にかかわること、ましてやコロナという感染力の強いウイルスと戦わなくてはいけない時に、美容整形グループという実績も何もないところに任せられるはずがない。

 菅も、ポスト安倍などといわれてのぼせ上がり、その時のためにカネを増やそうと、すり寄ってくる人間にいい顔をして、事の軽重が分からなくなっているようだ。

 こんなことでは、ポスト安倍どころか、幹事長だって回ってはこないだろう。菅の器の小ささがこういうところに出たということだろうが、あまりにもふざけた話である。(文中敬称略)

【巻末付録】

ポストからいこう。

「桜庭ななみ『いつか100点満点の自分に』-海外でも活躍する国際派女優」「三谷紬、初グラビア『矢部さん、私のグラビアどうですか?』」。三谷はナインティナインの矢部の元愛人かと思ったら、矢部と同じ番組をやっているだけなのね。ここまでが巻頭。

 袋とじは「ファノレALLSTARS全裸天国」。「あの頃のわたし/奥菜恵-魔性的な美、過去から見るか?現在から見るか?」

「あの頃のわたし/1990年の酒井法子-秘蔵カットを本人が振り返る」「阿部華也子、満天の微笑み-日本一のお天気お姉さんの素肌に接近!」「夏本あさみハイレグ女王9変化-ハイレグが日本一似合うグラドル総選挙1位」

 今一つの袋とじは「バカ売れヌード写真集BEST10 高橋しょう子、大島優香、岩本和子、吉高寧々、畑中葉子」。一杯ある中で、やっぱり光るのは酒井法子だ。ぜひ、フルヌードに挑戦してくれと、酒井に頼んでくれないかな。いいアイデアがある。酒井のフルヌード写真集をつくるために、クラウドファンディングをやったらいい。私も1万円ぐらいは寄付するから。

 お次は現代から。

「よみがえる発禁本-わいせつか、表現の自由か、その歴史<昭和の雑誌編>」「熊切あさ美、感激ヒップ-久々に挑んだグラビアが大反響」「渡辺万美、世界を驚かせたヌード-『あまちゃん』女優、もはや敵なし」

 そして袋とじは「藤田ニコル、カリスマモデルの美尻を見よ」

 両誌ともに決め手不足というところか。今週は引き分け!

元木昌彦(編集者)

「週刊現代」「FRIDAY」の編集長を歴任した"伝説の編集者"。

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もときまさひこ

最終更新:2020/08/03 21:00
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