日刊サイゾー トップ > エンタメ > ドラマ  > 『アンサング~』過去イチの“号泣回”?

石原さとみ主演『アンサング・シンデレラ』過去イチの“号泣回”? 着実に骨太ドラマへ

『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』公式サイトより

 石原さとみの主演ドラマ『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』(フジテレビ系)の第5話が、8月13日に放送された。平均視聴率は9.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)、第4話の視聴率からは1.2ポイントダウンとなった。

 『アンサング・シンデレラ』第5話は、末期がん患者の生き様について描かれた。

 『娘娘亭』店主・辰川秀三(迫田孝也)は、父・太一(伊武雅刀)が末期がんであることを本人に伝えられずにいたが、娘の樹里(久保田紗友)と話し合い、太一に真実を告げる。主人公・葵みどり(石原)に勇気づけられてがんと闘うことを決めた太一は、秀三と樹里に支えてもらいながら、抗がん剤治療を受けることに。太一と樹里は、がんが完治することを夢見て、「やりたいことリスト」をつくりはじめる。着々とリストに丸をつけていく樹里と太一であったが、一緒に野球を見に行く予定だった朝、太一の容態が急変する。この日を境に、抗がん剤治療から医療麻薬を用いた緩和ケアに移行することになった。

 ある日、樹里と秀三は車いすを押して太一を病院内のグラウンドに連れていく。すると、そこには野球のユニフォームを着たみどりの姿が。樹里と太一で野球を見に行く約束を果たすために、萬津総合病院の薬剤部チームと小野塚綾(成田凌)が務めるドラッグストアチームで野球大会を開催するという。娘娘亭のチャーハンを食べながら樹里とともに野球を観戦した太一は、数日後、家族とみどりたちに見守られながら息を引き取った。ノートに書かれたやりたいことリストには全て丸がついており、端に大きく書かれた「とにかく家族と楽しく過ごす」には二重丸がつけられていたのであった。

 放送終了後、ネットでは「信じられないくらい泣いた」「今までの話で一番泣けた」「後半泣きすぎて脱水症状になるかと思った」などと数多くの反響が。家族や友人をがんで亡くした経験がある人にとっては、痛いほどに気持ちがわかるドラマだったであろう。やせ細っていく体、残された時間と向き合う覚悟、一番怖いはずなのに笑顔で振る舞う姿。「まだ一緒に居たいけど、楽にしてあげたい」そんな家族の葛藤もしっかりと描かれていた。回を重ねるごとに着実に骨太ドラマへと進歩していく『アンサング・シンデレラ』。8月20日に放送される第6話にも期待したい。

■番組情報
木曜ドラマ『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』
フジテレビ系/毎週木曜22:00~
出演:石原さとみ、田中圭、西野七瀬、真矢ミキ、成田凌、 桜井ユキ、井之脇海、
金澤美穂、迫田孝也、池田鉄洋、でんでん ほか
原作:荒井ママレ
脚本:黒岩勉
演出:田中亮、相沢秀幸
音楽:信澤宣明
プロデュース:野田悠介
制作著作:フジテレビ第一制作室
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/unsung/

早乙女りこ(ライター)

東京生まれ神奈川育ちのフリーライター。映画・ドラマはジャンル問わず幅広く鑑賞しており、物語の展開を予想したり、役者の演技を複数作品で見比べたりすることが趣味。

さおとめりこ

最終更新:2020/08/17 22:38
ページ上部へ戻る

配給映画

トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • twitter
  • feed
特集

【4月開始の春ドラマ】放送日、視聴率・裏事情・忖度なしレビュー!

月9、日曜劇場、木曜劇場…スタート日一覧、最新情報公開中!
写真
インタビュー

『マツコの知らない世界』出演裏話

1月23日放送の『マツコの知らない世界』(T...…
写真
人気連載

『24時間テレビ』強行放送の日テレに反省の色ナシ

「愛は地球を救う」のキャッチフレーズで197...…
写真
イチオシ記事

バナナマン・設楽が語った「売れ方」の話

 ウエストランド・井口浩之ととろサーモン・久保田かずのぶというお笑い界きっての毒舌芸人2人によるトーク番組『耳の穴かっぽじって聞け!』(テレビ朝日...…
写真