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テレビ界の「コア層重視」シフトは逆効果か? 若者向け番組増加で広告収入激減に懸念の声も

“コア層狙い”は広告収入的にも負け戦?

「テレビ視聴者の年齢層が高いということは、高齢者に向けた広告を出せば、それなりに効果が見込めるということ。しかも、そこそこお金を持った高齢者も多いですから、テレビCMが購買行動につながる可能性も高い。つまり、より高齢者向けの番組作りをしたほうが、広告収入が上がりやすいという状況なんです。

 仮に、コア層向けの番組制作を進めても、広告効果という点では、ネットにかなわないかもしれないわけで、そうなったら結果的に“スポンサー離れ”が進むということも十分に考えられます。テレビが過剰にコア層向けになることは、実は負け戦なのではないかという声も多い」(同)

 コア層という弱点を強化することはテレビ局にとっても有意義だろうが、自らのストロングポイントを打ち消してしまっては意味がないのだ。

「もはやゴールデンタイムに、若者はあまりテレビを見ていません。そういった時間にコア層向けの番組を増やしたところで、結果は出にくいはず。YouTubeと連動する形にして、そちらでも広告収入を狙うとか、比較的若者にリーチしやすい深夜帯の番組を充実させるとか、もっと細やかな工夫が必要でしょう。このままでは、ただ単に世帯視聴率がコア視聴率に変わっただけで、終わってしまう。テレビ局側のマーケティングがちょっとお粗末な気がします」(同)

 なかなか時代の波を正確にキャッチできていないテレビ界には、抜本的改革が必要かもしれない。

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最終更新:2020/09/03 13:00
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