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週刊誌スクープ大賞

永田町のボス猿談合で選ばれた菅政権、密室談合で総裁を決めるやり方は国民を蔑ろにしている!

 ポストも菅と小池のバトルについて書いている。アンチ小池の菅が総理になれば、この2人のバトルがさらに加熱することは間違いない。

 ポストは、

「普段は冷静で慎重な発言で知られる菅氏だが、相手が小池氏となると途端に冷静さを失って感情をむき出しにする。

 それは今に始まったことではない。

 小池氏が16年の東京都知事選に出馬した際、菅氏は対立候補に元岩手県知事の増田寛也氏を擁立。『劇場型の人に大事な都政を託すことはできない』と批判を展開した。

 その後の都知事選で小池氏が都民ファーストの会を旗揚げすると、『ファーストじゃなくてイラストじゃないか』。17年の前回総選挙で小池氏が『希望の党』を結成し野党勢力結集を図ると、『政権獲得を目指すという政党の代表が選挙にも出ず、誰を首相にしたいのかがわからないままで投票せよというのは、極めて国民の皆さんにとってわかりにくい』とバッサリ」

 対立は深いのである。

 対立の背景には、地元横浜へのカジノ誘致を推進する菅に、小池の東京に横取りされるのではないかと言う警戒心があるといわれるそうだ。

 だが、これからは菅総理と、数段格が上がる。小池の方が分が悪くなると思うが、小池には秘策があると、政治ジャーナリストの角谷浩一が指摘する。

「小池氏の政治手法は敵を作り、それを討ち取るパターンの劇場型。菅さんを格好の敵役と考えているのではないでしょうか。一方の菅氏は1年以内に行われる総選挙が正念場となる。そこで小池氏が石破氏ら自民党の“反・菅勢力”と野党の非合流組(旧・希望の党)を集めて新生党を旗揚げし、菅政権を追い込んでいく。そんな仰天プランも想定されます」

 菅対小池の第二ラウンドは、どちらが勝つのか。

 お次は坂上忍(53)という生意気な男の話。文春によると、昼の情報番組『バイキング』(フジテレビ系)のMCである坂上は、まるで昭和の大スターの如く、周囲にスタッフを立たせたまま、椅子にふんぞり返り、禁煙のはずのところでタバコをくゆらせたり、本番前から缶酎ハイを呷っているという。

 生放送中に「鼾」という字を読めなかった榎並大二郎アナを、延々責め続けてそうだ。私もこの字は読めないな。

 スタッフたちが坂上のパワハラに脅え、疲弊しているので、幹部スタッフが、制作局の局長に、坂上のパワハラの酷さを訴えたそうだ。

 だが局の判断は、『直撃LIVE グッディ!』を終了させ、坂上の番組は打ち切られるどころか、1時間拡大されたというのである。

 それに対して坂上はどう答えるのか。「今の時代、相手がパワハラだと言ったらパワハラんだと。僕はそれ暴論だと思っているんですけどね」といいながら、90分も持論を語ったという。

 鼾という文字が読めなかった榎並には、「鼾くらい読めないとダメでしょう。若干頼りないですけど、フジを背負っていかないといけない人だし」と、期待しているようなしてないようないい方。

「生放送は“戦争”ですから、現場で至らないところがあれば怒ることもあります」「スタッフさんに負担をかけたっていう思いはあるし、一方で何年も言い続けてきたことが改善されないことへの不満もある」。そして最後に、「言いたいことが言えなくなったら、いつだって辞める覚悟はできていますよ」といって、愛犬を連れて去っていったそうだ。

 坂上は頭のいい男である。彼のいい分だけを聞けば、なるほどと思う。だが、問題は別にある。みのもんたのときもそうだったが、視聴率が取れるタレントに対して、テレビ局の上層部は甘やかし過ぎである。

 視聴率さえ取っていれば、何をやってもいいと歯止めがかからなくなる。割を食うのは、地道に番組作りをしているスタッフや、外部の制作会社の人間たちである。フジには特にそれを感じる。

 さてここからは、菅義偉新総裁&総理にご登場いただこう。

 順不同で、菅政権がこれからそうなっていくのかを、様々な週刊誌の論調から探ってみたい。

 菅義偉の生き方をひと言でいえば、「ナンバー2人生」といえるだろう。法政大学の空手部では副将。横浜市議時代は影の市長。安倍政権では影の総理。

 そんな男が71歳にして初めて主役になろうとしている。総裁選立候補の会見に臨んで、水色のネクタイを締め、ややはにかんだ薄笑いを浮かべながら、「安倍政権を継承する」といった。

 早食い、下戸で、好きなのはパンケーキ。菅ほど「男の顔は履歴書」という言葉を思い起こさせる容貌はなかなかない。市議や国会議員になりたての頃のビデオや写真を見ると、もっとふっくらとして、にこやかな表情をしている。

 永田町の荒波にもまれているうちに、清濁の濁ばかりを呑み続け、相貌が変容したのであろう。麻生太郎、二階俊博と並んで、永田町の“三悪相”である。

 こんな顔を毎朝、ワイドショーで見せられるのかと思うと、今からメシがまずくなる。

 文春、新潮は、「祝! 菅総理誕生スキャンダル」でもやってくるのかと楽しみにしていたが、まだ正式に決定していないこともあってか、何もない。

 両誌ともに、二階の古狸が、安倍の要請を密かに受けて、全国の自民党員たちの意向を無視し、両院議員総会でさっさと決めてしまう「派閥のボスたちによる談合」だと批判している。

 菅政権は「居抜き乗っ取り内閣」(森功=新潮)「二階の傀儡政権」ではないかという見方があるが、私は、ここでも書いたように、安倍首相が、自分の力を温存して、院政を敷くための「影武者政権」だと考えている。

 それを菅が受け入れなければ、二階派、細田派、麻生派が一致して菅官房長官を推すことにはならなかったと思う。

 文春によれば、「安倍政権の骨格だった側近軍団はそのまま引き継がれる可能性が高い。骨格とは、杉田和博官房副長官、和泉洋人首相補佐官、今井尚哉首相秘書官、北村滋国家安全保障局長の四人。中でも杉田氏と和泉氏は、既に菅氏から居残りを頼まれているそうです」(官邸関係者)。これでは、顔が菅に替わっただけで、中身は安倍のままである。

 自分独自の政策など考えたこともない菅が会見で、「安倍政治の継承」を繰り返すだけだったのは当然なのだ。

 だが、マスコミを弾圧することにかけては、安倍を凌ぐ陰険さと強引さがある。

 官房長会見での東京新聞の望月衣塑子記者に対する執拗な発言封じ込めと嫌がらせ。『報道ステーション』へのたび重なる恫喝。NHK『クローズアップ現代』の国谷裕子キャスターを番組降板にまで追い込んだなど、枚挙に暇がないほどである。

 昨日の会見でも、“天敵”望月記者が、「今後の首相会見ではフリーの記者を含めた記者たちの厳しい質問に答える気があるのか」といっている途中で司会者に遮らせ、いつものように木で鼻を括った、「限られた時間のなかでルールに基づいて記者会見」をするといっただけだった。

 これでは、安倍の顔をすげ替えた菅人形が登場しただけではないか。

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