中国の美人生主、ライブ配信中に元夫にガソリンをかけられ死亡──全身80％の火傷画像も出回る

　今年8月、米ミシシッピ州に住む33歳の男性が、自宅で自殺する様子をFacebookでライブ配信するという衝撃的な事件が発生した。地元メディアによると、男性は拳銃で頭を撃って自殺しており、今もなお男性の自殺動画はSNSなどで拡散されているという。

　一方、中国では美人動画配信者として知られる女性が、動画配信中に事件に巻き込まれ、危篤状態となっているという。女性の身に一体何があったのだろうか。

　中国捜狐新聞(9月19日付け)は、四川省出身の人気動画配信者の女性・ラム(拉姆・30歳)が、全身80％の火傷を負い意識不明の重体であることを報じた。事件は9月14日、動画配信の実況中に起こってしまった。この日の21時頃、いつものように自宅の一室で動画配信を行っていた女性だったが、離婚した元夫が突然女性の自宅に押し掛けてきたという。前夫は、動画配信中だった女性を見つけると、女性の身体にガソリンをかけ火を付けたのだ。

　火は全身を回り火だるま状態となったという。家族によって消火された後、地元の病院に緊急搬送された。診断の結果、全身80％に重度の火傷を負い、大量出血によるショック症状の他、多臓器損傷などが確認された。

　女性の家族は多額の治療費を工面するため、SNSなどで募金を呼び掛け、100万元(約1600万円)の募金が集まったが、女性は9月30日に息を引き取った。女性の治療の様子を写した画像も出回っており、その画像では顔は黒ずみ全身を包帯で巻かれている状態が確認できた。

　女性有名人による全身火傷と言えば思い出されるのがSNH48のメンバーだった唐安琪（タン・アンチー）の事件だ。2016年、彼女は飲食店で自らの身体に火を付け全身80％に重度の火傷を負う事故を起こしたが、一命を取り留めている。

廣瀬大介（ひろせ・だいすけ）

明治大学卒業後、中国の重慶大学へ留学。メディア論を学び、帰国後は中国の社会問題についてウェブメディアを中心に執筆している。

ひろせだいすけ