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引退宣言の阪神・藤川球児「名球会まで残り5S」を達成する“奥の手”

引退宣言の阪神・藤川球児「名球会まで残り5S」を達成する奥の手の画像1
公式ホームページより

 少しばかり晩節を汚しても、功労者にはきっちりと花道を用意するべきか……。

 阪神の藤川球児が8月31日、今季限りで引退することを発表した。1998年に“松坂世代”の1人としてドラフト1位で阪神に入団し、「火の玉ストレート」とも称された速球で、中継ぎ・抑えのエースとして大活躍。しかし、7月には年齢が40の大台に乗り、体はボロボロだったようだ。

「2015年にメジャーから帰国して以降は全盛期の球の威力はなく、一度は“終わった人”という扱いをされた藤川ですが、18年、19年とまずまずの成績を残し、不死鳥のごとく復活しました。しかし今シーズンは、コントロールが定まらずに四球でランナーを貯め、カウントが不利になった所で、甘く入った球を打たれる最悪のパターンの連続で、2軍落ち。球速もピークより10キロ近く落ちていますし、引退決断もやむなしといったところでしょう」(週刊誌の野球担当記者)

 同年代の“ボス”である松坂大輔は、古巣・西武で奮闘しているが、一足先にユニフォームを脱ぐ決断をした藤川。

 ただ、彼には後1つ、やり残した仕事がある。22年のプロ野球人生で積み上げたセーブ数は、現在245個。残り5つで名球会入りが叶うのだ。もし到達すれば、投手としては黒田博樹(広島ほか)以来、4年ぶり。引退発表会見では、名球会入りよりも優勝が目標だと述べたが、それを額面通りに受け取るのはなかなか難しい。

「藤川ほどの実績があれば、引退後も安泰というのは素人の意見。地上波のテレビ中継も減った近年では、野球解説者で食べていくのは非常に難しく、テレビ中継の解説者枠争いは熾烈を極めています。ただ、名球会入りした選手となれば話は別。名球会経由での仕事がありますし、会員の人脈でコーチとして再就職が決まることもある。講演会や営業のギャラも変わってきます。それほど、“名球会のブレザー”の威光は強いのです」(同上)

 全盛期の藤川であれば、5セーブなど10日ほどで上げることも可能だったが、本人も会見で述べたように、すでに彼の体はボロボロ。ただ、方法がないわけではない。熱心な阪神ファンの野球ライターはいう。

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